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[ヨーロッパからSDGs]循環経済:家畜を使って都会で生態系を守る例

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イギリスでは都市部でも広大な緑地があったり公園がある。近所にある緑地では春から秋にかけて家畜が放牧される。草を食べて糞を落とす。土壌の有機物を強化する、草が食べられることで草を強くし雑草の群生を防ぐ、昆虫や鳥が戻ってくる、という好循環が保たれている。

英国の25万都市ミルトンキーンズでは1960年代後半から計画都市化が進み、ロンドンのベットタウンとして農地が開拓され住宅と商業施設が建設されてきた。この都市でも農地と集落が部分的に残されている。そのため住宅地のど真ん中にNPOが管理している広大な緑地があったりする。緑地の入り口には鉄のゲートがあるが、住民が自由にアクセスできる。woughton on the greenはその一例。

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woughton on the greenに放牧された牛

この緑地では春から秋にかけて牛、羊、山羊が放牧される。草を食べて糞を落とす。土壌の有機物を強化する、草が食べられることで草を強くし雑草の群生を防ぐ、昆虫や鳥が戻ってくる、という好循環が保たれる。

伐採機で人工的に雑草を刈ることは人件費がかかり高コストなうえ、そのまま刈った草を地面に放置すると土地が傷むため伐採後移動させなければいけない。それにさらにコストがかかる。

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市民に牛の放牧のよる効果を説明するポスターが貼られている。

確かにこの緑地は常に草が短く青々しており、雑草や木が蔓延り森になってしまうようなことがなく維持されている。そのおかげで市民も散歩やサイクリングが楽しめている。

この季節には散歩やジョギングをしながら牛に道を憚られることはよくある。

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