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パンとサーカス(Panem et circenses)

ふと、こんな言葉を思い出したので記します。 
日々、色々な事に追われ、悩み、苦しみ、笑い、泣き、喜び、悲しみます。
良い事も悪い事もあり、それでも本当に考えなければいけない事は、いくつもないのだなと。 
ただ、その判断の材料は難しい。
以下‥

⚠あくまでも個人的な感想と見解です。
⚠否定も肯定もそれぞれご自身でご判断ください。
⚠何が正解で間違ってるという事ではありません

パンとサーカスは、古代ローマの詩人ユウェナリスが風刺した言葉で、支配者が民衆を操るために「パン(食料)」と「サーカス(娯楽)」を与えておき、政治への関心を逸らすという意味です。


古代ローマにおける例

当時、ローマ帝国の皇帝たちは、市民に無料で食料を配給していました。これは、市民の支持を得るためだけでなく、暴動を防ぐためでもあります。

また、皇帝たちは、コロッセオなどで剣闘士試合や動物ショーなどの娯楽を開催していました。これは、市民の気を紛らわせ、政治的な不満を忘れさせるためです。

現代社会における例

現代社会でも、政治家は「パンとサーカス」を使って民衆を操ろうとする例はたくさんあります。例えば、選挙前にバラマキ政策を実行したり、国民の不安をそらすために、敵対国を仮想敵として喧嘩を売ったりすることがあります。

また、メディアも「パンとサーカス」の一翼を担っていることがあります。センセーショナルなニュースばかりを報道したり、有名人のゴシップを取り上げたりすることで、視聴者の関心を政治から遠ざけようとしています。

補足具体例

1930年代のドイツでは、ナチス党が国民の支持を得るために、様々な「パンとサーカス」政策を採用しました。例えば、失業者に仕事を与えたり、大規模な軍事パレードを開催したりしました。

2000年代のアメリカでは、ジョージ・W・ブッシュ大統領が、イラク戦争を正当化するために、大量破壊兵器の存在を捏造しました。これは、国民の不安を戦争に向けさせるための「サーカス」の一種と言えるでしょう。

「パンとサーカス」の問題点

「パンとサーカス」は、民衆を一時的に満足させるかもしれませんが、長期的には様々な問題を引き起こします。

第一に、民衆が政治への関心を失い、民主主義が衰退する危険があります。

第二に、政府が腐敗し、国民の生活が悪化する可能性があります。

第三に、社会の分断が進み、最悪の場合は戦争につながる可能性もあります。

私たちは何をすべきか

「パンとサーカス」の罠にかからないためには、私たちは以下の点に注意する必要があります。

政治に関心を持ち、選挙で自分の意志を表明する。 

メディアの情報鵜呑みにせず、自分で情報収集する。(ソースはなんなのか)

 社会の問題に関心を持ち、声を上げること。


「パンとサーカス」は、古くから使われてきた支配者の狡猾な手段。しかし、私たちが賢明であれば、「パンとサーカス」の罠を避け、より良い社会を築くことができるはずです。

パンもサーカスも魅力がなければすぐに飽きます。
何よりも大切なのは『明日への希望』と『未来の創造』そして、その先が幸せであると思えるか‥
ではないかと私は思いました。

最後までお付き合いくださり、ありがとうございます🐴

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