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スマホに意思を委ねる僕ら

水曜日お疲れ様でした。

さて、今日はAI、スマホによって変化していく時代、そしてそれに飲み込まれる人類を見ていきます。

バンクシーの以下の作品をご存知でしょうか。

バンクシーは英国を拠点とする、路上芸術家かつ、政治活動家で大変著名なアーティストです。

そのバンクシーが、日本や欧米でコロナで騒がれていた時にインスタにポストした作品です。

コロナ禍で最前線で戦う医療現場の医師や看護師の方々にエールを込めて、

”Game Changer"

というメッセージを添えて投稿されました。

力強いエールを感じます。

スパイダーマンやバッドマンよりも、将来のこどもたちにとってのヒーローは医師や看護師。

そんな未来が描かれています。

しかし、この作品、間違いではなく10年後にはAIの進化と共に本当に起こりうる未来かもしれません。

そして、そんな時代にブログを書くという行為がどうのような意味を成していくのかを考えていきます。

■半分の仕事が消える日

オックスフォード大学チームの研究では、アメリカの職業の内約半数がAIの進化により、職を失う恐れがあると発表しました。

ランキングも発表されていますが、不動産の登記、保険業者、銀行の新規口座開設担当など、多くのホワイトカラーが職を失うと予想されています。

AIの得意分野は、マニアル化しやすいパターン化しやすいと仕事と僕らは考えます。

とはいえ、自分はコミュニケーションがメイン、想像力を駆使する仕事だから大丈夫などど、安易に考えてはいけません。

AIの強みは大量のビックデータから”確率的”かつ”統計的”に推計して回答を導くことです。

だから、ネットフリックスは視聴履歴という膨大なデータからあなたに最適な映画をおススメしてくれます。

では、仮にあなたが広告の営業担当だったとします。ライバル会社B社と顧客のTV広告CM案件で火花を散らしています。

あなたは顧客との親密な関係を結び、仕事だけの付き合いでなく、顧客との人間関係構築、顧客の理解に努めてきました。

顧客もあなたの意見や考えを尊重してくれています。

しかし、近い日に、

「申し訳ないけど、これからはAIにTVCM企画を任せることにしたよ。」

と、いわれる日が来るかもしれません。

なぜなら、AIは顧客企業の大量のお客様情報と動向(サイト訪問、CVR)などを分析して、最適なコンテンツを顧客におススメできるからです。

AIがおススメできるものなんてたかがしれてると思うかもしれませんが、あたなが提案する広告がAIよりも優れている理由は実際にどこにもありません。

現に僕ら人類は、どんどん自らの意思決定をAIに委ねています。

■意思決定をAIにハックされる人類

既に、僕ら人類は意思決定をAIにゆだねはじめています。

こんなニュースがあります。

グーグルマップを信じたドライバーが迂回道路として畑道を付き抜けた結果、実際には全く舗装されてない道路で100台が立ち往生しました。

既に、AIは僕らの意思決定をハックし始めています。

今日の一日を振り返ってみましょう。

あなたは、スマホのアラームで目を覚まします。

起き上がったあなたはTwitterのTLに目を通します。あなたのお気に入りであろうとTwitterがおススメしてくれた人たちのTweetを見ながら、一言Tweet。

NewsピックスアプリでNewsをチェックしながら、NewsPicksがおススメしているだろう識者のコメント拝見してニュースをチェック。

グーグルマップで念のため、朝の通勤電車を確認し、グーグルがおススメする経路で出社。

ランチタイム、アマゾンでショッピング。アマゾンがあなたの購入履歴に基づいておススメしてくれたシューズを取り急ぎカゴの中にいれます。

仕事から帰宅し、グーグルがあなたの視聴履歴に基づいておススメしてくれたYoutubeを見て就寝。

僕らのあらゆる日常にAIが入り込んでいます。

そもそも僕らは、的確で信用できる情報を探すという重責すらすべてグーグルにゆだねています。

さぁ、どれほど僕らは自分たちで意思決定をしているのでしょうか。

また、AIに頼った意思決定が自分で下した意思決定より優れていないと本当に言えるのでしょうか。

世界では年間135万人が交通事後で命を落としています。

自動運転者が事故を起こしたときに今は大きなニュースになりますが、自動運転者に切り変えた結果、年間90万人しか死者がでなかったら??

そうなったときに、今のドライバーの仕事はどうなるのでしょうか。

あなたの仕事ぶりは本当にAIよりも上だといえますか。

AIは完璧ではないかもしれません。しかし、平均的に人類よりも良い結果を出すのであれば、人間は意思決定をAIに委ね、

僕らの仕事の多くは奪われるかもしれません。

■職業価値の変革

ほんの数年前、そして今でも価値のある職業、また人気のある業界といえば、金融、商社、コンサルなどです。

今後、それが大きく変わるかもしれません。

バンクシーの作品に描かれた看護師の方々の仕事は、どうでしょうか。

複合的かつ偶発的です。

痛みを伴う注射を打つ、包帯を取り替える、苦しむ患者さんを抑え込む、患者さんの心のケア。

運動機能も情緒的機能もどちらも必要とされる業務です。

非常に、難しく、かつ敬意に値する職業だと思います。

対患者様という意味でのデータのランダム性が高く、かつ集めづらいために、仕事を定型化できません。

そのため、看護師の仕事が今後すぐになくなることはないでしょう。アレクサに看護が勤まるとは到底思えません。

その意味では、数年後にはバンクシーの作品にあるような世界が訪れるかもしれません。

そして、僕自身そいういった方々が尊敬されるような世界になって欲しいと思います。

今後5年から10年の間に職業、年収ランクの大変革が起きるかもしれません。

ブログさえも、AIがよく読まれるブログの傾向を分析し、”文字数””言葉遣い””テーマ”を僕らに代わって明示してくるかもしれません。

では、それはあたなとブログか、それともAIのブログか。

あなたはどう考えますか。

■何のためにブログを書くのか。

あらゆる意思決定がAIによってなされ、あらゆる文章がAIによって書かれるときに、僕らは何のためにブログを書くべきなのでしょうか。

僕のひとつの答えは、

自分のストーリーを書く。

AIがどんなに進歩しようと、歴史だけは積みあがります。

AIが進化したからといって時が止まるわけではなりません。僕らは、今までもこれからも歴史を刻み、そして歴史を振り返ります。

そして、僕らは歴史から多くのことを学び、そこに多くの因果関係を見出してきました。

なぜ、僕らはナイキCEOの”Shoe dog"に2000円以上もお金を払って彼らの人生を後追いするのか、

なぜ、僕らは最後まで徳川家を守りぬいた幕末の新撰組に心を打たれるのか、

なぜ、僕らはAppleのMacBookを好んで購入し、大切にするのか。

そこに、歴史があるからです。

あなたの歴史をAIが肩代わりすることはできません。

自分の歴史を紡ぐ。

それが、僕らがブログを書くひとつの意味かもしれません。


そんなことを考えながら、ブログを書いてみようかなと感じた、

今日この頃です。

本日もありがとうございます。

本日の参考図書です。





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