見出し画像

” 好きなように生きてもいい ”ってことを、うちら人間は忘れがち

好きな映画に出会えたとき、私はスキップしたくなるほど嬉しくなる。

その物語の登場人物が心の中に住んでくれて
人生を応援してくれるような気がするからだ。

実際、普段生活してるなかで
好きな映画のワンシーンをふと思い出すことが
わりとある。

セリフ、登場人物の生き方、
そういうのが心にじわっと広がる瞬間がある。

だから、好きな映画に出会えたということは
私にとって大切な親友のような存在に出会えたことと同じなのだ。

今とても嬉しい。
またそんな映画に出会えたから。

結局さ、「幸せ」って
状況や環境や人がどうとかじゃなくてさ、
私が私の心の声をちゃんと聴いてあげることなんだって、今年気付いたんです。

それを体現してくれるような映画に、今年最後に出会えたこと。伏線回収されたような気持ちになって嬉しかった。

そう、今年私がコツコツとやっていたことは
とにかく自分の心の声に耳を傾けることだった。

大人になると、損得勘定で動いたりして
「純粋にやりたいことをする」というのが難しくなった気がする。

例えば、お店に食べに行って
本当はこれ食べたいなって一瞬思ったけれど
値段が安いこっちにしておこうとか。

用事があるときは出掛けたりするけれど、
目的もなく散歩をすることが減ったりとか。

誰かの言葉に本当は腹が立ったけれど、
面倒なことになりたくないから
愛想笑いしちゃったりとか。

本当はずっと違和感を感じていることがあるのに、見て見ぬふりをして続けてしまう
仕事やら人間関係やら恋愛やらとか。

私たちは当たり前のように、心の声を無視してしまう。
小さなことを馬鹿にしちゃいけないと思う。
だってその積み重ねが、人生を作ってる訳だから

そりゃ自分の本当の気持ちが分からなくなったりするよね。

意識しないと心の声には気付けないから、小さなことから練習を始めた。

例えば、
なんか温かいもの飲みたいなと一瞬思ったけど
面倒くさいからいいか、ってスルーしそうになるところを
立ち上がって、お湯を沸かしに行ったりとか。

なんか音楽聴きたいなぁと思った時に、「なんの曲を聴いたら一番テンション上がるー?」って心に聞いて、最高の選曲をするとか。

さっさと帰ろうと思ってたけど、
「ちょっと今日は頑張ったよな〜なんかご褒美ほしいなぁ」と心が言ったので
コンビニ行ってレモンサワー買って帰ったりとか。

心がモヤモヤしたとき、そのまま何となく嫌な気分で過ごすんじゃなくて
どうしてモヤモヤしてるの?って自分に問いかけてみたりとか。

なんだろう、例えて言うなら執事?親友?
とにかく自分に優しく寄り添う意識を持つようにした。

子供の頃から自分の中に住んでいたのはパワハラ上司だったように思う。
「なんでこんなこともできないの?」「どうせ皆んなに嫌われてる」
そうやって自分を責め続けてきた期間があまりに長かったから、心の中に執事とか親友的な存在を住まわせるには時間がかかった。

でも、毎日コツコツやってたら
少しずつ、些細な声を拾ってあげられるようになった。

例えば、今年の夏頃にフワって聞こえた心の声が
「イルカと泳ぎたい」だった。

場所も遠いしお金もかかる。何より海に潜って一緒に泳ぐなんて、怖がりな私にとっては逃げたくなるくらいだった。
何の実にもならない。一見すると無駄に思えるようなこと。

それでも心の声に従って
友達を誘って行ってみたら、今までの人生では
体験できなかった世界があった。

野生のイルカと泳げるというプランで
本当に忘れられない経験ができたなぁ。

まず、イルカのいる地点に行く前に、シュノーケリングの講習があって
その時にインストラクターの方が話してくれたことが、今の自分とリンクする部分があって驚いた。

「本来ウエットスーツを着ていれば水中では必ず浮く。沈んじゃうってことは体に力が入ってるってことだからリラックスすること。」

私は練習で水中に仰向けになろうとしたけれど、沈んでしまった。
そして「体の力を抜いて」って言われて、海に身を預けてみたら簡単に浮いた。

そういえば私、こういう生き方に変えようとしているところだったわ。

焦って、頑張らないと!って頭で考えて
もがけばもがくほど沈んでいくみたいな、
長年こういう生き方をしていた気がする。

だけど、なんとかなるでしょ〜って
リラックスして流れに身を任せた方があっさり上手くいくということを最近実感してきたところだった。

「何かトラブルがあっても焦らないこと。
どうすればいいのかは、自分の体が知っている。だからまずは落ち着いて、呼吸を整えて
次に何をしたらいいのか順序立ててひとつひとつやっていけば大丈夫。」

「海に入ったら責任はインストラクターではなく自分にあるということを忘れないで」

どこか外側に答えを求めてしまいそうになることがあるけれど、もっと自分を信頼すればいいということなんだな。

信頼すればするほど、世界は応えてくれるのかもしれない。

今の世の中
〇〇になる方法、〇〇テクニック、など
まるでどこかに正解があって、そうしなければダメみたいな感じがある。

そうじゃなくて、もっと自分はどう思うのか、どうしたいのか、
正解は全部自分の中にあるんだね、きっと。
もっと心の声を信じてみてもいいのかもしれない。
海が教えてくれた気がした。

そういえば最近、「寂しさ」や「孤独感」の正体って何だろうと考えたりした。

というのも、最近一人暮らしを始めたんですけど、リモートワークなので人と会話する機会が本当になくて、死ぬほど孤独な気持ちになった。

でもよく考えたら、人といても孤独を感じることってあるなぁと思った。

あれ?じゃあこの「孤独感」の正体は何なんだろうって考えた時に
結局、自分との対話ができていない時に発生するのが「寂しさ」なんだなってことに気づいた。

そういえば、慣れない新生活に余裕がなくて
自分との対話を忘れていたなぁ。

今日洗濯物を干す時に、
さっさと終わらせようって頭で考えてたら
ふと「なんか音楽聴きたいなぁ」っていう心の声が聞こえた。
確かに、音楽聴きながら洗濯物干したら楽しいかもね!

「アレクサ、スピッツの運命の人、かけて」

こうやって一瞬一瞬、心の声をちゃんと聞いてあげよう。そうしていけば、「人生こんなはずじゃなかった」ということには絶対ならないと思う。

頭で考えることよりも、
心で感じるものを選んでいく。

その積み重ねが、まるでドミノ倒しのようにパタパタと倒れていって、私にとっての最高な人生へと導いてくれるんだろうな。
ノリノリで洗濯物を干しながら、そう思った。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?