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「決断」と「判断」
元旦の自然災害を受け、2日にはヒューマンエラー、つまり何らかの人的ミスによって、羽田空港で民間航空機と海上保安庁の輸送機との衝突事故が起きたようだ。
羽田空港と言えば世界屈指の国際空港であり、離発着において分刻みで行われている煩累さにも関わらず、世界空港ランキングで2位などに入り込むことで有名である。

当然ながらこれだけの輸送能力をもちながらも、世界ランキングにも入るという事は、その管制能力もずば抜けた安心・安定感があるのだが、、、、、コンピューターにもバグがあるように、完璧というのはない。人間が起こすエラーというのは、少なからずとも避けては通れない。

海上保安庁の輸送機は、元旦に生じた能登地震への物資輸送でピストン空輸という最大限の職務を果たしている最中で、残念ながら5名の方々が殉職されたという非常に痛ましい事故と言わざるを得ないでしょう。

JAL航空機で搭乗されたいた約400名弱の乗客・乗員は、JAL職員含め全員が無事に避難できた事で、海外からも奇跡的な避難だったと賛辞を送られている。機長含めJAL職員の迅速且つ的確な誘導指示によるものである。これは訓練では無く実践であり、衝突事故など想定外の事故に関わらずの出来事である。しかしながら、またしても心無い輩によるSNS発信などを見ていると、最後まで見る気も失せるくらい、なぜか誹謗中傷ばかりであるから残念で仕方が無い。海外メディア含め視座の高さが見て取れるが、心ない投稿の入り口は、残念ながら日本人が多いのだろう。。。

世界で一番安全と言われる乗り物は飛行機だと言われている。数十年において操縦桿を握ったり、CAを努め引退された方々もおり、その中で一度もこのような事故に遭遇しない人や、事故で無くても大きな「決断」と「判断」に迫られる場面に遭遇しない事が普通なのかも知れない。訓練や備えと言うのは、万が一の為に行われるもので、確率論の話ではない。常にミッションである乗客の安全第一、自らを顧みず乗客の安全を優先する「決断」と「判断」の行為には、敬意を払う一言に尽きるだろう。しかも、当たり前の仕事のように自慢するわけでも無いしSNSへの投稿なども皆無で、氏名なども公開されていない。本当の「プロ」ですね。素晴らしい。能登地震において、被害が出なかったリノベーションの工法等を武器だ!なんだ!と自慢している業者もいるようだが、的確且つ適切に行っていれば当たり前の仕事である。同じプロの仕事をしていてもこのような差が出るのは人間性の問題だろう。今は静観し、まだ命が助かるかも知れない救援等に全力を注ぐべきであろうし、注力してもらいたいと願うばかりである。

ビジネスの社会においても「決断」と「判断」に迫られる時がある。いや、普段の生活においても「決断」と「判断」というものは大小問わず起きているものであり、内容も様々である。しかしながら、何かのモノサシというか、基準というモノに対して判断していると思われるが、やはり何か目的というか、目標となる哲学が必要なんでしょうね。「なんのために」そのような「決断」と「判断」を下したのか、誇れる哲学を持つことが大事ですね。

立て続けに起きた大惨事等への誹謗中傷の記事を見かねた政府や自治体からも、総理大臣からも、遺憾を示し国民に対して、あるまじき行為などに注意喚起を促しているが、これらもまた彼らのネタになってしまっているようで、閲覧数=収入(生活)に繋がる事から、抑えることは難しいかも知れない。。。

他のコラムでも記しているが、住宅産業の最前線の現場で働いている大半のスタッフは、歩合制の報酬スタイルである。決まった契約内容等以外で生じるコストは、自分の受け取る報酬分や会社の利益を損なうものであり、決して余計なコストを発生させない。私が現場で誤った診断方法や施工方法の是正をすると、「歩合が無くなる」「ひっかきまわしている」など、敵意をあらわにし最終的には誹謗中傷の的になったくらいだ。こういう残念な企業もあれば、指導=学習と捉え、会社負担でコスト分を補い全社員で共有し学習する企業もある。

今回の事故等に全く関係の無い動画やでたらめな所在地、電子マネーなどの寄付を装った投稿、これらのコピペ(コピー&ペースト、コピーをしてそのまま発信)投稿など、明らかに意味不明なデマで、何でもアリの投稿が多いと思われる。もちろん善意による素晴らしい投稿もある中で、閲覧数(インプレッション)による稼ぎの可能性があると言わざるを得ない投稿をする輩には、どうしても理解に苦しむのは私だけだろうか。少なくとも私見ではあるが、残念ながら人として軽蔑に値すると思われる。

また、なぜか、こういう災害や事故について、SNS上など専門家でも無い全く素人であり、単に動画の著名人なのか、コメントや見解など出しているようだ。しかしながら、なぜ注目を浴びるのか、しかも信者のごとく「正しい事」として視聴されている事が良くわからない。時代の潮流なのだろうか、何とも言えないが、残念ながら、これらの「動画」視聴というものが現代のビジネス社会の「集客」を担っているようで、もはやSNSや動画作成無しにビジネスにおいて集客は得られない存在になっている。

しかし、2024年のスタートから自然災害含めアクシデントが続いている。運気だけで言えば最悪のスタートなんだろうけど、とにかく前へ向いて進むしか無いのでしょうね。

こういう災害等を狙って、悪徳・悪質業者も入って来るので自治体や信頼ある人達とのコミュニケーションを絶やさず、正確な情報収集を行って下さい。今の段階では現地の邪魔にならないよう直接の介入も、個人的な物資援助を控え、些少であっても金銭しか支援できませんが、正しい情報発信等は大いに活用させて頂きます。

頑張って下さい!応援しています!