金融機関の意味不明な理論と、平日の街の明るさに心打たれる有給休暇
久々に有給休暇を取って、平日にフラフラと遊びに行った。とりあえず、平日にしか空いていない飲食店に入ることから1日が始まった。
将棋ファンの聖地であり、一時期はプロ棋士も社員食堂のように利用していたそうだ。行ってみると店の前に既に行列ができていて、人気ぶりが伺える。
鴨南そばを注文したが、独特の細麺がクセになる。プロ棋士たちも絶賛するその味を自分も体験できたことで、味覚だけにとどまらない喜びが込み上げてくる。
このお店を知るまで気にも留めなかったが、飲食店にとって休日はかき入れ時なので、土日に休む店はほぼない。労働者の視点からすると、土日に休めずサラリーマンの友人と予定が合わないのは、敬遠したくなる理由の一つかもしれない。
同じように休日がかき入れ時の仕事には美容師や生保営業などがある。職業により友人関係がゾーニングされる側面も多分にあるなと思った。
そして、定番のカフェ開拓。
メニューがバリバリの英語表記で、外国人のお客さんがたくさんいた。ゆったりしたソファーで子供をあやしている家族連れもたくさんいる。伝統芸能の一つである将棋を指す建物の近くに、こんなグローバルなカフェがある。改めて東京の懐の深さを感じた。
さて、平日にしかできないことといえば、銀行の窓口を訪れることである。3時までしか開いていないといのは、いい加減なんとかならないものだろうか。
銀行口座のお金を証券会社の口座に移したいという要望を伝えたのだが、そのためには証券会社側の指定した銀行口座に送金しなくてはならないという。
そして、店舗にあるATMであれば、100万円までなら手続き可能だそうだ。
ん? この前オンライン上でやろうとしたら「口座開設した年月日」を問われ、上手く答えられなくて手続きできませんと言われたが・・・。
同じお金を移すという行為が、キャッシュカードを差し込んだ途端に簡単にできるようになるという線引きが理解不能である。
手続きの導線をトータルで考えると論理矛盾を起こしていると感じてしまうのだが、内部で検討しているとここがポッカリ抜け落ちてしまう。
この辺り、銀行業に新規参入する人たちはシメシメと思ってるんだろうなぁ。
なんとか手続きを終えて外に出る。平日の夕方、帰り道をゆく人の群れと夕日が重なり、思わず足を止めて見とれてしまった。
そうだ、自分が残業している間、街はこんな風に回っていたんだ。そんな当たり前の事実に訳もなく心揺さぶられてしまった。
こんな何気ない日常に、これからも喜びを感じ続けたい。
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