エコアニ📚キレイゴト抜きの現場感覚

生命保険会社でシステム企画を担当する、30代です。世の中のエゲツない現実を描写するのが…

エコアニ📚キレイゴト抜きの現場感覚

生命保険会社でシステム企画を担当する、30代です。世の中のエゲツない現実を描写するのが好きです。人となりやキャリアは固定記事をご覧ください。

マガジン

  • キャリアを考える記事まとめ

    こちらは私自身が大企業で働く中で学んだことを書いた記事のまとめです。 大企業に一生勤め上げることはもはや一般的な仕事のスタイルではなくなりました。でも、なんだかんだいって大企業から学べるものはいろいろとあります。 こちらの記事たちがご自身のキャリアを考えるヒントになれば幸いです。

  • 仕事における、現在進行形の気づき

    仕事を通じて得たちょっとした気づきは、時が過ぎるとすぐに忘れてしまう。 気づいた瞬間の、頭の奥底が熱くなるような興奮だけは残っているのに、その詳細を思い出せない。人に伝えることができない。若手の指導にも活かせない。 教育は熱量とセットでなければいけない、というのが私の信念です。そのため、私が得た現在進行形の気づきをここに書き留めておくことにします。

  • 自己紹介&エッセイ

    私がノートを書く理由とか過去の仕事歴、グルメレポートなどをまとめています。

  • 生命保険事業について考える

    生命保険業界の過去、現在、未来について書いた記事を集めたものです。 就活生や生保業界に入りたて(または入ろうとしている)方に「これさえ読めば業界のことが大体分かる」と思ってもらえるようなマガジンを目指して日々更新中です。

最近の記事

  • 固定された記事

自己紹介:私がnoteを書く理由

はじめまして、エコアニです。生命保険会社でシステム企画の仕事をやっています。 年齢的には30代のいわゆる"ミドル層"にさしかかっており、今後は業界の将来に対する自分なりの考えを構想したり、周りの育成を通じて組織を強くするマネージャーを見据えた役割を求められているところです。 しかし、自分だけが悶々と考えていてもすぐに煮詰まってしまいます。そこで自分の考えを文章に書いて発信することで、思考を整理&発展させたいと思い、noteを始めました。 私のこれまでのキャリアについては

    • テレワークを多用する人間はなぜ仕事への貢献度が低くなるのか?

      私は現在エンジニアとユーザーの橋渡し役として、システム設計の方向性を定める、いわゆるシステム企画という仕事をしている。システムを作る過程ではたくさんの人と話をして、大量の検討事項を決めなくてはいけない。チームワークが必要な仕事である。 テレワークにより自宅でドキュメントを読むことはできるし、資料作りや関係者とのやりとりはオンラインでもできるので、一見テレワークでも支障なくできそうな業務内容に見える。 ところが、テレワークばかりで全然出社しない人間と、高頻度で出社している人

      • グダグダなプロジェクトをぶん回して立て直す人たち

        前任者の杜撰なシステム開発計画を引き継いだ先輩の敏腕ビジネスマンが、どのようにプロジェクトを「部下が勝てる局面」まで持って行ったか、詳細をぼかした形で書いてみよう。 そのプロジェクトは大規模な予算をもとに、業務を抜本的に改革するものだった。早速先輩は過去の議事録、開発資料、社内の決裁文書を読み漁る。経緯不明な情報もあったが、「そこはフラットに今の目線で評価すればいい」と考え、当時の担当者を追いかけて聞くことはしなかった。 自己で判断する能力がない人間は、どうにかして他人の

        • エグいほど仕事ができる人たちの思考回路を盗む

          新年度に入り、所属の中でもトップクラスに仕事ができる人たちに囲まれて働くことになった。 仕事ができる人の思考回路から刺激を受けまくれて、私にとっては大変ラッキーな環境だ。というわけで、そこでの学びをお裾分けしてみよう。 古いマネージャー像を捨てよ 管理職は面倒な雑務を部下に任せ、自分はドカッと椅子に腰掛けて、責任を取るときだけ出てくるというイメージを持っている人が現代でも結構な数いる。 出来る人たちは「そんなのは時代錯誤なマネージャー像だ」と切って捨てる。金融機関の管

        • 固定された記事

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        • キャリアを考える記事まとめ
          45本
        • 仕事における、現在進行形の気づき
          102本
        • 自己紹介&エッセイ
          102本
        • 生命保険事業について考える
          91本

        記事

          情報化社会と労働市場が婚活に及ぼす影響を掘り下げてみる

          30代の婚活はなぜ厳しくなるのか ありがたいことに、マッチングアプリで出会って自分に対して好意を示してくれた女性がいたが、私の本心は「そこまで好きとは言えない」状態。「自分が頑張って好きになれば、幸せになれるかも」と思ってそのままデートを重ねた。しかし、結局ダメで破局。相手の貴重な時間を余計に奪ってしまう結果となった。 振り返ってみると、「定期的に会う女性がいない自分に耐えられない」というつまらないプライドがあったと思う。「この人と恋人になれるかどうか」が最初の直感から変

          情報化社会と労働市場が婚活に及ぼす影響を掘り下げてみる

          生命保険会社でスタートしたキャリアは、その後どのように分岐するのか?

          大手生命保険会社に入社した人間は、その後どのようなキャリアを歩むのだろうか。私の知る範囲で紹介してみたい。 生命保険の事務システム部門からだと転職先はどこが多い? 圧倒的一位がコンサルだ。生命保険会社から移っても更なる給与アップが見込めることと、業務にやり甲斐がありそうなのがその理由だろう。 ただし、転職でコンサルに入るならば保険セクターに割り当てられる可能性が高い。前職の人間と立場を変えて再会する展開もザラだ。なぜなら、日本の保険会社は数が限られており、しかもコンサル

          生命保険会社でスタートしたキャリアは、その後どのように分岐するのか?

          私の入院体験記

          入院と手術をすることになった 4泊5日で入院と手術をすることになった。30代はそれまで空気のように当たり前だった健康というものが、実は限りある資源だと気づく年代である。 10〜20代の私は「生産性の低い人間は排除されるべし」という考えを持っていた。今思えば自身の若さと健康を当然の前提とした大変暴力的な思想である。しかし、30代の今は「価値判断の物差しをたくさん持ち、人を尊重できてようやく一人前だ」と思うようになった。 人間には下り坂でしか気付けないこともあるのだ。 病

          「自分の望むものが分からない」という現代病

          蛙化現象の背景とは 若い人たちの間で「蛙化現象」という言葉が流行っていた時期があるらしい。「好きでたまらなかった人に対して、ある日突然冷める」現象だ。これは自分の欲望が整理できていないことによるものだと私はみている。 例えば、「付き合うかどうかの土壇場になって、相手の年齢や体型が気になって無理だと思うようになる」などだ。拒絶される側からしたら「いやいや最初から分かってたことじゃん」と理不尽な思いを抱くが、断ってきた相手はその時になるまで自身の欲望の優先順位を真剣に考えてこ

          「自分の望むものが分からない」という現代病

          いつの間にか人生を破壊してしまっているキャリア選択

          突き抜けられないまま若いうちに転職を繰り返す 人々の転職に対する抵抗感はここ10年ほどでかなり減った。私のように一企業で10年以上勤めている人間は珍しいぐらいだ。一方で、私より若いのに今が4社目です、という人もいる。 いくら転職が盛り上がっているとはいえ、30前後で4社目となると、業界に名が轟くぐらいの実績が出せていたり、相当に希少性の高いスキルを有していない限り今後の転職は厳しい。いわば「手持ちのカードを使い切った」状態だ。 転職を繰り返すと、若いうちに年収1000万

          いつの間にか人生を破壊してしまっているキャリア選択

          開発現場の不都合な真実

          全銀ネット障害とレガシーシステムの弊害 全銀ネット障害では銀行の送金という生活の根幹が揺らぎ、しかも翌日になっても復旧の目処が立たないという異例の事態が起きた。保険会社もそれなりに影響を被っている。 全銀ネットはCOBOLという化石のような言語を使用していることも話題になった。 枯れた技術を支持する人に多い論調は、「長い間障害が起きてないから、安全性が高いんだ」というもの。 この話は正直眉唾だと思っていて、単に「機能制約があるからこの要件は諦めてください」と言って機能

          自分の中の親切心を発掘する

          筋の良い気遣いを探求する 何度か会っている女性がオールインワンジェルをくれるという。同時に、お相手の誕生日が近いので、何か贈り物でもしようかと考えた。しかし、会い始めて日の浅い相手にあまり高価な贈り物をしたら重く感じるかもしれない。 丁度よい贈り物はないものかと新宿周辺をぶらぶらしていた私は、とある商品の前で思わず足を止めた。 呑みたいプリン 舌の上で溶けてまるで飲んでいるかのような食感のプリンである。 手のひらサイズで約500円と、プリンとしては最高級の値段だが、

          自分の中の親切心を発掘する

          人との出会いは学びだらけ(エンタメ型飲食店、美容業界の勢力図、夫婦別姓)

          ここ最近は初対面の人と会いまくってる。おかげで随分と見聞が広がった気がする。 世界を席巻するパフォーマンス型飲食店の最前線 中国で広く食べられてる大衆料理、火鍋。中でも一番有名なチェーン店である。とにかく顧客サービスの水準が高い。「食のディズニーランド」といった印象だ。 鍋のあく取りをやってくれたり、ツミレを鍋に入れるのを代わりにやってくれたり。横を見ると「推しの誕生日」を祝っている女性たち。誕生日ケーキを用意して写真も店員さんが撮ってあげている。 この店の名物はカン

          人との出会いは学びだらけ(エンタメ型飲食店、美容業界の勢力図、夫婦別姓)

          婚活を通じて実感した醜い欲望と反省点

          人間関係が着脱可能になることで現れる、暴力的な欲望 別れ話をLINEで切り出され、関係を解消される経験をした。親世代からは「大事なことは顔を見て言いなさい」と聞かされて育ってきていたので、正直最初は面食らった。 しかし、いろんな人の意見を聞いているうちに、私自身の考えも変わってきた。オンラインでの別れ話は、「凹んでる自分の姿をこれから他人になる相手に見せない」「相手に食い下がる余地を与えない」といったメリットがある。 恋人関係を解消する相手にリソースなんて割きたくない、

          婚活を通じて実感した醜い欲望と反省点

          子育てを通じて変わる生活感覚

          子供が生まれると妻の性格が変わるのではない、五感が変わるのだ 子育て世帯の友人たちとオンライン通話をした。母親をやっている友人から聞いた中で1番面白かったのが旦那のいびきの話だ。 世間でいうところの「子供が生まれてから妻の性格が変わった」というのは、性格ではなくて五感が変わって、今までスルーしていたことが気になるようになったということではないか。 人間の性格は"優先順位の集合体"である。同じ環境でも、受け取る情報が異なれば優先順位は変わる。子供優先の生活に五感が適応して

          子育てを通じて変わる生活感覚

          私のプロフィールその3 〜既存の慣習を打ち破る仕事がしたい〜

          私のキャリア軸とジョブローテーションの恩恵 営業現場から異動した私がやってきたのは事務システム企画。保険会社の事務仕事をシステムの側面から支える部署だ。 異動直後は「既存のルーティンを回す仕事」が7割、「既存の慣習を変える仕事」が3割ぐらいだったが、年数を経るにつれて「既存の慣習を変える仕事」の割合が増えてきた。(今だと8割ぐらい) 慣習を変えるというのは、先端テクノロジーを取り入れて効率化を目指すということだ。 意地悪な言い方をすると「失業者を生み出す仕事」である。

          私のプロフィールその3 〜既存の慣習を打ち破る仕事がしたい〜

          顧客目線の真髄を教えてくれる、企業努力のお手本たち

          断捨離2.0とラスト・ワン・マイルの踏み込み 私の最近の楽しみは断捨離である。家の中にあるものを処分し、スペースができることにこの上ない愉悦を感じている。この3ヶ月ほどで家にあるものを6割ぐらいは処分した。 今年はついに扇風機を捨てる決心をした。10年以上使っていたこともあるが、夏の暑さがどんどん増しており、扇風機ではもはや焼け石に水である。今後はエアコン一本に絞って、扇風機を買い替えることは基本的にないだろう。(電気代がやばくなったら話は別だ) 問題は溜まりまくった本

          顧客目線の真髄を教えてくれる、企業努力のお手本たち