五泉三十路式
五泉三十路式とは
営業部兼第4回五泉三十路実行委員会会長の関塚大志です。 五泉市は新潟県下越地方にある1つの市であります。
菅名岳・大蔵山・護摩堂山と言った山があり、菅名岳・大蔵山には吉清水、どっぱら清水という湧水があり、山の名前だけではなく菅名岳は日本酒として地元では飲み親しまれております。
産業として有名なのはニットという印象があり、食べ物と言えば里芋が印象的なのではないでしょうか。人口は令和2年度時点では47,625人となっております。
そんな小さな町で今から6年前、それは企業様・飲食店様からのご協賛の基、始まりました。
私の地元でもある五泉市は消滅都市になりつつあります。令和2年度国税調査 人口等基本集計結果によると平成27年（51,404人）から令和2年（47,625人）にかけて3,779人減少している町です。
そのような危機的状況にある故郷で立ち上がったのが、6年前のOB・OG。
当時は故郷である五泉市から市外・県外に行かれた仲間たちに「帰ってきて欲しい」「ずっと住み続けてほしい」と願いを込めた式典でした。
その思いを引継ぎ、私も三十路式を行い、会長を務めさせていただくことを決意いたしました。
五泉市のいま
私が務める三十路式は第4回になります。
第4回というと、イベント自体もマンネリ化し始める時でもあると感じるため、地元である五泉市に「帰ってきて欲しい」「ずっと住み続けてほしい」と初代の思いを継承しつつ、第4回らしさを追及することにしました。
「第4回らしさ」を引き出す為には何をすべきか考える途中で、なぜ、初代は2つの思いを掲げたのか疑問に思いました。
原点回帰し、五泉の人口数を調べるとともに、どこの年齢層の人口が減っているのか気になったため、調べてみると15歳～64歳の割合が大きいという調査報告書がありました。
なんてことのないただの報告書でしたが、18歳～35歳に焦点を当て仮説を組み立ててみることにしました。
18歳～23歳では進学や就職をきっかけに第一に市外・県外へ出ていくタイミングが到来します。
第二に24歳～30歳のタイミングで大学卒業の人は就職し、早い頃から就職をしている人は、ある程度、貯金が出来ていると思います。
第三に31歳～35歳では収入も安定し、貯金も少しできていて、結婚や一戸建ての購入を行うタイミングに差し掛かります。
この定期的にやって来るタイミングが非常に重要なポイントになり得るのに、重要なイベント毎が何も無いと気が付きます。
定住する若手を増やすには
そして、「一生の決断」に付いて回るのは「お金」であり、それは労働の対価として私たちは収入を得ています。
収入を得るためには企業・飲食店に務めることになるか、起業することが大半かと思います。
五泉市にも企業や飲食店などたくさんあるのに、なぜ選ぶ中に五泉市が入らないのか。
何人かの同い年の友達に「五泉市で知っている企業は？」とヒアリング調査を行うと衝撃的な結果でした。
回答数は平均10社にも及ばなかったのです。これには驚愕しました。皆の中に勤め先が無いと思われていては、市外・県外で就職し、結婚や一戸建てを購入してしまって、人口が減るのは当たり前です。
そもそも人は「知らない」状態では「調べる」ところに及びません。企業側からすれば、「働き方改革」「福利厚生の充実」の改善を優先的に行う傾向にありますが、いくら内部的な改善に努めても、それが社名の広がりには結びつきずらいと考えます。
五泉三十路式、僕たちができること
私たちはそこに価値を見出すことにしました。
30代と言えば、転職やキャリアチェンジを考えるタイミングでもあります。そして五泉市の企業の弱点は「自社PR」を行うことに長けていないということにあると思います。
そのような人・企業へ三十路式という式典を活用し、企業側が簡単にできない部分の「周知」という所に力を入れ、企業と二人三脚で作りあげる式典を目指しています。
結果が出るのに時間がかかることではありますが、それがいつか結果に繋がることを目指します。
今回で第4回となる五泉三十路式。
この三十路式が代々続いていくことを願っており、いつか五泉市のブランドイベントの一つになってほしいと心の底から願い、市町村の壁を超えたイベントになることを願っております。
関塚 大志（せきづか・だいし）
越後天然ガス株式会社 営業部ホームエネルギーグループエンドユーザーチーム サブリーダー
新潟医療福祉大学健康科学部健康スポーツ学科卒業後、新卒採用。工事部門を経て営業部へ（現職）。
趣味は、スノーボード、ファッション。あだ名は、セキヅカ氏、でーし、肩幅。