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AIの効率性 vs 人間臭さの非効率性

ここ数年、テクノロジーの進化がすごい!
進化スピードが速い!速すぎる!ついていけーん!!


IT業界に携わる人間ですら、
そう思う毎日です。

たとえば先日、
Googleアナリティクスの記事を書きましたが、
下手するとデータ分析なんてもう古いのかもしれません。


だって、

「はい、これが見たかったんでしょ。」
「これが知りたかったんでしょ。」
「だから、あなたにはこれがおすすめ!」

っていうAIを導入すれば、
データ分析なんてもう、いらなくね?

っていう極論が言えちゃうわけですよ。。

こんな風に、シンギュラリティ論じゃないけど、
良くも悪くも、僕らの仕事って
ぜーんぶ自動化される未来がけっこう近い気もします。


でもね。

ぜーんぶ自動化されるってことは、
なんだか、どれ見ても、ぜーんぶ同じ。
なんか似たようなものばっか。

ってなっちゃいそうだな、って最近思ってます。



「AI臭さ」が見えてきた。


って言うのも、
最近、ChatGPTが流行ったことで

「あー、ChatGPTくんが書いてくれたんだね・・・」

っていう記事や動画を見る機会が増えてきました。


人間の文章って、
「人それぞれの、人間臭さ」が出やすいものですが、

ChatGPTにも
「ChatGPT臭さ」がやっぱりあるんだな。
ってことが分かってきました。

なんていうか、
妙に「効率良すぎる」って言う感覚でしょうか。

実際に「◯◯風に書いて」って指定しても、
「いや、もっと効率悪くて良いんだけどなぁ・・・」
「もっとドン臭くて、良いんだけどなぁ・・・」

って、
文章を「まとめる」作業よりも「崩す」作業に時間を取られてしまう人も多いのではないかと思います。



同じように、画像生成AIにも
「Stable Diffusion臭さ」とか
「Midjourney臭さ」があるなーと
いうことが、だんだんと分かってきました。


今後はみんながみんな、
そういったAIにモノを作らせていくことになるかと思います。
そうすると、

「どれもこれも、似たり寄ったり。」

になるのは当たり前の結果なんだな、
と妙に納得しちゃっています。


必要な情報にアクセスする。
という面ではそういう情報が溢れるのって
良いことなのかもしれないけど、

これもけっきょく、
「じゃあ、ChatGPTに直接聞けば良くね?」
っていう極論に行き着いちゃうんですよね。


そうなると、
「せっかく作った記事って意味あったん?」
ってなりかねない。

以下の記事にも通じてきます。

「効率化バンザイ!自動化バンザイ!」
ってことは、
そういう元も子もない状況が生まれたりもするのでしょう。


人間臭さが面白くなる

逆に言うと、
そんなものが世の中に溢れていくわけだから、

え、これって、
「そうじゃないもの(人間臭いもの)」
が、ものすごく価値を増してしまう。

ってことなんじゃないの!?

ていうことにも気づいてしまいました。

「AI使ったらいいじゃん!」
「なんでわざわざ、手でやるのー?」
って言われたらチャンス。

それだけで稀少性が出てきた。
と捉えることができます。


一定数を超えると価値観は逆流する

なんだか逆説的ですが、
人間って面白いですよね。

不便な時代には便利を求め、
便利な時代には不便を求める。

世の中がデジタルになればなるほど、
瞑想とか、山登りとか、農業体験とかが流行ったりする。

両方ともが人間の欲求で、
片方が満たされすぎると、
もう一方への渇望が始まる。


みんなが欲しいもののわかりやすい特徴として、

「一般の人にも分かるもの」
「それでいて、みんなと少し違うもの」
「つまり、自慢できるもの」
だったりしますが、

今回、AIをみんながみんな使っていくと、
ある一定のユーザー数を超えた時に
「大多数と同じ」
になっちゃうんだな、
ってことがだんだんと分かってきました。

それって、ブランド化とは
逆の方向に行くのかもしれません。

「効率化」というのは、
使いどころを間違えるとダメですね。。


シンギュラリティの肌ざわり

「シンギュラリティに備えて
 人間にしかできないことを!」

良く言われることですが、
僕自身、今まで頭では分かっていましたよ。
だけど、実際にはまだ体験していなかったんです。

ここ数ヶ月のAI革命で、
短期間に「世界が変わっていく様」を
リアルに体験できたからこそ、

その意味を、人間の価値を、肌感覚で体感できたのが
すごく貴重だったなって思ってます。

AIを使おうが、人間が手作業で生み出そうが、
それはただの手段なので、どちらでも良くて

「効率が良かったか?」
よりも、
「なにか面白いものを、生み出せたか?」

でジャッジしていくことが、
これからの時代に必要な価値基準になりそうな気がしています。

さぁ、みなさん。
今のうちから、「人間臭さ」をどんどん出していきましょう!

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