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【「上手い事を行う」は自滅の元凶】

今日は『「上手い事を行う」は自滅の元凶』
についてお伝えしていきます。

人は誰しも上手く器用に
卒なく行動して
良い結果を出したいと
思う生き物です。

前回取り上げた
「6つのモチベーションタイプ」に沿って
上手い事を行う例を挙げると
下記の通りとなります。

1.「達成したい&成功したい」欲望 爬虫類脳 
  「情報を上手に活用して、売上をアップさせて成功したい」

2.「失敗したくない」恐怖 爬虫類脳
  「過去のデータを上手に駆使して、極力致命的な失敗は避けたい」

3.「人気者になりたい」欲望 哺乳類脳
  「知人に上手く取り繕えば、一躍有名になって人気者になれる」

4.「嫌われたくない」恐怖 哺乳類脳
  「奥さんを上手く説得しないと、嫌われて別れを切り出される」

5.「支配したい」欲望 人間脳
  「心理学を応用する事で、部下を上手くコントロールしたい」

6.「支配されたくない(自由でいたい)」 恐怖 人間脳
  「スキルを上手く向上させる事で、忙殺される状況から解放されたい」

etc

様々な恐怖と欲望に基づき
モチベーションを抱えています。


私自身手先が超絶不器用なので
何事も上手く器用に行いたいと
常日頃考えています。

出来れば何事も華麗に実践して
とんとん拍子で進みたいものです。


しかし、全てにおいて
上手い事を行おうとすれば
自滅していきます。

なぜなら
上手い事をやろうとしている時は

「自分だけのエゴを満たそうとしている」

「承認欲求を丸出しにして、相手に取り繕うとしている」

「自分にスポットライトを当てて、自己防衛をしている」

自己満足のオンパレードだからです。


分かりやすい事例が
私の学生時代です。

主要教科よりもある意味
苦手かつ嫌いな分野である

「美術科」

「家庭科」

「図画工作科」

には苦戦していました。


心の中で

「早く授業終わらないかなぁ」

「手先を細かく動かす事は本当に嫌いだなぁ」

「他の事をして楽しく取り組みたいなぁ」

ため息をついては
ぼそぼそと呟いていました。


特にこれはやりたくないと
心底感じていた授業が

「絵を描く事」

「工具を使って作業する事」

です。


自分でも仰天するくらい

「絵のセンスが微塵も無い」

「余りにも不器用過ぎて作品の完成度が酷い」

穴があったら入りたい
氣持ちになります。


そして、嫌気の限界値を超えた私は
とんでもない愚行に走ります。

それは

学校で絵や図画工作に取り組まず
家に持ち帰って代わりに
自分の弟に手伝って
もらった事です。

恥ずかしいを通り越して
もはや情けないです。


本来持ち帰ってはいけないですが
提出期限もあり、何としてでも
終わらせなければという葛藤に
悩まされていました。

猶予は無かったので
先生に怒られる事を覚悟で
思い切って決断しました。


弟は手先が器用ゆえに
細かい事が得意だったので
これは頼るしかないと思い
頭を下げてお願いしました。

すると快く引き受けてくれて
絵や図画工作は見事に
仕上がりました。


美術や技術の先生は
私の不器用さを知っていたので
明らかにおかしい事を
お見通しでした。

案の定、職員室に呼び出しされて

「この完成度は家に持ち帰って、手伝ってもらいましたね」

「授業中に自力で完成させるようにしてください」

「自分で最後までやり抜く事が無くなり、他の分野にも影響するよ」

指導されました。


優しい口調でしたが
心臓にグサグサと
突き刺さる言葉でした。


形式上期限までに
課題は提出しましたが
問題は他人の手を借りて
小細工をした事です。

特に

「自分で最後までやり抜く事が無くなり、他の分野にも影響するよ」

このひと言は
核心を突いています。


自力で最後までやり遂げる事で
不器用かつ下手くそなりにも
充実感と達成感を味わえて
自信がつきます。

ところが他人の手を借りて
上手い事綺麗に行おうとすれば
永久的に自分で完遂する事が
出来なくなります。


仮に他者や周囲に協力してもらい
上手く器用に出来たとしても
所詮は「ニセモノ」です。

「ホンモノ」ではありません。

いずれ化けの皮が剥がれて
白日の下に晒されます。


「烈火の炎」という漫画で
型無の塁のシーンで
本質を語る場面があります。

「塁の謎かけ」
 (ある男の書いた作品をまる写しにした男がいて、
 双方が「自分の作だ」と言い争ってる、
 どちらが本物かをどう確かめる?という)
 に対しての烈火の答えが
 「続き書かせればいい、ニセモノには絶対書けねえ」
                           一部引用

絵や図画工作に対して
他力本願で上手く実施した事は
まさに自分が「ニセモノ」を
作り上げた瞬間でした。


上手い事を行おうと

「イカサマ」

「インチキ」

をすればブーメラン効果で
返ってきます。

結局損するのは自分自身です。


その場しのぎで運良く
切り抜けられても
逃げた出来事に対しては
どこまでも追いかけてきます。

自分の我欲を満たそうとして
上手くやり繰りする事は
自己中心的で留まってしまい
他者や周囲に貢献出来ません。


上手い事を行うという事は
自分の力で試行錯誤しながら
創意工夫する事であって

協力という名の下に
相手に全て依存して
ずる賢くテクニックで
誤魔化しはしない事です。


相手にスポットライトを当てて
どうすれば喜んでもらえるかを考え
価値提供していく事に尽きます。

上手い事を行っているように見えても
基本に忠実で鍛錬を怠らない者が
最後まで生き残れます。


益々

「魂」

「本質」

「ホンモノ」

etc

精神的な価値観が
問われる時代に
変わっていきます。


上っ面だけの見せかけを良くして
上手く取り繕う小手先の邪念を捨てて

根本的で深い核心的な土台に
迫っていく事が良い結果にも
繋がっていきます。


後2、3年すると
現在の状況が更に
激変する可能性も
十分に考えられます。

どんな時代になっても
本質を大切にして良い意味で
上手い事切り抜けられる
土台を磨いていきましょう。

今日も読んでくださって
ありがとうございます。


追伸
あなたにとって
「上手い事」を
教えてください。

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