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"僕"の起業の物語

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”僕”が起業を目指していくストーリー。成功法則、投資、起業、そして、起業後について、物語を通じて流れ、エッセンスを楽しく学べます。
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記事一覧

"僕”の起業の物語 パラダイムシフト

前回は↓

3年目の決算が出る。
起業1年目の7倍の売り上げだ。

銀行から金を借りてくれないかと、
遂に言われる程になる。

相変わらず忙しい。
従業員を増やしていないのだから
当たり前だ。

日々の業務に忙殺されぬよう僕は
気をつけていた。

休憩時間、昼休みを利用し、本を読み、
動画などを見る。

まだ何もやりたいかわかっていなかった。
まとまった時間が欲しかった。

そんな時北海道の仕事が

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”僕”の起業の物語  ラットレース

前回は↓

相変わらず忙しい。
ついに日曜日まで出動し始めている。

求人広告だしても、人は集まらない。
たまに来ても全然続かない。

横のつながりで応援を頼むしかない。
かなりの日当を持っていかれるが
いたしかたない。

だましだましやるしかなかった。

そして2年目の決算を迎えるころ年収で
一千万円に届いた。

若い頃から一千万を目標にしていた。
一千万いけば楽になると思っていた。

ところが

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”僕”の起業の物語  V字回復!でも・・

前回は↓

開業初月は大赤字だった。ほぼ半月漫画喫茶ですごした。
(500万円借りといてよかった…)

次の月は20日程仕事があった。まずまず。

しかし次の月は激減。漫画喫茶が職場になってしまっている・・

何度も、業界仲間に使ってくれないかと依頼しそうになる。
しかし、ぐっとこらえる。

(ここでそれをやったら、独立した意味がない)

日銭は稼げるが、一日拘束される。
気が付くとそこの会社の専

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"僕の起業の物語 僕の職場は漫画喫茶?

前回は↓

電話はなかなか掛かってこなかった。

自信満々だった僕も少し不安になる。
(満額は無理かな?)
根回しもしているし、3分の2、いや半額でも独立しよう。
でも、その後がきつくなるが・・・。

二週間が過ぎた頃ようやく電話が来る。

テレクラ並に電話に出る。
「社長、今回満額融資できました。500万円ご融資させていただきます。」

第一関門突破!ガッツポーズが自然と出る。

「ありがとうご

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”僕”の起業の物語  独立へ!

安定なんて幻想だ。

 大企業に入れば一生安泰なんていつの時代の事?って感じだ。
 倒産はしないにしても、リストラや早期退職、景気が悪ければ
 減給・・・。安心はできない。

 もっと言えば、いつ交通事故にあうかもわからないし、病気に
 かかって働けなくなるかもしれない。

 もっともっと言えば、大地震が起きたり、隕石が落ちてきたら?

 僕らはただ生かされているだけなのだ。
 
 人の夢や計画な

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"僕”の起業の物語  蘇生

(妊娠、出産の話をします。)

39歳の時不妊治療を開始した。
子供を持つ気が全くなかった夫婦だった。
「たぶんこのまま2人だね」
ってよく言っていた。

しかし現実に子供が産めるリミットが近くと本当にいいのだろうか?
と思い始める。

実際、今までは借金があって、収入も多くはなかったので
作らないというより作れなかった。
だが、今は長く同じ仕事をやっているおかげで今の会社の役員になり
収入も随分

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”僕”の起業の物語  失われた30代

僕は30代の事を「失われた30代」と呼んでいる。

今思い返しても、あまり記憶がない。

なにをしていたのか?

まぁこれだ。

「朝起きて仕事に行き、請求書を支払う、
そしてまた朝起きて仕事に行き、請求書を支払う」

波風はあまり立たない生活。

新聞屋は1年程で辞めた。

知人のつてで「墨出し」という仕事についた。

建築現場で基準となる線を引く人。
建築関係の人なら皆わかるのだが知っている

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"僕”の起業の物語  失敗だらけの20代が終わる・・・

前回は↓

結局奥さんにバレた

散々泣かれたがなんとか許してもらう。
もちろん条件付きだ。

借金を返す為稼げる仕事に就くこと。
いまの損保では到底返せないから。

ばれて良かった。
あのまま続けていたら、と思うとゾッとする。

もちろんパチンコはやめる事に。
でも1人で行かなくなっただけで、夫婦ではよく行った。
完全に足を洗ったのは30代半ばだ。
なんて無駄なお金と時間を過ごしてしまった

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"僕”の起業の物語 堕ちる時・・

  前回は・・

  (ああ…堕ちていく。)

  止められない。落下を止められない。

  パチンコ屋の喧騒の中で、僕の感覚は麻痺していた。

  (もう負けられない。もう負けられない。)

  サンドに何枚もの千円札が消えていく。もう数えてさえいない。

  
  奥さんに内緒でキャッシングしたお金。最初はこずかいで返せるお金だけと思っていた。

  もちろん、負けが込んできたらそれでは止まら

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”僕”の起業の物語  運命の出会い

前回まではこちら

結局二カ月間何もしなかった。

 親に借金して暮らす。
 
 この頃もう彼女と結婚していたので嫁さんか
 のプレッシャーもキツかった。

 とにかくまたブラックに入ったらやばい。

 穏やかに暮らしたかった。お金は少しでいい
 
 嫁さんがあまりにうるさいので一回不動産の
 賃貸の営業に面接に行く。やる気はない。
 採用されたけど直前に辞退。不動産の営業は
 完全にトラウマ。も

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”僕”の起業の物語  「ブラック企業死闘編」

初出勤。
いまでもその光景を覚えている。
まず、てかてかのオールバックの40代くらいの男の前に連れて行かれる。
「部長。新人です。」案内してくれた事務の人が言った。

「おー」
気だるそうに部長と呼ばれる男が言った。
肌の色は浅黒く、なんか歳のいったサーファーみたいだった。
テレビで見るような「ザ 部長」みたいではない。ヤクザの中堅みたいな感じ。

「なんでここに来た」部長が言った。

言い忘れた

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"僕”の起業の物語

今思えば大学受験は楽しかった。
 僕はベビーブーム真っ只中の世代。第二次ベビーブームと呼ばれた世代だ。
 今はロスジェネなんて呼ばれているが。

 とにかく競争が激しかった。
 
 現在のFランとかだって簡単ではなかった。僕は、神奈川県では中の下くらいの高校に通っていた。進学する人は10人足らずだった。一学年500人弱いたが、残りの者は就職か専門学校に進学していた。

  僕が、進学すると決めたと

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