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本屋大賞2021~2023

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本屋大賞2021~2023の30冊分を2024年中に読む。
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記事一覧

「推し、燃ゆ」何年か前に読んだが、全てが好みじゃなく途中で断念。今回も読んだがやっぱり全てが好きじゃないな。

滅びの前のシャングリラ

2021年、第7位。

怖い。すごく怖い。
1ヶ月後小惑星が地球に落ちて人類が滅亡する。
その時私はどうするかな。

日本人だから最初は普通に仕事に行くだろうね。でも、だんだんそれも意味を感じなくなってサボるだろうな。もう地元には帰れないだろうな、飛行機もバスも新幹線も運転する人がいないだろうし。だから、家族にも会えず、友達にも会えず、ただただ1人で死を待つんだろうな。怖いよお〜。怖いからちゃんと

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オルタネート

2021年、第8位。

よくまとめられた本だなって思った。
やっぱり本屋大賞すごいところって前も言ったけど、「誰かに読んで欲しい」と思えるところだと思う。

ただ、個人的に登場人物の紹介が始めのページに書かれてるの好みじゃないんだよな。確かにわかりやすいけど、「この人誰だっけ」って記憶を探る感じが楽しかったり、初めから「この人大事な人物ですよ!」って言ってるみたいで意識して読んだりしちゃうからなー

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星を掬う

2022年、第10位。

すみません、涙が止まらないんですけど。大号泣しすぎて息ができません。

やばい、怒涛のラストスパートが苦しすぎて辛い、もちろんいい意味で。
町田そのこ先生は天才なのか?いやもう天才という言葉では言い表せないな。

「母という呪縛 娘という牢獄」っていうノンフィクションが頭をよぎりながら、それはそれはとても美しい話だった。
「私の人生は、最後まで私が支配するの」という言葉に

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お探し物は図書室まで

2021年、第2位

結構子供向けなのかな〜と思いつつ読んでった。
でも、本屋大賞のすごいところって「誰かに薦めたい」って確かに思うんだよね。

私は普段から、すれ違う人とか旅行先のバスの窓から人の営みを見つめて、きっと一生話すこともなく、この先また会うことのない人たちに思いを馳せるというか、なんかどう言う生き方をしてきたのかなとか、運命じゃないけどそう言うことを考えてしまうタイプでさ。
そういう

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自転しながら公転する

2021年、第5位。

タイトルから気になってあらすじ見てもっと読みたくなった。

面白かった。ちょっとした仕掛けも、内容も。
そして驚くほどリアルだった。

私は来年3月で24歳になる。すごい。名前の横に来る年齢が(24)になるんだよ。24歳って、それこそ10年前とか中学生の時は「24歳で結婚して〜子供産んで〜✨」とか思ってた。けど、24歳って自分が想像していたよりもキラキラしてなくて普通でただ

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スモールワールズ

2022、3位

「光のとこにいてね」がすごく良かったから一穂ミチ先生の作品がもっと読みたいなって手に取った。
一穂先生の本って本当に不思議でなんかページを捲る手が止まらないんだよね。面白いとかワクワクする謎解きみたいな感覚とは違ってなんか自然と当たり前のように読み進めてしまう不思議。

面白かった。
短編集なんだけど、いくつか書き留めておきたい言葉があったから残しておく。

「気持ちって物理なん

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光のとこにいてね

2023年、3位

やばい言葉が出ない。
最初は退屈で、パラパラ飛ばそうと思いつつ真面目なせいで読んでた。でも、どんどん読むのをやめられなくなって、半分まで読んだ頃、ここからあと半分しかないの?と悔しくて、読み終わる頃にはなんか言葉にできないくらい胸がいっぱいになった。

私にも似たような人がいる。切っても切れないのかな、切ったことはないから分からないけれど、この子がいないとダメなんだ、この子じゃ

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犬がいた季節

2021年本屋大賞第3位、伊吹有喜著「犬がいた季節」読了。

過去3年分の本屋大賞を読むと決めてから、30冊のうち何から読んでいこうかな〜と考えあぐねていた時「よし、タイトルで選ぼう」と思い、最初に手に取った本。

自分で決めたとはいえ、半ば義務で読む本。あまり期待もしていなかったが、すごく、すごくそれはそれは想像以上に良かった。さすが本屋さんの店員さん、誰かに勧めたくなる本だ。

昭和、平成、令

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「#真相をお話しします」読了。
今年の達成したいことのひとつに「本屋大賞歴代3年分30冊読む」というものがある。

52ヘルツのクジラたち 町田そのこ

大学のレポートで使う本を図書館に探しに行った時、そういえば、、と思い借りてみた。あらすじは知らず、事前知識といえば本屋大賞を受賞した本という認識くらいだ。YouTubeで色々な動画漁り、くじらの鳴き声にたどり着いたら多くの人がこの本から来たとコメントされていたので気になっていた。

最近、カツセマサヒコさんの2作目「夜行秘密」を読んだばかり。2作連続重たい話とはなかなか心にくるものがあった。読んだ

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