自転しながら公転する

2021年、第5位。

タイトルから気になってあらすじ見てもっと読みたくなった。

面白かった。ちょっとした仕掛けも、内容も。
そして驚くほどリアルだった。

私は来年3月で24歳になる。すごい。名前の横に来る年齢が(24)になるんだよ。24歳って、それこそ10年前とか中学生の時は「24歳で結婚して〜子供産んで〜✨」とか思ってた。けど、24歳って自分が想像していたよりもキラキラしてなくて普通でただただ歳を重ねて生きてきたら数字が加算された結果でしか無かった。
今はまだ周りが結婚とかないけど、あと2、3年もしたらいわゆるラッシュが来るのかなとも思う。

主人公のミャー(みやこ)は32歳で非正規社員、実家暮らし、彼氏なし。という列挙するだけで、「お、、、、?」となってしまう。いや、まって、本当は思いたくないそんなこと!だって私もいつかそうなる可能性だってあるし、ミャーもなりたくてなってるわけじゃない。分かってるけど、文字にした時の威力がでかい。そして偶然、中卒、元ヤン、回転寿司勤務の貫一に出会う。


旅館に泊まった日、とってもクレイジーで最高な描写だった。

人が不貞腐れるのは怖いからという理由、かなり的を得ていると思う。
「どうせ捨てられる」それが好きな人であればあるほど傷は深くなる。だから、俺からは嫌いになれないからさ、手放せないから、ぶっきらぼうに雑に、こんな俺なんか嫌いになってくれと心から叫んでしまう。
でも、あんなにウジウジ悩んで友達に喝入れられるようなミャーが貫一のケツ蹴り飛ばして、尻餅ついた相手の肩掴んで、怒るんだ。怖いからってそれダセエからって嫌いにならないから好きでいてよそばにいてよ私もそばにいるから、と。まあ言ってることは違うが内容はあらかたそうだと思う。
覚悟が決まった女は強い。何よりも。

結婚ってあまりに自分と浮世離れしすぎてて実感ない。好きだからだけでは結婚できないとは思う。でも、好きだからがないと結婚できないと思う。今付き合ってる人がいてさ、まだ付き合ったばっかりだし、私の勘ってあんまり当たらないけど、正直この人と結婚する未来もあるかもなって思う。これって今まで付き合ってきた人には思わなかった感情なんだよね。それってきっとたまたま23歳の私が相手と出会って好きになって、結婚してみたいなって思う時に付き合い始めて、全部そういうタイミングなんだと思う。

本当に面白かったから是非読んでみて欲しい。

おわり

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