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臨床検査技師の役職に必要な能力は〇〇って話

これわかってないと
100%失敗しますので必読です。


検査技師のみなさん、こんばんわ!
孤高のチームリーダー、だぴてぃです。

今日はですね、よく勘違いされることについて徹底解説していこうかなと思います。

今日のお題は自分の経験上もそうですけど、様々なチームに関する研究であったり、書籍などでも言われていることなど、総合的な知見なので反論の余地はないです(言い過ぎましたゴメンナサイ)


数日前にTwitterでアンケートとりました。
お題はこちらです。

臨床検査技師の現場リーダーはどうしてもプレイングマネジャーになる。最も必要な能力はどれ?

1、検査の専門スキル・知識
2、人を動かす能力
3、ノンテクニカルスキル
4、人脈

どれも必要に見えますけど、「最も」ってところがミソですね。。。

では結論から言いましょう。


答えはこちら!

ぶっちゃけ全部あったことに越したことはないんですが、どれか一つだけ選べと言われたらコレですね。

人を動かす能力

全部大切なんです。でもチームとして働くことがほとんどの臨床検査技師にとってはこれがないリーダーは結構致命的。というか壊滅的。

いくつものチーム(部署)が、これがないリーダー(技師長)が君臨しているせいで悲惨なことになっています。


これにあえて序列をつけるとすれば

【人を動かす能力>人脈>ノンテクニカルスキル>検査の能力】

ですね。

では、序列の最下位から説明していきます。


検査の能力

これは臨床検査技師であればそれなりにあると思います。認定資格なんてあればよりいいですね。

認定あるからと言って「デキル人」かと言われればそうではない点は注意が必要ですが、ないよりはあった方がいいに越したことはありません。

最近では機械化も進んでいますし、昔よりは遥かに機械に頼れるところも出てきました。

人間の力がまだまだ求められるところではありますが、チームリーダーがプレイヤーとなってしまうのは避けたいので(これは後述します)、検査能力自体はリーダーとしての最低限あればいいとさせてもらいました。


ノンテクニカルスキル

接遇とか立ち回り方とか、検査の専門能力以外のことを指します。一般論でいえば【コミュニケーションやリーダーシップ、状況判断、チームワークなどの働く上で必要不可欠な、専門スキルを発揮する土台となるもの】のことを言います。

医療職、とくに臨床検査技師はここの知識と認識がチョコレートよりも甘いです。下手な検査科なんてそれでだけでパフェ作れるんじゃないかってくらい甘々です。

重要ではあれけれど、リーダーにとってはもはや基礎の基礎みたいなもの…というよりメンバー時代から気付いてないとそもそもリーダーになれていないことでもあるので、この順番としました。

最近ではやっと時代に検査技師が追いついて、学習会などでノンテクニカルスキルのことを学んでいるところもあるようです。

遅い、、、遅すぎる、、、


人脈

悩みました。これもプレイングマネジャーとしてもそうだし、リーダーとしては絶対に必要なことだからです。

ぶっちゃけ【人を動かす能力】と大差ないくらい大事なんですが、チームを動かすという意味よりも、より個人的なところとしての要因であることが大きいかなと思いこの順番にしました。

リーダーとしての人脈の大切さは、色々な問題がふりかかってきた時に威力を発揮します。

大抵なことはひとりで解決できると思っている残念なリーダーが多いですが、じつは細かく見ていけば人脈が大切なことがわかるはず。

ここを直視できない人はそもそもリーダーに向いていないので、即プレイヤーに戻ったほうがより自分のスキルを発揮できるようになります。

人脈の作り方はまた別に紹介したいところではありますが、せっかくここまで読んでくださっているのでひとつだけご紹介すると【スーパーコネクター】を見つけることが効果的です。

ここでスーパーコネクターについて書くと大事故レベルの脱線を起こすので、興味のある方は是非こちらをどうぞ。


人を動かす能力

さあ本題。

己に知識や経験がなくとも、チームとして戦うのが医療の世界。そのぶん、他人の力を使って目的を達成するのは決して悪いことではないです。ある意味では結果がすべて。、


よく使われる側が主張する代表例として「やりがい搾取」とか言われることがあります。これはその集団のリーダーに人を動かす能力が欠落しているから起こることです。

本来、正常に機能していれば(もしくはそうしようとしていれば)やりがいは日常の業務の中に存在しているんです。


人を動かす能力がなぜ、リーダーに必要なのか?

こらはひとえに【リーダーがプレイヤーにならないようにするため】です。これ、勘違いしている人が多すぎなのでちゃんと解説します。


余裕を持つことが大事

暇と余裕は違うんですが、それを他人が見抜くのはベリーハード。ほぼ無理ゲーです。

リーダーが余裕ないと一見働いていて素晴らしいように見えますが、正直僕からしたら自分のマネジメントすらできていないように映ります。

というのもそんなカツカツの状態で、チームに何ができるというのか?ってことです。

リーダーはチームの進む方向を示し、指示を出して船を進路方向に進めさせることが求められます。決して自分でプレイヤーとなり汗水垂らして働くことは求められていないのです。

暇に見えるくらいが、ちょうどいい。

こんなこと言うと「リーダーは偉いのか」となるんですが、決してそうではないです。ただの役割の違いです。

結果として偉い・偉くない問題に巻き込まれて、現実的な観点として【偉い】と言う認定をされるのは間違いないところですが、あえて言うなら【チームで最も重要な人物】と言ったところでしょうか。

だから上層部・経営陣が、その職場のリーダーに任命しているわけです(そうじゃない年功序列的なところもありますが)。


リーダーの判断が、チームの未来を決めます。これは臨床検査技師界では軽視されていますが、とくに中小の企業だったり病院では顕著に現れる現象です。

未来とは【どんな検査室にしたいか?】ってことです。ただなんとなく働き、お金を稼げる職場というのもひとつの未来です。別に悪いことではありません。そういう職場もありますから。


ただ医療人となったからには、患者さんの治療に貢献したい気持ちが強くなるのが習性というもの。

これが強すぎるとそれまたリーダーには向かないですけどね。。。感情コントロールもリーダーの大事なお仕事です。

チームメンバー個々に「患者さんに貢献したい」という想いを呼び起こすためにも、リーダー自身が余裕を持ち、そしてメンバーにも余裕をもたらせるようにディレクションしていく…

これが大事なんですね。

だから自ら動かずに【人を動かす】ことが大事なんです。


人選も大事

チームの状態を常にモニタリングし、先手先手で対処していく。ときにはメンバーを入れ替える覚悟も必要。

言い方は良くないですが、チームにとっての不良債権は、会社にとっても不良債権です。

たとえば輪を乱すだったり、指示聞かない(聞く態度を示さないとかも含む)などの服務規程に違反したりとか、明らかに仕事を増やすメンバーはチームプレーには必要ありません。

こういう存在は他のメンバーへの影響も考慮して、早めに切ることが求められます(こういう時に人脈、とくに経営幹部などの上層部とはつながりを作ったほうがいいんです)。

こういう判断も、自分に余裕がないとできません。判断材料を集めることも必要ですし、時にはいろんな人からヒアリングすることも必要でしょう。

自分の気持ちや状況に余裕がないとき、人は判断を誤りやすくなります。

その辺も考慮してリーダーは自分の仕事量もデザインして、チーム全体からみた自分の立ち位置もマネジメントしていかないといけません。


ショートも、ロングも。

一体なんのことなのか?そう思った方もいるかもしれませんね。目次で「なんだこれ?」ってなった方も多いはず。

リーダーがプレイヤーになってはいけないということは、ここまでくどいくらいに説明してきました。

だから指示を出して、もしくはそういう仕組みを作って働くことが求められます。

チームへの指示はよくスポーツに例えられます。とくにサッカーなんていうのはわかりやすいところです。

指示にはショートレンジ、ミドルレンジ、ロングレンジが存在します。

・ショートレンジは自分との関係性が近い人に出す指示です。ダイレクトにわかりやすく、スピーディーなスタイルが求められます。テンポ良く指示出していく感じですね。

・ミドルレンジはちょっと距離があるけれど、言っておかねばいけないことを指します。これは少し強めに指示出さないと理解されなかったり、聞いてもらえないなんてことも起こります。
なので「明瞭さ」が求められます。

・そしてロングレンジ。関係性が遠いメンバーに対しての指示です。
チーム内にそんな存在がいるのか…?と思われがちですが、これは好き嫌いの問題ではなく、自分のやっていることとどれくらい乖離があるか?ということです。
なので指示が大雑把になりがちなんですが、出来るだけ相手が受け取りやすい質のパス(指示)を出すことを心がけることが必要。

出すパス(指示)の質や種類によって、メンバーの動きは変わります。

質を求めるのか、スピードを求めるのか、それとも意識づけだけしたいものなのか。

そこまで考えて指示を出すためには、ある程度まとまった時間と余裕が必要。

もちろん慣れてくればすぐ出すこともできますし、普段から周りを俯瞰していればいちいち考えなくてもいい時だってありますが、リーダーの役割は【緊急時にちゃんと身動き取れるか】ということも求められます。

ということで難しいところではあるんですが、余裕を持って人を動かしていくことで、チームとしての結果を出すことに集中すべきなんです。



アレコレ書いてきましたが、どうでしたでしょうか?

きっとこれに納得できる人はリーダーに向いています。逆に「そんなの理想論だ」とか「そんなものは必要ない」なんて感想になったらリーダーに向いていないか、経験が圧倒的に足りていない証拠です。

以上のことは僕の経験もさることながら、世界中の大手企業などでもよく言われていることでもあります。

今回は書きませんでしたが、人を動かすためには【心理的安全性】というキーワードもあります。チャレンジできる環境じゃないとその人本来の能力は活かせないということです。

リーダーはとにかく思考が大事。そして人格的にも振る舞わないといけません。それが本当の自分じゃなかったとしてもです。


ということで臨床検査技師の役職には〇〇が必要と言いつつ、「リーダーに求められるものは何か?」という一般論も交えて話してきました。

これからリーダーをやる人、今リーダーをやっていて行き詰まっている人には必ず実行してほしいなと思います。

では長々書きましたが終わりにします。

お読みいただきましてありがとうございました!

だぴてぃ


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