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2拠点生活のススメ

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2020年12月の記事一覧

2拠点生活のススメ|第28回|コロナが落とした影、そして光、2020年を振り返って

2019年私たち夫婦共にそれぞれの母を失い、今年1月には妻の父も亡くなり、ひとつの時代の終焉を感じさせる、2020年の幕開けとなりました。 そしてやってきたコロナ。 今年はまさに、時代だけでなく、自分が変わっていく様を肌身で感じ続けた1年。大晦日のnoteは、そんな1年を振り返ってみようと思います。 緊急事態宣言で2拠点生活がストップ 2020年2月末、徳島での暮らしをより充実させようと新居への移転を決めた。ちゃんとした仕事場を作り、友人を招けるような部屋も設けた。そん

2拠点生活のススメ|第27回|最近、気になって検索してみたこと

2拠点生活の効能なのか、散歩をしていたり、料理をしていたり、日常の暮らしの中で、ふと気になることが増えてきて、すぐに調べてみるクセが着いてきた。そこで今日のnoteは、検索してみて、ちょっと面白かった事柄を紹介します。 お化けススキ川西の自宅から一番近いコンビニまで歩いて15分、いつもは車で出かけるのだが、天気もいいし歩いて行くことにした。住宅街なので、同じような家がいくつも並んでいるだけなのだけど、とある空き地に背の丈3mぐらいの巨大なススキが生えているのを発見した。何だ

2拠点生活のススメ|第26回|禁煙という果たせぬ命題

タバコを吸い始めたのは17歳の頃。当時世の中のカッコイイ大人達は、みんなタバコを吸っていた。ところが今はどうだろう、多額の税金を納めているにもかかわらず、街の嫌われ者に成り下がってしまった。何度か禁煙したこともあったが、その度に復帰を促す出来事が起きる。まあ、吸わない人から見れば、ただの言い訳に聞こえるだろうが、案外そこには面白い物語があるのだ。 初めての挫折もう今から20年ほど前のことだろうか、どういうキッカケで禁煙を始めたのか覚えていないが、順調に3ヶ月ほどが過ぎた頃、

2拠点生活のススメ|第25回|仮住まい気分からの卒業

徳島に拠点を開いて2年が経とうとしていた夏。折しもの巨大台風の影響で、徳島に行くとリビングが水浸しという事件がありました。仮住まいの徳島だから、まだ良かったと思う反面、徳島の存在は、もはや仮の場所なんかでは無いという強い思いも同時に芽生えたのです。 住まいがつくる暮らし拠点を開いた当初は、介護や仕事のストレスから逃れ、気持ちを立て直す一時的な避難所という思いがあったせいか、なるべく身軽に、モノも増やさないよう心がけていました。 お気に入りのモノに囲まれた川西の家とは違い、

2拠点生活のススメ|第24回|2つの拠点、それぞれのギター

歌いたくなったらギターを手に取る。だから、徳島にも川西にもギターを置いている。自分が歌うがためのギターだから、人とセッションするのは苦手だし、正直ギターの腕はたいして上達しないまま。それでも、付き合いは長く、もう50年近くギターを弾いていることになる。今日のnoteは、そんなギターのお話。 海のギター徳島に拠点を開いて、引っ越しの際、ダイニングテーブルや食器などと共にギターも最初に持ち込んだ荷物の一つ。自分の基地となるところには、やはりギターをそばに置いておきたかったんだと

2拠点生活のススメ|第23回|イボンヌ流、物件の探し方

引っ越す予定が無くても、物件を見るのは楽しいモノ。立地や間取りなどから、いろんな妄想が膨らんでいくし、地図を見ているとその街のことに知らぬ間に詳しくもなる。今回のnoteは、そんな物件探しの楽しみを伝えたいと思う。 便利さより、楽しさで探すべし普通の物件探しは、生活を最優先に考え、駅やスーパーに近いなど生活の便利さを主として探すが、2拠点の場合は、拠点作りの目的や自然環境などを主軸に考える方が楽しさも倍増、探している段階からテンションが上がるモノだ。 私の場合は、サーフィ

2拠点生活のススメ|第22回|海と山、2つの環境がもたらす気分

元々暮らしていた川西市は山に囲まれた環境、徳島は街だけど海のある環境。その2つのバランスがとても気にいっている。今回のnoteでは、海に居るときと山に居るときとで、環境が及ぼす心情や、暮らし方がどう違っているのか、考えてみた。 Sea SIDE徳島に居ると、朝は必ず波チェックで海に行くので、開放的な気分になり行動的になる気がする。食事に出たり、散歩をしたり、公園に行ったり、ショッピングモールに出かけたり、とにかく出かけることに躊躇が無くなる。もちろん仕事があれば家でパソコン

2拠点生活のススメ|第21回|記憶を呼び覚ます訓練

歳を取ったせいか、忘れ物も多くなったし、うまく記憶を呼び起こすことができないといったことも度々起こる。いつも顔を合わす人の名前や、会社名が出てこなかったり、せっかく浮かんだアイデアも簡単に消え去ってしまう。今日は、このnoteを使って記憶を呼び覚ます訓練をしてみようと思う。 小どもの頃の部屋を思い出してみよう部屋の記憶・・・ん〜いきなり思考停止。空っぽの壺から何かを取り出すような気分で、手を入れてかき回してみる。あっ、少し思い出した。当時、旅行とかに行くと必ず三角形の観光ペ

2拠点生活のススメ|第20回|アラ還オヤジの初体験を集めてみた件②

初めてのスポンジボードスポンジボードとは、初心者のレッスンなどで良く使われるサーフボードのこと。浮力があって安定性があり、表面がスポンジのような材質でぶつかっても壊れないし、ケガもしにくい。最近は、初心者向けだけではなく、自由な発想でサーフィンを楽しむギアとして、いろんなスポンジボードが開発されているようだ。 徳島で本格的にサーフィンを再開して、青波を走れるようになってきたのはいいけれど、特に小さい波では、思うように加速して波に同調できない・・・そんな悩みを解決するために、

2拠点生活のススメ|第19回|アラ還オヤジの初体験を集めてみた件①

お手軽万年筆2拠点生活を始めてから、日記アプリで、何を食べたか、何処に行ったか、誰に会ったかなど簡単な記録を付けていた。・・・というのも私の脳の記憶を司る部分が破綻をしかけているようで、いろんなことをすぐ忘れてしまうから。よく考えれば、子どもの頃の記憶もどうでもいいものしか残っていないし、普段から忘れて困るようなことは、妻を外部メモリーとして活用するという酷い夫なのだ。 「自分を見つめ直したい」そんな思いから、とあるキッカケで、日記とは別に、モーニングページというものを始め

2拠点生活のススメ|第18回|「くつろぐこと」のむづかしさ

2拠点生活で培われた禅への興味これまでも友人に誘われて、年越し座禅会に参加した経験があったり、スティーブジョブスや海外の著名な経営者などがマインドフルネスに傾倒していることを知り、気にはなっていたのだが、その精神や、考え方に深く興味を持つようになったのは、2拠点生活を始めてから。そのキッカケは、タイトルに惹かれて借りた一冊の本との出会いでした。 「あたらしい わたし」、それはまさに2拠点生活を始めた私のテーマとも言えるタイトルでした。禅というと、当たり前だが仏の教えであり、

2拠点生活のススメ|第17回|サヨナラ、お腹弱々人生

犯した粗相は数知れず子どもの頃からお腹が弱く、特に冷えるとすぐにお腹が痛くなる。だから通学しているときから、どの駅のどこにトイレがあるか、混み合っていないトイレや、ウォシュレットが装備された綺麗なトイレの有る場所などを常に把握してきました。お腹が痛くなると、瞬時にもよおしてしまうので、人には言えない場所で排便したことも数知れず、多分防犯カメラに恥ずかしい姿をたくさん晒してきたはずです。 特に大人になってからの粗相は、人に話すと鉄板の笑い話ですが、本人的には大きな精神的ダメー

2拠点生活のススメ|第16回|死と向き合って学ぶ、生きるということ

寿命のむごさ、優しさ徳島との2拠点生活を始めて2年ほど、介護に追われ、入退院を繰り返していた母が他界しました。母は、脳の異常によって、少しづつカラダの自由が奪われていく難病、パーキンソン病と付き合うこと17年。さすがに亡くなる前は、薬のコントロールも難しくなって、この先自分がどうなっていくのか、常に不安と恐怖に苛まれ、あれができない、こんなこともできなくなったと、失っていくモノへの未練だけを口にするようになっていました。 少しずつ自分のカラダをコンロールできなくなる恐怖、や

2拠点生活のススメ|第15回|2つの街を取り巻く不思議、2拠点という微妙なバランス

ベッドタウンにも押し寄せるグローバル化の波最近は、旅行や出張でいろんな地方に行っても、セブンイレブンにマクドナルド、アパホテルに東横イン、チェーン店の居酒屋など、どこも駅前の光景が同じように感じてしまう。良くも悪くも古いモノは一掃され、お行儀も見た目も良い、便利なチェーン店を集めておけばいいといった街作りが全国で加速している。だから川西が特にというわけでは無いのだろうが、昔からある個人経営の定食屋や喫茶店など、いわゆる馴染みの店的なものが、極端に少なくなってしまった。 私た