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2拠点生活のススメ|第19回|アラ還オヤジの初体験を集めてみた件①

お手軽万年筆

2拠点生活を始めてから、日記アプリで、何を食べたか、何処に行ったか、誰に会ったかなど簡単な記録を付けていた。・・・というのも私の脳の記憶を司る部分が破綻をしかけているようで、いろんなことをすぐ忘れてしまうから。よく考えれば、子どもの頃の記憶もどうでもいいものしか残っていないし、普段から忘れて困るようなことは、妻を外部メモリーとして活用するという酷い夫なのだ。

「自分を見つめ直したい」そんな思いから、とあるキッカケで、日記とは別に、モーニングページというものを始めることにした。これは、朝起きてすぐ、その時頭に浮かんだ事柄をA4ノート3ページに渡って書き留めるというもの。自分を改めて知ると同時に、ガッツリ自分と向き合うことで、見えてくるものがたくさんある。この朝の習慣を始めるにあたって、万年筆を買ってみることにした。

万年筆といっても、1000円程度のお手軽なもの。白いノートにカリカリと音を立て、インクが踊る様は、とても爽快でモチベーションを高めてくれる。もう何回インク交換しただろうか。筆記用具にこんなに愛着を感じることは今まで経験したことが無い、愛着って値段の問題では無いんだなあ・・・としみじみ思う。


料理の下ごしらえ

徳島には一人で居ることが多いので、自炊にもすっかり慣れてきた。ただ自炊と言ってもご飯を炊いて、野菜と肉を炒めるとか、魚をグリルで焼くとか、そんな程度。凝った料理と言っても、たまに持ち込んだスパイスでカレーを作るぐらいだ。

先日、寒くなってきたので大好物の「おでん」を作ろうとスーパーへ買いだしに行った。厚揚げやちくわ、ゴボウ天はもちろん、大好きな大根やタコ、豆腐、そしてテンションが上がって、おでん屋で頼むような、きくなやロールキャベツ、さらには勢い余って冷凍の鴨ロースの塊まで買ってしまった。

これまでも、おでんを炊いたことはあったが、おでんの素的な出汁に適当に具材を放り込むだけ。今回は、ちょっと上品なおでん屋風の味わいで、熱燗をキュッとやりたい。そんな思いから、スマホ片手に、出汁の取り方、食材の下ごしらえなど、いろいろ挑戦してみたが、見れば見るほど手間が掛かるし、手順が細かすぎて脳みそが思考停止してしまった。

それでも、出汁昆布を湿らしたペーパーで拭き、沸騰させないようにガン見。大根は隠し包丁を入れて、生米とともに下ゆで、竹串で頃合いをみた。他にも色々頑張ってみた結果、少しは上品なおでんにたどり着いたような気がして、熱燗も進み、美味しくいただくことができた。2日目のおでんの何と美味しいこと、最後はうどんまで投入して味わい尽くした。たかが「おでん」されど「おでん」。料理人ってほんと大変なんだなあ・・・と改めて知った「おでん」でした。


爽快、コインランドリー

徳島の家には洗濯機が無い。最初の頃は滞在日数も短かったので、洗濯物は持ち帰っていたのだが、だんだんと滞在日数が増えてくるに従って、洗濯機を買ったほうがいいのかもと迷っていた。

徳島の街を車で走っていると、コインランドリーをやたらと見かける。家で洗えないような毛布や布団なんかを洗う場所ぐらいにしか思っていなかったので、そんなに需要があるものなのか? ・・・と冷めた目で見ていたのだが、実際に利用してみると、快適すぎて、洗濯機を買うのがバカらしくなった。

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洗剤も柔軟剤も自動投入。何といってもあのドラム式の乾燥機は、たかだか30分ほどで、サーフィン用の大判バスタオルも、厚手のパーカーの乾きにくいフード部分も、隅々までカラッと乾かしてくれるので最高。当たり前だが雨の日も曇り空も関係無い。なぜこれほど街にコインランドリーが急増しているのか、その理由が分かった気がした。

この頃は慣れてきて、枕カバーや敷きパッドなんかも気軽に洗濯。洗濯している間に外食したり、乾燥している間にスーパーに買い出しに行ったり、またまた本を持ちこんで読んだりと、馴染みの場所へと変貌することとなった。

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