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2拠点生活のススメ|第22回|海と山、2つの環境がもたらす気分

元々暮らしていた川西市は山に囲まれた環境、徳島は街だけど海のある環境。その2つのバランスがとても気にいっている。今回のnoteでは、海に居るときと山に居るときとで、環境が及ぼす心情や、暮らし方がどう違っているのか、考えてみた。

Sea SIDE

徳島に居ると、朝は必ず波チェックで海に行くので、開放的な気分になり行動的になる気がする。食事に出たり、散歩をしたり、公園に行ったり、ショッピングモールに出かけたり、とにかく出かけることに躊躇が無くなる。もちろん仕事があれば家でパソコンに向かうのだが、正直ずっと座っているのは辛くなる。

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特に天気のいい日は、水筒に珈琲を仕込み、カバンに本とかスケッチブックを忍ばせて、海岸とか公園とか河原とか、とにかくお気に入りの野外で、ゆったりとした時間を過ごすことも多くなってきた。何か文字にすると気取ったオッサンに思われるかも知れないが、一人野外で過ごす気持ちよさを知ってしまったのだ。

2拠点生活を始めた頃は、波のない日が続くと家で映画を見まくるといった時もあったけど、散髪に行ったり、洗車したり、服や本を買いにいったりといった時間の過ごし方を好むようになっていった。街を知りたいという思いもあったのだろうが、美味しいお店が有ると聞けば、長距離移動もまったく苦にならなくなった。

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・・・といえ、ずっと一人で居ると人恋しくなるので、海で顔見知りのサーファーを見つけると声を掛けるし、海岸にいる野良猫たちにも喋り掛ける。

こうして書くと、やはり行動的で積極的な自分になっていることが良く分かる。暮らしに新鮮味を感じて、色んな意味で刺激を受けているんだと思う。


Mountain SIDE

一方、川西に居るときはどうだろうか。もうコチラには長く住んでいるので新鮮味も少ないせいか、それとも坂が多く山を下りるのが面倒になるせいか、積極的に出かけることは少ない。徳島から、川西に帰ってくると、友人の絵やお気に入りのギター、オーディオなど好きなものに囲まれた部屋がとても心地よく感じ、音楽でも聴きながら、ゆっくりと酒でも飲もうという気分になってしまうのだ。

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タバコを買いがてら散歩するということもあるにはあるが、徳島という場所を開いてからは、家でパソコンに向かっていることが多くなった。まあメインの仕事場ということもあるが、落ち着いて思考を巡らす場所になりつつある。

今年の春に、事務所を引き払って10年以上振りに家の仕事スペースをリニューアル。OAデスクをやめて、ギャラリーで使っていた足場板で作った机を置き、絵やオブジェ、雑貨など好きなものを並べたせいか、仕事場というイメージより、オッサンの秘密基地的要素が強く、すっかり居心地良くなった。

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移転に際しては、大規模な断捨離をして、本当に必要なもの、好きなモノだけを厳選して残した。川西とか徳島とかいう以前に、居心地の良い環境を作って、自分を大切に迎えるということの素晴らしい効能を思い知った気がする。

川西に居て楽しいのは、おしゃべり。家には妻も猫も居るし、何かと友人の誘いもある。やたらとベラベラと思いつくまま雑談するのが楽しい。コロナで大人数でワイワイやるというのは難しいが、やはり人と人が面と向かって話をするのは刺激もいっぱい。これは、徳島での一人暮らしとのギャップなのかも。

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こうして振り返ると、2拠点生活とは、何と豊かな暮らしなのか、改めて自分の決断に拍手を送りたくなる。「自分の暮らしは、ちゃんと自分で作る」そのことの大切さを改めて感じられた気がする。




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