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【軽貨物】運転席で泣いて#03_粉砕!玉砕!大損害!(後編)

▼概要

閲覧頂き誠にありがとうございます。
ドラトーク運営、note担当:濱田 崇裕(ハマダ タカヒロ)でございます。

今回の記事は、運送業におけるドライバーの「体験談」に関する発信でございます。

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今回の記事は、以下の記事の続きとなっております。
先に以下記事をお読み頂いた方が本記事をお楽しみ頂けるかと存じますので、是非一度お読み下さいませ。

尚、「運転席で泣いて」というコーナーでは、読者様に誤解を抱かせないために本コーナーの趣旨を記載した記事を公開しております。
以下記事の「▼本コーナーをお読みになる前に」という見出しは、必ずお読み頂きたく存じます。

それでは、後編をお楽しみ下さいませ。

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▼稼働2日目:ペーパー(ど素人)の乱

稼働当日の「地獄の駐車騒動」を乗り越えた私は、正直「無敵」でした。
翌日は稼働初日のような遅刻を回避すべく出発時間を30分早め、04:00に出発し現場に向かっていました。
道中の私は、「あの駐車を乗り越えた俺に勝てるやつおんのか?しかも04:00に出発してるんやで?」と全知全能の神になったかのような心境だったのです。

更には、初日と同様に私の大好きな声優さんのラジオ番組「水瀬いのり:MELODY FLAG」の「がんばリボン」というコーナーを聴きながら運転をしておりました。
全知全能さにごっついブーストがかかり倒してしまい、もう何人たりとも私を止めることなどできませんでした。

上記の甲斐もあり、お陰様で15分程度早く到着しましたので、車内で待機しながら本記事の前編の「▼ドライバー情報」に記載しました「ノーダメージ先輩」を見ることで、駄目押しで今日の私を仕上げに掛かりました。

「YouTuber:ノーダメージ先輩」は、数多の先輩がいるこの世の中で屈指の先輩力を誇っておられる方で、主にダメージを受ける動画を配信されております。
(運転中に彼をみるとユニーク過ぎて事故しますので、必ず停車して彼を見るようにお気を付けくださいませ。)

彼は如何なるダメージを受けたとしても、小声で「ノーダメージ」と囁いてくれ、その漢気と色気溢れる姿で視聴者を魅了して止みません。
動画内で実際に受けているダメージ量を踏まえると、本来なら「大ダメージ先輩」と名乗り、「大ダメージ」と囁くべきなのです。
しかし、絶対に「ノーダメージ」と囁くことに徹する彼からは、漢気と兄貴力感じぜざるを得ません。
「世界三大兄貴」の候補者として名高い「JOJOの奇妙な物語第5部(黄金の風):プロシュート兄貴」と並ぶ強者と言っても過言ではございません。

さて、水瀬いのりさんや大ダメージ先輩にめちゃくちゃバフを掛けてもらい、05:30になりましたので、トラウマである昨日の物流センターの駐車場に向かいました。
昨日の駐車場が視界に入ってきた結果、先日の騒動がフラッシュバックし、禁断症状を引き起こしてしまいましたが、まだまだ私は無敵です。

ここで、早速先日の駐車箇所に駐車をしようとしたところ、現場責任者より「今日は駐車場所が全て埋まってしまっているから、別の場所に駐車してくれ!」と言われたのです。

案内された駐車場所は、物流センターの構内に入るときに通る道である「傾斜」でした。
「ああ、駐車っていうか端に寄せてとめとくだけか...」と安心した私は、ささっと駐車し、早速横乗りする先輩の手伝いに向かいました。

さて、手伝いもひと段落したところで、現場責任者から「車をどけてくれ!」と言われたため、車をどけに行きました。
すると、一つの異変に気づきます。
私の車両の前に、一台車両が駐車されていました。

「待て待て、あんなひっついとったら流石に車出すんは無理ちゃうか?」と不安に感じた私は距離を確認しました。
不安に感じた理由は、私の車両は通常のオートマ車に比べ色々と操作が厄介なじゃじゃ馬号で、特に傾斜での車の下がり方がハンパないのです。

しかし、
・「当時は他の人も同じ操作感なのだろう」
・「そもそもこの傾斜でスペースが結構ある中でひっつけて駐車するメリットがない」
と思っていたために、何故かイケると判断してしまったのです。

それでは、いざ車両を動かすとなり、エンジンを入れました。
そしてサイドブレーキを落とし、シフトレバーを「R(リバース)」に入れた瞬間、私の車両はものの見事に前方の車両のバックドアに突っ込みましたね。

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その時の私は、本当に心臓が縮み上がってましたね。
宮川大輔さんばりに「あかーーん!!!」と叫んでました。
人間はやばい時、「あかーーん!!!」と叫ぶようにできていると初めてこの時に認識しました。

前方の車両に突っ込んだ後に、結構な衝撃により私の車両は一度バウンドして後方に戻りました。
一瞬距離ができた私は「ここや!一回立て直すんや!」とフルスロットルで車を操作しようとしました。
しかし、テンパって焦り倒していた私は、まるで私の意に反するかのようにブレーキとアクセル誤って踏んでしまい、追撃の一手を加えました。

そして時間が巻き戻ったかのように、「あかーーん!!!」と叫び、再びバウンドして同じ位置に戻り、三度目の正直でようやくブレーキを踏んで止まることができました。
騒ぎに駆けつけた先輩ドライバーと現場責任者に「やっちまいました...ほんますみません...」とめちゃくちゃ小声で告げ、追撃を加えられた車両の持ち主の登場を待つことになったのです。

それにしても、あの時の私の心境と言えば絶望の一言に尽きます。
緊張で心臓がバックバクしている中、駆けつけた先輩ドライバーに対し、なんとか絞り出せた言葉は「やっちまいました...」という一言でした。
そっと頬をさらう微風のように微弱で、安心と安全と心地よさを提供するかのような音量で「やっちまいました…」と私は発していたのです。

物流センターに来るまでの私は「無敵」だったのに、やっちまってからは一瞬にして「虫の息」になりました。
冒頭で話した私の大好きなラジオ番組「水瀬いのり:MELODY FLAG」の「がんばリボン」というコーナーを以ってしても、絶対に私を頑張らせることはできないでしょう。
同じく、「この先輩がすごい!2021年度版」という雑誌が出版されていれば、確実に表紙を飾ると予想できる「ノーダメージ先輩」ですら、「大ダメージ」を受けていることでしょう。

先輩ドライバーは「まあ仕方ない、無事でよかった」と言ってくださって、めちゃくちゃ優しい方でした。
しかし、その時はもう落ち込みすぎて謝ることしかできず、その優しさがまた私の申し訳ない気持ちを膨らませるのでした。
この物流センターに来るまでの間に、「我、覇者也(ワレ、ハシャナリ)」とか調子こいて、本当にすみませんでした。

現場責任者も「ブレーキを踏みながらアクセルを踏んで操作せんと...」と教えて下さりました。
落ち込みすぎた私は謝ることしかできず、理解力も相当に低下していたため、上記の助言を全く理解ができませんでした。
「それは『右を見ながら左を見ろ』というようなこと、つまりはNARUTOの『風遁・螺旋手裏剣』や『仙人モード』の修行と同じということですか?」と訳の分からない解釈をしていました。

上記のように色んな方に謝り倒していると、車両の持ち主が登場しました。
どうやらその車両の持ち主は私が所属する請負元ではなく、別の請負元だったようでした。
尚のこと迷惑を掛けてしまったことを全身全霊で謝りたおし、なんとかお許しを頂くことができました。
修理は私の任意保険を使って車両の修理を行うことになりましたが、請負元の社長含め色んな方に迷惑を掛けたことを今でも鮮明に覚えております。

修理に関しては、私が突っ込んだ車両のバックドアがかなり凹んで閉まらなくなり、そのバックドアや周辺の板金の補修が必要となったそうです。
バックドアが閉まらなくなったことから、その車両はバックドアを開けたまま走り去って行きました。
私はそのバックドアが開きっぱなしで走り去っていく勇姿に全力で敬礼し、「本当に申し訳ございませんでした...次は傾斜を走れるように訓練してきます!」と誓いを立て、研修を受けに行きました。
業務自体に差し支えることがないように必死に空元気を振りまき、1日をなんとか終えた私は疲れ果て、泥のように眠りについたのでした...

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▼さいごに

今回の記事はいかがでしたでしょうか?

ちなみに、事故した後は仕事とわかっていても、常人ならばなかなかパフォーマンスを発揮することが難しいので、とにかく事故をしないように気をつけて下さいね。
紹介したような事態に陥らないためにも、焦った時ほど、一度停車して冷静になることを心がけ、事故を回避するようにしましょう!

本記事が配送ドライバーの皆様にとってのお楽しみとなり、お役に立たてたのであれば幸いでございます。

ドラトークでは、もっと面白い投稿やお役立ち情報が掲載されておりますので、一度利用してみて下さい。

皆様と一緒に軽貨物運送業界を盛り上げて、ドライバーに就業される方の幸福度を上げていきたく存じますので、応援を何卒宜しくお願い申し上げます。

今回は以上となります。
閲覧頂きありがとうございました。

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