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努力はウソをつかないの本当の意味とは

こにちは。バンドマンのSです。やっと自身のバンド物語を書き終え、ほっとしているところです。最後までお読み頂きありがとうございました!!

まだお読みでない方は、長いですが(笑)、以下の記事からどうぞ!


書いてみると、様々な思い出がすごく鮮明に蘇ってくるのですが、どちらかというと思い通りにならないことの方が多かった気がします。

(脳科学では、ポジティブな体験よりもネガティブな体験の方が頭に残りやすいということが言われているということを耳にしたことがありますが、もしかしたらそのせいなのかもしれませんが。)

でも、自分の歴史を書き残すことで、そのネガティブな経験が今につながっていることを自覚することができました。

僕が所属していたバンドdredkingzは、楽曲は決して悪いとは思っていません。むしろ、ライブをする度に「かっこいいね!」とか「またライブして下さい!」なんてお言葉をかけてもらっていました。

しかし、売れるという厳しい視点で見た場合、残念ながら僕らは「売れないバンド」ということになってしまいます。

「売れる」「売れない」という見方は、音楽ビジネスで考えると、明らかに数字やライブ動員数、配信した楽曲の売り上げなど、目に見える形での結果が重要になります。

そこにある人間の思い、楽曲のセンス、演奏力、歌唱力そうした本質的な部分よりも、目に見える形が大事なわけです。

物語でも描かれていますが、そのような音楽ビジネスの裏を知ってしまったことで、ある意味厳しさと絶望感を味わいました。


もちろん、ほとんどのバンドマンが「売れたい」「有名になりたい」「音楽で飯を食いたい」と思って、必死の努力をしています。

練習をし、ライブをし、CDを作って販売し、MVを作成し、宣伝をするなどなど。

僕らもその仲間でした。

しかし、音楽で飯を食える人は、ピラミッドの先のそのまた先にある部分の、いやもっと少ないかもしれません。例えるならば、指の先に砂粒を落として、滑り落ちなかった一粒一粒ぐらいの人間の数です。

その現実を知りながらも、どうすればそのわずかな一粒になれるのか考え、もがいているわけです。このことは、正直、同じ立場で日々活動している人間でしか理解できないことかもしれません。

逆に言えば、多くのバンドは「売れないバンド」になるわけです。何年もそうした思いを抱きながら活動していると、いずれ多くは解散し、最悪、音楽を辞めてしまうという結果になります。

本気で活動している人たちほど、その反動でうちのめされてしまいます。

では、僕らがやってきた努力は、無駄だったのでしょうか。

僕は、そのことを疑問に思い、自分にその問いを突きつけてみました。そして、その答えを得るべく、自分たちの活動を物語として書き残してみたくなりました。

全部で52話のストーリーで組み合わされた物語は、自分にとってものすごく重みのある、厚みのある内容でした。

決してセールスに恵まれたわけではないけれど、僕の誇りとも言えるバンド活動となっていました。自分は、少なからず、本気の人生を歩んできたということが分かったのです。

-努力は、ウソをつかない。-

この言葉は、多くは、努力が実績や結果に結びついたことを示す言葉と捉えられています。事実、僕もそう思って疑いませんでした。

そうであるなら、僕らの活動に対しては、この言葉は当てはまりません。結局、売れないバンドのままで終わりを迎えたのですから。

以下の動画は僕らのMVです。


しかし、この言葉の意味を深くとらえるのであれば、僕たちの活動には少なからず当てはまると言えます。

苦難や困難を乗り越えた経験。

仲間の大切さ。

仲間を信じること。

腐らずに前に進み続けること。

応援してくれる人は必ずいるということ。

音楽やバンドの本当の楽しさ。

そうした目に見えないものを僕は味わうことができました。これは、ただ単にバンドをしていたから味わえたのではありません。ひたすらにもがきながら、手に入れてきたものです。

そして、これらの多くは、これからの人生においても必要な人間としての核です。

一生を終えるときに、人々の心に残るのは、きっと数字ではありません。生き様です。

僕は、自分のこうありたいという生き様を手に入れた気がします。だから、必死の努力は、絶対にウソをつかないと確信できました。

どんな職種であれ、必死で努力している人たちは、たくさんいます。その人たちにも例外ではなく、その人達なりの生き様が光っているように思います。

僕は、身体が動かなくなるまでバンドや音楽に関わっていこうと思います。過去を振り返ったとき、自分に「最高にかっこいい生き様だったよ!」と認めてもらえるように、生きていきたいと強く思います。

かっこいい生き様でかっこいい音楽を発信し続けていきたい。

これが、今の僕の思いであり、ロック魂です。


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