腸内細菌のいろは
こんにちは😊
消化器専門医のDr. S (@dr_microbiota)です。
本日も、腸内細菌のお勉強✏️
今日は、「腸内細菌のいろは」について。
およそ1,000種類、1kg以上!
腸内にはおよそ細菌が1,000種類生息していると言われています。
なんとその重さは1kg以上❗️
これだけで腸内細菌の大切さが垣間見えますね😂
腸内の細菌叢(さいきんそう、細菌が群がって生息すること)のことを、
お花畑に例えて腸内フローラと呼びます。
腸内フローラの構成と役割
腸内フローラは主に以下の菌株によって構成されています。
(光岡知足. 腸内細菌学雑誌 2002)
・乳酸菌群:Bifidobacterium, Lactobacillus, Streptococcusなど
・腐敗菌群:Clostridium, Bacteroidesなど
・その他
Bifidobacterium属はビフィズス菌、Lactobacillus属は乳酸菌。
よく聞く名前ですね😊
これらの菌は、糖質を発酵して乳酸を産生し、腸内環境を酸性に保ちます。
一方で、有害な物質を産生する腐敗菌群は、
クロストリジウム属、バクテロイデス属など。名前からして悪そう😱
アンモニア、硫化水素などの腐敗物質を産生し、腸管に悪影響を及ぼすと共に、全身の臓器に障害を与え、発癌、動脈硬化、高血圧、免疫能低下などを引き起こすと言われています。
腸内フローラはバランスが大切
近年、腸内フローラは全身疾患の礎と言われています。
善玉菌を増やし、悪玉菌を減らす。これが良い腸内フローラのバランスを生みます。
「腸内細菌なんて見えやしないし」
なんてご意見、ごもっともですが、
腸内フローラの良好なバランスを保とうとする意識付けが
あなたの明日を変えるかも知れません😊
(引用:光岡知足. プレバイオディクスと腸内フローラ. 腸内細菌学雑誌 2002;16:1-10)
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