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Knock! Knock! Singapore
DOOR to ASIA(以下DTA)は、2015年に東北の三陸地方で始まった、国を超えた相互の信頼関係を大事にするデザイナーズ・イン・レジデンス。アジア各国のデザイナー達が一定期間、一つの地域に滞在し、その地域に眠っている可能性を一緒に見つけ、デザインを通じて事業者/コミュニティとの間に小さくても確かな、未来の「扉」を開くプログラムです。東北から日本各地、そしてアジアの地域での開催により、信頼の輪が少しづつ広がっています。
第六回目のKnock! Knock!は、シンガポールです。
シンガポールではデミック後に、移動規制や、集まれる人数の制限が感染者数によってあります。狭い国で社会やコミュニティとの設定が限られ、精神的サポートが重要な課題になっています。
シンガポールからは4名、学術的デザイナー、建築、プロダクトデザイナーが参加してくれました。。
シンガポールの状況とコロナ禍の取り組みについて話してもらいました。
Winnie Wu
Designers in Residence in hybrid version "DESIGN CAMP OKUYAMATO"
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「シンガポールでは、グラフィックデザイナーはUXデザインを学ぶように言われていて、概念と美学だけでなく科学に裏打ちされたデザイン方法が重要視されています。ロジックが多すぎると創造性が失われ、実用化された社会がさらに顕著になっています。
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奈良県で2016年から続いている、DTAの奈良版のプロジェクトのDesign Camp Okuyamatoに今年参加しました。
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前から興味があったのですが、今回参加できたのは、コロナ禍で時間ができたからで、時間をかけて仕事に取り組める実験的なチャレンジやコラボレーションに適応できました。事業者Wellnessの山口さんの所に、Kiwaさんと、通訳・コーディネーターの山本さんがオフライン、私は全てオンラインで参加しました。
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Kiwaさんとは、Figma、 zoom、Google driveのデジタルツールを使い、3日間のブランドシャワー、2日間ブランド戦略を考え、websiteとパッケージで役割分担を考えて製作を進めて行きました。提案後、今では以前の10倍の売り上げとなったそうです。
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今回のプログラムで学んだことは、この4つです
1.大変だったけど、10 日間でたくさんのことができた
2.まったく知らない人と仕事をするのは、知っている人と仕事をするよりもはるかに難しい
3.リモートでやるために、より多くのマイルストーン計画と物事の簡素化が必要
4.日本人の忍耐とおもてなしなくしては、おそらく不可能
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シンガポールではトレードやビジネスの事ばかりです。
自分の情熱や、人生におけるバランスを、スポーツや健康など新しいことにチャレンジし、情熱をシェアすることは人生にとても必要なことだと学びました。」(Winnie)
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Jonathan Yuen (Roots)
Selwyn Low (FARM)
Asian food package design "Hungry Design show "
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Jonathan Yuen
Jonathanは、初のDTA2015に参加し、事業者の石渡商店と引き続き取り組みをしています。奈良のDesign Camp Okuyamatoにも参加し、地元奈良デザイナーと一緒に事業者ばあくへブローシャーを製作しました。
「パンデミックで仕事が3ヶ月間ほぼ止まり、改めて自分たちの生活をデザインし直しました。例えば、毎日朝食を食べて着替えて、仕事がなくてもパソコンに向かい、ご飯を食べに行ったらチップを自分たちの生活を支えてくれている人たちに渡すなど、ルーティンを作ることにしました。
またこの期間に、以前よりも親切で我慢強くなったと思います。
パンデミックから学んだことは、人生のあらゆる変化に適応し、解決方法をデザインする事です。
不安に対処する。 パンデミックが与える大きな影響は、身体の健康、身近な人の健康状態。 生計への不安、未知への恐怖。
まず小さな一歩から始めてみましょう。
まず自分のケアをすることです。
もっと親切に。
もっと我慢強く(クライアントに対して)。
もっと相手のことに理解を。
より社会的責任を負って。
もっと希望を持ってください。」(Jonathan)
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Selwyn / FARM
SelwynはFARMという建築・インテリア事務所の代表。
「会社にはたくさんのチームがいて、特に海外から来たチームもいます。コロナ禍、外国人はシンガポール人とは同じサポートが得られない場合もあるので、自国に帰ってリーモートで一緒に続けられるようにしました。
今の疑問は、コロナが終わったらどのようにみんなは仕事をするのだろうか?また観光客はホテルに同じ様に泊まるだろうか。
これを考えていくのが、デザイナーの役割だと思っているので、これからも楽しみです。」(Selwyn)
一緒に手がけた「HUNGRY DESIGN」の展示についてシェアしてくれました。
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「HUNGRY DESIGN」
「『HUNGRY DESIGN』展示は2019年から準備を進め、当初2020年6月の開催予定でしたが、延期となって2021年3月5日から3月31日の期間に、シンガポールのNATIONAL DESIGN CENTREで行われました。HUNGY DESIGNの名の通り100を超えるアジア各国の食品パッケージデザインの展示ですが、食べ物だけでなくて、クリエイティブに対してもハングリーとなる展示です。展示のブランディングとデザインを手がけました。
アジア各地から送ってもらうのに必要な段ボール、その段ボールを装飾に使った展示方法を考えました。
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コロナ禍で一堂に集まれない中、商品を送ってもらったり、オンラインイベントをすることで、アジアのデザインが集まりました。
そして、展示に向けて一緒にランチを食べ、みんなで力を合わせて一緒に作ることの喜びを改めて感じることができた素晴らしい経験でした。」(Jonathan & Selwyn)
Donn Koh (STUCK DESIGN)
To create imaginative solutions and creative courage.
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Donnは、海外での経験後にシンガポールに戻ってインダストリアルデザイン会社STUCK Designを立ち上げました。
「子供が4人いるのでパンデミックの間は、お店が開いてないのでピクニックをしたり、家族一緒に自転車などで出かけています。
うちの家族のヒーローは、妻です。
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会社のメンバーも、もともと家族を第一優先にする方針にしていたので、パンデミックの後もそこまで働き方に大きな変化があったわけではなかったです。
STUCK Design『MAKE THINGS PEOPLE LOVE』をいつも大事にしております。作品をみながら、今まで出来なかったものができるようになる『MAGIC』、みんなが使って『HAPPY』になるもの、『HUMANITY』人が快適に過ごせ、まず作ってみて方法を見つける『COURAGE』の5つの大事なポイントをシェアしてくれました。
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パンデミックの中、コロナ治療のためのプロダクトの試作を作りました。
医者の友達が困ってるのをみて、自分たちは試作ができるプロダクトデザイナーとして少しでも力になれることをしました。医療機関用のプロダクトは科学的証明が必要なために、製品化に一年以上かかるものがありますが、コロナ禍で生まれたアイディアが、今後色々なところに使われていくはずです。」(Donn)
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