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毒多
2019年7月25日 10:51
人はもとより安心して安定したいものである。と、最近こんなことを考えている。あたりまえのようだけど、最近はじめて発見したような気もする。人類の歩みも、人は安心して安定するように進化してきたのかもしれない。不安やスリルを楽しむ、などと言ってみたところで、安心して安定していることが前提での楽しみなのだろう。不安とスリルしかない世界を望む人は、、、きっといないと思う。戦争、貧困、ホロコースト、
2018年11月5日 14:57
「雑草と花壇の花」 2006.5今、むしり取られようとしている草花よ、君たちの名は雑草。 栽培者の支配を拒み、自由に生きる君たちは畏れをもって蔑まれる。 君たちを嘲笑するは、花壇で生きる大輪の植物たち。 栽培者の思うがままに生かされる、末端肥大な植物たち。 彼らは決められた花壇の中で生かされていることに気付きもしないまま、 彼らは彼ら自身を縛る花壇そのものまでも誇っている。 枠を拒み生き
2018年8月12日 09:00
アスファルトの照り返しに煽られ飛ぶ蝶そんな蝶はアスファルトを知っているアスファルトは熱いものアスファルトは硬いものアスファルトは水を弾くものアスファルトは地面を覆うものアスファルトは草を隠すものアスファルトはアリの巣を阻むものアスファルトは落ちる種を流すものアスファルトは人の造りしものアスファルトは人だけを繁栄せしものアスファルトは人を快適にさせるものアスファルトは人の
2018年6月12日 11:41
いつか誰かに言われた言葉。ずっと、もやもやが遺っている。保留できないなんて自分でもわかっている。保留せずに何度も繰り返している失敗。一旦保留して、解るときが来るのを待て一旦保留して、周囲をみまわせ。一旦保留して、人の意見を聞け。一旦保留して、よくよく考えてアウトプットしろ。そうすれば、誰に対しても失敗も摩擦も迷惑もかけないかもしれない。でも保留なんてできない。するつもりもな
2018年4月16日 09:00
消え入るような声に耳を傾ける夢から覚醒めた朝世界が違って見えた。全てが輝いている。全てが生きている。虚ろなすべてに彩が着いた。目に入るもの全てをなぜたくなり、出会う人全てを抱きしめたくなる。思えば暗く長く狭いトンネルを彷徨いつづきたセミのよう。地上にでたくても石畳に阻まれもがいている幼虫。とても小さな声に導かれて地上に這い出た。光と風と彩に満ちた世界。石畳の隙間のスミレが目に