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#04【やってみよっ対話型鑑賞】眠れぬ夜は来てみてここへ

オンラインで、絵画作品をおしゃべりしながら30分程度じっくりみていきます♪

作品情報は鑑賞の最後に紹介します。


メンバー

今日のファシリテーターは、「やわらかミュージアム」共同主催、長野県立美術館アートコミュニケーター3期生のりえが担当♪

鑑賞スタート!

じゃあ30分ほど、この作品を見ていきましょう。はい、じゃあ2分ぐらい。まずはお一人で静かな時間を取りますので、ゆっくり隅々までご覧ください。

はーい
(静かに鑑賞中)

大体2分ぐらい経ちましたが、いかがでしょう。まだひとりで見たいよという人。はーい、と言っていただけると。

大丈夫でーす

大丈夫。ありがとうございます。皆さん頷いていただいて。はい、じゃあね。おしゃべりしながら作品を見ていきたいなと思うんですけれども、 発見したこと、第一印象、感じたこと、考えたこと、なんでも結構です。どなたか。 短くてOKです。いきましょうか。いかがでしょう?

はあーい

はあーい、しずかちゃん

はい。夜だなって思いました。

夜だな。どこらへんから?

このお店かな。お店の電気がすごい煌々と光っていて

こういう。

パァ~~~ッ

そう、特に天井がすごい明るい。三角形に塗られてるとこが特に。これがこう・・・周りが暗いから電気がすごい明るく光ってるみたいに見えて、なんか夜の中に電気が灯ってるお店、みたいな。

うん、夜の中に電気が煌々と明るく光っているお店。夜だな。ありがとうございます。 他いかがですか。夜だね。はーい遠藤さん。

はい。今お店だなって言ってくれたんやけど、うちも最初バーかなって。それこそ深夜まで開いてそうなバーかなって思ったんやけど、でもカウンターに置いてあるグラス系がコーヒーカップ?白い。赤い女の人の右下とか、その隣の人の前とか、あとその左の男の人の前とかがコーヒーカップなので、バーっていうよりかはカフェなのかなって思いました。

TEE or COFFEE?

う~ん、なるほど。カフェはコーヒー出すとこで、バーは違うところってことですか?

お酒を飲むところ?バーは。うふふ

うんうんうん。じゃあこれはバーじゃなくって、コーヒーを。お酒を飲むところっていうより、コーヒー飲むところって感じ?

うん。 ゆっくりリラックスするところなんかな?

うーん、ありがとうございます。あと深夜まで開いているバーかなと思ったっていう風に言ってたんですけど、その深夜っていうのはどのへんから?

さっきしずかちゃんがだなって言ってくれたのと、プラス、外に誰も人が歩いてない。なので、その行動時間じゃない。行動時間・・・?あはは

うんうんうん。うふふ、出歩かない時間帯?夜は夜かなっていうのは変わらずで、

夜寝静まった後かなっていう感じです。

街が寝静まった後にコーヒー飲んでる人たちのお店ってことですね。

はい!

はい、ありがとうございまーす。他いかがですか?

はーい

はーい、きーぼー

バーかな?カフェかな?って聞くと、上の文字なんて書いてるんだろうって気になる。右の方。

この辺ってことですかね。

Only5¢ PHILLIES Americ No.1 c0?

そうです。なんかそこからわからへんかなって思いました。

バーかカフェか?なんて書いてあるかで、バーかカフェか、どっちなのか手がかりがあるんじゃないかってこと?

そうです

うんうんうん。バーか、カフェかっていう、他のところでその手がかりを探せます?きーぼー的に。描かれていることで、文字以外にありますか?

そうですねえ、あの銀色のポットみたいなのがあるじゃないですか。お店の中に2つ・・・何が入ってるんだろうと思ってて、これ。

これね

君の名は

ああ、でも、ガス?ガスコンロなんかな?ガス栓みたいなのがあるのかな、右下。

ガス栓、これですか。 

それ、ガス栓?違う?いや、最初あったかいスープとかコーヒーとかが入ってて、カフェって聞くとコーヒーとか入ってんのかなって思ったりもしたんですけど、コーヒーにしてはちょっと量多すぎやろと思って。 

でかすぎるってことですか。うふふ

うふふ。いや、でも今わかんないっすね。でもそこの中身からここはバーなのかカフェなのか・・・

わかるかも?

うん、ちょっとわかるかもって。

ありがとうございます。文字情報だったりだとか、お店の中の謎の物体で、このお店がどんなところなのかわかるかも。他いかがでしょうか。他の発見でも。

じゃあ、ちょっと今のバーかカフェか問題で、確かにコーヒーなのでカフェかなっていう感じはするんですけど、いる人はバーの人って感じですよね。

あはは、そうだね

うんうん

中の座ってる人たちがバー的な人たちだなって思って。

この3人ですかね、座ってる人っていうと。バー的な人。で、このカップはやっぱりコーヒーみたいなものが入ってそう?だけど、人がバー的な人。バー的な人ってどんな人たちですか。

ミステリアス…

大人?

大人。うふふ

あと、なんか影があるというか。あはは 

影のある大人。うふふ

そこらへんが、カフェというよりバーみたいな。

それはこの絵のどこから影のある大人、バーっぽい人たちって感じます?

まずその赤い服の女性。なんかちょっと華やかすぎるというか、派手な服着て派手なメイクしてる。着飾ってる。で、隣の男性も、なんだろう。そんなに楽しそうじゃないですよね。

なにかあるわね

へえ、ふうん。2人が楽しそうじゃない?

ちょっとこの意味ありげな感じに見えるところが、ただ楽しくぺちゃぺちゃおしゃべりしてるとか、ビジネスパートナーとちょっとコーヒー飲みに来たとか、そういう感じじゃなさそうな雰囲気があって。

ただならぬ雰囲気で。あはは。どんな感じなんだろう。 それがバーみたい?

ははは、それがバーみたい。

ありがとうございます。らむちゃん、手挙げていただいて。

ちょっと今、しずかちゃんの言ってもらったことで気づいたんですけど、その2人の関係性すごい気になってきちゃって。ビジネスパートナー?わかんない。友達なのか夫婦なのかわかんないけど、多分男性のタバコ持ってる右手と女性の左手、仲良さそうみたいな。

トゥンク…

あ、ちょっと触れ合ってそうな?感じ?

そう~、その手から感じる、なんていうの?親密感みたいな。をちょっと感じてしまいました。以上です。ふふっ

ふふ、ありがとうございます。ちょっと楽しそうではないみたいな話もあったんですけれども、この手の少し触れ合ってそうな感じが親密感。他、いかがでしょうか。どうですか。この2人についてとか、どんなふうに見えてますか。

はーい

はーい、きーぼー

2人で言うと、その手の感じで言うと親密かもしれないけれど、その親密さをすごい表に出してない感じ。

ふふふふ

手を近づけたいなら右手で近づけたらいい。女の人のね。

こっちの手ですね、これ。

あ、離れてる同士の手なのか。女の人の左手と男の人の右手。別に普通に仲良しなんやったら近い方の手を触れあったらいいのに。

ねえ?うふふ

あえて遠いほうの手を近づけてるっていうと、なんやろ、こっそり仲良しみたいな、うん、感じがする。 

(一同うなづく)

なるほど。ちょっとそんなところにも大人な感じを私、今感じてきています。ふふふ

えへへへ、アダルティ

アダルティですね。うふ。ちょっとこう離れた方の手を、そっと相手の方に寄せてるんじゃないかみたいな。表に出してないっていうのはあれですか、表にアピールしてないってことなんですかね。他の人にアピールしてないってこと?それとも表情に出してないってことですか?

んん??でも、不自然。不自然なんかな。やっぱり。えっと・・・ええ・・・(考え込む)今言葉にすんのがめっちゃ難しい。

はーい

遠藤さん手あげてくださって。はい。

はあい。表情っていうよりかは身なりからなんやけど、さっきも派手とかあったけど、まるで映画俳優かのような、衣装みたいな感じ。なんか女の人が赤、男の人が青みたいな、そういう感じだったりとか。で、役割を演じてるみたいな不自然さっていうところもあるんかなって思いました。

『哀愁-劇場版- 』近日公開

役割っていうのは?役割を演じてるってどういうこと?

役を~演じてる。

役を演じてる。うんうん。

この危険な遊びみたいなことに対してなりきってる。本心はしょうもなって思ってるんやけど、こういうスリリングなものを楽しむっていうことを、なんて言ったらいいんやろう~えへへへ

2人とも、ちょっと仮面みたいなものを被ってるってことですか。内心はしょうもなって思ってるけど、大人な仮面?

うん、日常ってそんな楽しいことばっかりじゃないやん?で、そん中で刺激とか、恋とか、なんかそういうものを求めてしまうところが多分人間って、そんなとこがちょっとあったりするのかなって。

なかなか深いね、難しい話なんですけど、うふふ。はい、しずかちゃん。

ちょっと違う観点で、役割を演じてるっていうのはわかるような気もするというか。なんだろうな、フィットしてる。この状況にこの人たちがいることが結構やっぱりしっくりくるというか。多分夜とか、このカウンターに横で座ってるとか。この2人がここの中にすごい溶け込んでる感じがあって。それが私はさっき遠藤さんが言った役割みたいなのとピンと来るなって感じはしたんですよね。 外歩いてるとかあんま想像つかないというか。この雰囲気とこの夜の街で、中で座ってなんかしっぽりしてるみたいなことがすごく似合う2人。

絵になる2人

それは過剰ではなくってことですか。やりすぎている感じではなくて?

やりすぎってわけではないけど、遠藤さんが役割を演じてるって言ったみたいな。この状況にすごくフィットしてるっていう。映画の中でこういう状況を作られて、そこにこう「あなたたちの役割今からここに座ることだから」って言われてるような、この夜との相性の良さというか、夜とかこのバーっぽい場所との相性の良さがすごいあるなって。

大人な感じって話も出てましたけど、この夜と大人とこの場所と、すごくしっくりきてる感じ?

うんうん

ありがとうございます。どうでしょう。この2人に今まで注目していただいてますけど、他で気になることとか新たなる発見とか?はい、らむちゃん

あの、役を演じてるとかここにハマるとか、すごいしっくりくるのもあるし、まるでその2人が主役のような、周りがその2人を演出するための、なんて言うんですか、演出する仕事をしてるっていうか。 その2人がこの絵の中心でやっぱり目が行くし。なんだろうまく言えない。役を演じる主役。そういう単語が出てきたって感じ。うふふ

うん、この2人が主役で。この夜の感じとか、最初に出てきた煌々とした照明だとか、謎のタンク、なんだっけポットって言ってましたっけ、ポットとか。そういう描かれているものが全部、この2人をこの場にこうしっくり馴染ませるために引き立てる仕事してるみたいに見えるってこと?

そうですね。そのお店の外に人いないところとか、人物が4人しかいないなかで、やっぱりそれぞれの人にきっと意味があるんだろうけど、ペアでそこに座って正面を見てるのその2人だし、やっぱりその2人がこの絵の主役感あるなって。

わてら、主役はってます

ありがとうございます。今のどうでしょう。はい、遠藤さん。

今のらむちゃんの言った周りの話、周りは映画の美術セットみたいな感じにも見えてきて。その右の黄色い扉?はあんまりディテールがなくて、壁に四角描いたみたいな不自然さ、立体感のなさがあったり、 あと壁もモールディングとか縁みたいなのがなくって、黄色い壁の窓の枠とか。ハリボテ感みたいなのがあるのかなって。

ぺたっ

なるほど、ちょっと私が知らないんだけど、モールディングって?

モールディングって、窓枠の縁、飾り枠っていう感じ。

あと左のお店なのかな、ウィンドーみたいなところにあんまり物がないところとかも、まだ美術が間に合ってないとか、セット組み中とか、そういう不自然さを感じました。

がらんっ

ふうん、みんな映画のセットみたいで。ペタって貼り付けたみたいなドアとか、 この飾り窓みたいな枠とかがなくて、その後ろのお店もまだ間に合ってない感じ?セット作り途中ってことですかね。もう作らないのかな?

これが本番なのかリハーサルなのかはそこまではまだわからへんにゃけど、その左のお店のショーウィンドーに何もないっていうところは、普通のお店やったら多分なんかがあるはずなのにないっていうことから、間に合ってないとか、まだ未完成みたいなことを連想したっていう感じ。

どうだろう、この主役っぽいペアの2人以外はってことですか?この2人以外は未完成?

未完成っていうのは、その左のお店の話だけかな。

どうでしょう。他の方はいかがですか。今のお話聞いていて、こんなこと感じましたとか。はい、らむちゃん。

うん。最初見た時から不自然さとか偽物感とか、そういうものは感じてたのはなんでだろうって思った時に、遠藤さんが今発言してくれたことがすごいしっくりきたというか。人もいないし不自然なんだけど、確かに左側の店も何の店なのかわからんし、舞台のセットじゃないけど作り物感。そういうところから感じてるのかなって。

うん、ありがとうございます。今こう、未完成とか偽物感、作り物みたいな話と、一方ですごくしっくりしてるみたいな話も出ていたんですけど、どうでしょうか?

はーい(手をあげる)

お、じゃあどうしようかな。じゃあ声出していただいたところで、きーぼー、しずかちゃんの順番でいきましょうか。

僕もこの1つの作品がなんか映画のワンシーンみたいって言われるとすごいしっくりくる感じがあって。でもなんかそれは作られてる感とか、ハリボテ感っていうよりかは、出来上がってる感。 なんか綺麗に整ってる感じから、映画のワンシーンっぽいなと思いました。

ほー。整ってるっていうのはどこら辺で?

男と女がこう、すごい綺麗な格好で座ってるとか、 もう1人の男の顔は見えていないとか。なんだろう、全体の構図みたいなのもそう思うのかな。すごい綺麗だなって思うんですよね。で、この店の外もゴミが落ちてるとかじゃなくて、なんて言うか、あ~難しいな~ははは、遠藤さんはお店が閉まってるような感じって言って、その辺も綺麗な意味で映画のワンシーンっぽい。

未完成でありながら完成している世界

ありがとうございます。構図的なところも話してもらって。今聞いてて印象的だったのは、この男性の顔が見えていない、 こっちのお店が開いてないとかっていう、その「ない」ところ。その「ない」が、出来上がってる、完成してるみたいな感じにも見えるんだなと思って、ちょっと興味深いな。

そう。らむちゃんが言わはったように、主役のために見えてない。そんな感じです。うん。

ありがとうございます。はい。じゃあしずかちゃん、お待たせしました。お願いします。

今の話を聞いてて、何を言いたいのかちょっとわかんなくなっちゃったんですけど。えへへ。心地良さそうだなって思いました。この中が。

中っていうのは?お店の中?それとも絵の中?

お店の中かな。綺麗で居心地よさそうなふうに私は感じていて。なんなんだろうなって思うと、さっき言ってたみたいに外がスッキリしてるとかっていうのもあるし、物がない、人も少ないからすごい静かな感じもするし、ざわざわしてなさそう。とてもゆっくり時間が流れてそうなこのお店の中の感じとかが、居心地良さそうだなって。だからよく見るとこの2人も際どい駆け引きしてるっていうよりは、意外とゆったりしてる風にも見えるし、この背中を向けてる人もね、緊張感っていうよりは1人でただただリラックスしてるような、そんな雰囲気も感じます。

ゆるゆる
誰のためでもない、自分だけの時間

ありがとうございます。遠藤さん、どうぞ。

はい!心地良さそうっていうの私も思ってて、まるでこのお店の形がランタンみたいやなって最初っから思ってて。枠があって、真ん中がランプの光みたいな、上からの蛍光灯みたいな強い光っていうよりはランタンぐらいの火の温か~い、優し~い感じの光の中にいる人たちっていうイメージがあって。で、しずかちゃんの話聞いてるとまるでお母さんのお腹の中にいるみたいな、そういった安心感、 温かさみたいなものに近いのかなって思いました。

お母さんのお腹。このお店の中がお母さんのお腹の中のような。なるほど~。最初こう、夜静かな人気のないところ、大人の世界みたいな話も出てました。だんだんランタンみたいなお母さんのお腹の中みたいなほのぼのとした灯り、居心地の良い灯りみたいな感じにも見えてきています。いかがでしょうか。あ、ももちゃん。おうち着いた?


(ここで移動中で「耳だけ参加」だったももちゃんが自宅に到着)

うん、ごめんなさい。なんかね、今日不自然さとかそういう風な話が出たんだけど、私はあんまり感じてなくて。ただ、なんていうのかな、 生活感がなくて。自分の生活があるところだったら落ちてるようなゴミとか、捨てたいんだけど捨てられないようなモノがわちゃわちゃした感じが一切なくて。よそいきっていうのともちょっと違うんだよね。非日常的っていうか、自分にまとわりついてる生活感溢れる場所から、ちょっと出ていったところの落ち着きみたいな。 旅行した時に感じられる落ち着きみたいな、そういうスッキリ感が感じられます。

ちょっと旅行して、1人でホテルの部屋に入ったと。そんな感じですか?

そう。ホテルってすごくスッキリしてて片付いてて、余計なこと何もなくて。で、生活感も全くないからこそなんかちょっと落ち着けるみたいな。 で、家に帰ると、まぁたこれかぁみたいな。ふふ。うちに帰ってきたらまたその現実と生活感溢れるゴミとか、捨てるに捨てられないモノがごちゃごちゃあって、わーってなるんだけど、でもこの瞬間はちょっとスッキリといられる。そういう落ち着き感みたいなのが感じられます。結構リラックスしてんのかな~ってだから。

なるほど~。ちょっとお時間になりましたので、今日の鑑賞はここまでということにしたいと思うんですけど。

なんかこう居心地の良さって色々あるんだなみたいなことをちょっと感じた。自宅で自分のものに囲まれてる時も居心地がいいし、生活感のないところ、いろんな物が見えてないとか、あるいは未完成みたいなとか。それがこう、居心地の良さを感じさせるところにも繋がるんだな、みたいなのが印象的でした。

またみんなで観たいね。お疲れさまでした。


今回鑑賞した作品

 エドワード・ホッパー『ナイトホークス』1942年 カンヴァス・油彩
84 cm x 1.52 m  シカゴ美術館
パブリック・ドメイン

https://www.artic.edu/artworks/111628/nighthawks


アフタートーク

じゃあここからは、どんな時間だったかアフタートーク。

お疲れ様です。ありがとう。

いや、いいですね。夜見るのにピッタリ。

だね~これは夜見るに限るね。

ぴったり。ああ、なんかだからコーヒーなんだなって最後ちょっと思いました。 お酒のリラックス感とちょっと違うから。

現実だ。

そう。なんかコーヒーだから、よりリラックス感があるのかなって。

お酒はさ、酔っ払ってなんかこう自分が自分じゃなくなるけど、コーヒーやから自分でいるんよずっと。

そうそう~だから変化していくけど、絵の中の人って永遠に変化しなそうだもんね。

確かに。

そう、あとね、主役が2人って言ってたじゃん?で、私は店主の方が主役に見えてて。なんでなのかわかんないんだけど、どうしてもあの人のところに視線が行って終わるんだよね、私。最後。

私が店主です

へ~それはどういう感情なんですか?

あの店主が主人公かなって。画家がこの店主をすごい一生懸命描いてる感じがしてて。わかんないけど光があそこに集まってる感じがするんだよね~。でかいし。

私もこの人、気にはなるんだけど。1人喋っていそうな感じがあるんだよね。なんか喋ってそうみたいな。この人、何か仕事をしてるでしょ、なんか喋ってるみたいにも見えるし。 この人が音を出してそうなのに、だけど静けさを感じるとか、みんながあんまり気にしなそうな。 でもなんかこう存在として結構特別そうな感じはあるんだよね、私も。

こういう風なしつらえの店が新しくて、で、こういうお店が出現したからこういう客の楽しみ方ができるようになりましたみたいな。だからこういう店ができましたっていうのが主人公みたいな。こういう場があるっていうのがこの絵の主人公かなって。だから客よりこの店とか店主の方に目がいって。

時代的な話やな

そう、こういう場ができたから、こういう客もこういう楽しみができるようになりましたみたいな。

うんうん

それまで手持ち無沙汰感を埋めるための場所がなかったのかもしれないね。

そう、ごちゃごちゃした家に帰らざるを得なかった。

世界初のサードプレイスみたいな、そんな感じに見えてきます。ふふっ

そうそうそう。ここ良い♪みたいな。

そういう場ってみんなある?

わたし、この対話型鑑賞!

あ~!!!!

すごい!

そんな感じしない?夜だしさ。今までのカフェとは違うよね。絶対この場。

確かに仕事でもないし、家族と喋ってるわけでもないし。

だけど、この時間結構くつろいでると思わない?ふふふ

終わるとちょっと癒されてますよね。あはは

家族じゃない安心感みたいな。あるじゃん。

じゃ、真ん中の店主がこの場所の提供者なんだね。だから目が行くんじゃないですか、ももさん!

そうそう、そうだね!

こうして今夜の対話型鑑賞の夜も更けていくのでした・・・☽☆


お知らせ

ファシリテーションを担当したりえが共同主催する「やわらかミュージアム」Peatixでオンラインイベントを公開中です。

公開中のイベントは、

【初心者向け】はじめての対話型鑑賞 2024年6月18日 20:30~22:00
じっくり対話型鑑賞 2024年6月28日 20:30~22:00

~モノローグからダイアローグへ~
「やわらかミュージアム」では、アートゲームや対話型鑑賞を通して「わたしたち、どれだけ柔らかくゆるやかになれるかな?」とアートの世界をトントンしています。
ちょっとの好奇心と楽しむ気持ちでご参加ください。

おわり

最後までお読みいただきありがとうございました!

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次回は来週6月8日(土)ごろにUP予定です。またぜひ読みにいらしてください♡

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