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視点の自由研究No.018「視点_映像業界の未来」

今年、最後のコラムは自分達なりに今年感じたことから映像業界の未来を探ってみたいと思います。まずは今年の振り返りです。過去を振り返る中でこれからの未来を予測するに至る変遷があったためです。9月から始めたコラムも、はや三ヶ月。今年だけでもかなり大きな変化があったなと思います。それを振り返りながら未来予想して行きます。

「仕事の流れの変化」

まずは、なんと言っても仕事を受注するまでの流れが変わってきたなと感じた一年でした。独立する前、ある程度見込んでいた客層、独立後そのほとんどが見込みから程遠いお客様になりました。さらに起業から3年、私たちを知って頂く方も増えることで、これまでと全く違うお客さま層からのお仕事を頂くことになりました。

映像制作会社はこれまで広告代理店からの発注がほとんどでした。しかし、TVの衰退、デジタル化の流れ、コロナによる社会情勢の変化と目まぐるしく変わることで、従来の仕事の流れとは違うところから出てきた一年だと感じています。私たちの場合、WEB制作会社、印刷会社からのお仕事になりました。

「仕事の質の変化」

そうした仕事の流れに合わせて、仕事の質、あるいは種類と呼ばれるものも変わってきています。このコラムでも書かせて頂いたことのあるライブ配信。デジタル化の流れに合わせてでしょうか、パンフレットのトップ画像のレタッチ、またVR撮影、さらにはバーチャル空間における展示場のデザインまでと幅広い仕事へ波及してきています。

それらは、これまで培ってきた制作ノウハウ、そして人脈による各クリエイターへの作業化への流れにより対応できたことでした。まさに弊社の理念である「つながる仕事、つなげる仕事」が生きたことによります。この場をお借りし、改めてクリエイターの皆さんには感謝を伝えさせてください。本当に皆さんのお力でこれらの仕事を乗り越えることができました。ありがとうございました。

「時代の節目」

コロナによる世界情勢の変化。それはどの業界にも起きたことだと思います。特に私たちのような零細企業は、最初の変化の波をすぐに感知しやすい、悪く言えばすぐに波を喰らい経営がうまく行かなくなる会社です。時代の変化、世界の変化をここまでピーキーに感じたのは独立したからかもしれません。
組織単位で作られていた映像も今は個人のクリエイターが作る時代になり、広告も民主化がされていると思います。今までテレビだけがメインだった映像も、パソコン、スマホとスクリーンも様々、さらにはWEBメディア、SNSと映像はより多くの方が見ること、作ることができる時代になりました。

「業界が溶けるという未来」

今年一年、そうした時代の節目を感じた一年でした。実感としては業界が溶けるという感覚でしょうか。今まで映像のプロというものを意識していたコンテンツ制作、仕事の発注の流れ、映像業界にいる人たち全てが緩やかに他業界と溶け合い出していると思います。
WEBクリエイターの方が映像を、印刷業界の方が映像を、と様々な業種の方達が映像を作り始めています。これから先の未来は、様々な人が混じりあうことでまた違った映像表現が生まれてくると思います。映像業界という括りからコンテンツ制作業界へと変貌を遂げていくのかもしれません。

「つながること」

そんな中で改めてつながることが大切だと思います。溶け合う業界、そしてクライアントからのオーダーの変化への対応など、様々なクリエイターがつながることでしか対応できない課題が多くなっていると思います。つながる中でできることをより一層模索していく必要があるのだと思います。
こうしたクリエイターのつながり、そして組み合わせができるように来年もNoteなどの活動を続けていきたいと思います。またどこかで皆さんつながれることを祈りつつ、皆さんに幸多い未来と合わせて来年もよろしくお願い致します。


映像でお困りの方、静岡で撮影されたい方、ぜひ一度お声掛けください。