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その言葉、取り扱い注意!~玉城武生さん~

僕が仕事とnoteで発信してきた言葉は、はたして正しく使えていたのか?

僕はあるnoterさんに出会い、そんなことを考えさせられました。

今回は久しぶりにこちらの企画(↓)。

放送作家の僕が、玉城武生さんを描きます。

さて、まずは質問です。次の文章に違和感はありませんか?

問1)新入団の選手をお知らせ致します。
問2)左わき腹痛の為、降板した。
問3)長きに渡ってチームを支え続けた。
問4)初登板にも関わらず、好投した。

実はこの問題、どれも玉城さんの記事を参考にして作ったものです。全て野球関連の文章ばかり、とか言わないでくださいよ? 

ヒントは〝漢字〟です。

では、答えを見ていきましょう。こちらです。

問1の「致します」は補助動詞のため、漢字よりも平仮名で表記するのが原則です。どうして使い分ける必要があるかどうかは上の記事を読んでみてください。

「~して頂く」も同じ理屈で「~していただく」となります。

問2の「為」も平仮名が正解。こちらは形式名詞と呼ばれています。「~すること」「~したとき」なども「~する事」「~した時」ではありません。

問3は「渡って」の部分が間違っています。正しくは「亘って」です。

そして問4、こちらは「にも関わらず」の部分。本来は「にも拘わらず」で、表記の際は平仮名が望ましいとされています。

さあ、如何ですか? 問題を見て、あまり違和感がなかったという方も多かったのではないでしょうか。

実際、テレビのテロップでは補助動詞、形式名詞を漢字で表記しますし、「わたって」「にもかかわらず」も本来の漢字ではない方が使われています。

今度はこんな問題です。

カタカナに当てはまる漢字はなんでしょう?

問5)宝くじに トウセン する。
問6)感染症が 
シュウソク する。
問7)二次 
カンスウ の問題を解く。

それぞれ「当選」「終息」(または「収束」)「関数」と思ったのではないでしょうか。

まあ、それで正解です。しかし……、

本来の漢字は別のものだったんです。「同音の漢字による書きかえ」というそうです。

気になる方は、カタカナの部分に玉城さんの記事をリンクさせておいたので、そちらをどうぞ。

僕の仕事は放送作家。言葉を扱うわけですが、玉城さんの記事から学ぶことはたくさんありました。

例えば「里帰り」という言葉。

家族そろっての里帰りはありえないらしいです……。

あとは「ジンクス」という言葉。

「験担ぎ」と混同して使ったことがあります……。

このように、玉城さんは意外と知られていない日本語〝本来〟の意味を教えてくれます。

では、素顔は一体どんな人物なのでしょうか?

プロフィールによると、一般企業で財務を担当する傍ら、著述活動をしているとのこと。

noteを始める経緯はこちらに書いてありました。

最も強く印象に残ったのは、この部分です。

「note」で私がもう一つ手掛けたいことがあります。それは、言語文化の保全です。哲学との接点から様々な言語に触れるうちに、言語が思考の基礎を形成するとの考えに至ったからです。

言語文化の保全。

SNSが発達し、誰もが言葉を発信できる時代。発信者の誰もがプロではありません。だからこそ、正しい日本語を使うための指針を示したい。

そして生まれたマガジンが、言葉の覚え書き

知っておいて損はない言葉の知識、あなたも堪能してみてはどうでしょう。

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