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「お知らせ致します」? 「お知らせいたします」?

この場合の「いたす」は補助動詞「する」の謙譲語です。補助動詞とは、別の動詞に続くことにより文法的機能を果たす動詞のことで、それ自体の本来の意味は保っていませんから、平仮名で「お知らせいたします」と書くのが原則です。

なぜ補助動詞に漢字を使わないのかというと、漢字表記と平仮名表記とでは、意味が少し変わってくるからです。例えば、「箱を開けてみる」は試しに開けるという意味を表します。一方、「箱を開けて見る」と書くと、「開ける」と「見る」2つの動作を表すことになり、開けて中を確認するという意味合いになります。

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