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〝心〟呼吸。大きく息を吸って、吐きます。~ゼロの紙さん~

きょうは、久しぶりにこちらをお届けします。放送作家の僕が、あなたの記事だけを頼りに人物像を描く紹介記事!

今回は ゼロの紙さん です。コピーライターにして、エッセイスト。noteではキャッチフレーズをつける仕事を請け負っています。

noteは2020年5月31日からはじめ、現在の投稿数は800超! エッセイあり、小説あり、短歌あり……。さあ、一体どのようにして描いていくか。

まずは、リクエストがあったこちらから見ていきます。

キャッチフレーズの仕事と出会えたことに対し、最大級の感謝が綴られた記事。その背景には壮絶な過去がありました。

誰かが着ているチェックのブラウスも

原稿用紙にみえてしまった時に。

冷や汗が出ているのを電車の中で気づいて

こころを病んだのだと知った。

あえて名付けると言葉恐怖症のような。

「言葉恐怖症」

広告の世界で働いていたころ「世間の荒波に乗れなくて溺れまくって」しまったのだといいます。

務めていた会社は退社。

その後、ダ・ヴィンチ誌で佳作を受賞するも、しばらくは採用されなかったら原稿料なしという生活が続きました。

またもや書くことが嫌いになりそうだった。

だからこそ、noteで出会いに恵まれたこと、「コピーライター」という看板を下ろしていた自分にオファーをくれたことに最大級の感謝を綴ったのです。

ゼロの紙さんは、度々こう書いています。

「書くって呼吸みたい」

僕はこう解釈しました。

彼女にとって「書く」という行為は、息をするように自然なこと。そして、しないと生きていけないことなのだと。

溺れて、息(生き)苦しくて、それでも生きて、大きく息を吸って、吐いて。その深呼吸は、まさに〝心〟呼吸だったのではないかと。

ゼロの紙さんは、とても印象的な文章を書きます。

読者の五感をくすぐって、切なさを湧き立たせるというか。言葉の選び方が詩的だなと感じます。

あとは、ある種の生々しさ。

トラウマとか、コンプレックスとか、後悔とか、嫉妬とか、憎しみとか、怒りとか、悲しみとか、そういう心の中で渦巻いている負の感情、ゼロの紙さんはストレートに曝け出します。

色彩豊かな画風もあるけど、黒が映える画風もあるというか。絵の具の使い方が、独特なのかなと思いました。

今回、たくさん記事を読ませていただいて、どれをピックアップしようか、かなり悩みました。

中でもラストになにを推すか。僕が選んだのはこちらです。

ゼロの紙さんはこの中で、折り合いが悪かった父に対して、自分の気持ちが変化してきたことを明かしています。

父のことを溜息を吐くように綴っている間に、

わたしの父へのアングルも多少変化して

きたのを感じた。

角がとれた感情。

「溜息のように」書いているうち、角がとれた。

〝心〟呼吸がテーマとしたとき、印象に残ったのがこの部分でした。切なくて、生々しくもあって、らしさが出ている記事でした。

なんだか、今回はいろいろ考えさせられました。

僕にはない感性、文体、表現。自分にとって「書く」ってどんな意味があるのか。どんな言葉で置き換えられるのか。

ゼロの紙さん、このような機会をいただきありがとうございます。

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