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人生の転換期シリーズ #11 男性(50歳前後)1回目の定年=役職定年/前編

「ダイアリー式メンター Haraのラジオ # 24」では、
 まことさん(仮名/50歳前後)は役職定年が近づいているのをきっかけに転換期のいろいろな迷い、悩みが始まるストーリーをご紹介します。



ダイアリー式メンタリングの流れに沿って


ライフサイクル論の時間軸に沿った視点で見ていくと、男女問わず
だいたい30代後半から50代後半の中年期は1つの大きな転換期です。


ケースのテーマ


・自分のあり方の問い直し  
・仕事、働く意味についての問い直し
・パートナーである妻との関係の見直し 精神的交流 心理的再婚


まことさんのプロフィール


・50歳前後
・共働き
・一人息子 大学生 就活真っ最中
・正社員として勤務中 課長職(部下あり)転職経験なし 


人生1回目の定年 = 役職定年


・管理職という役職に対する定年制度
・役職定年に関する法律はない
・終身雇用/年功序列が前提
定年延長とトレードオフ
・所得のダウン
・モチベーションのダウン
・導入企業は大企業が中心

典型例:55歳 役職定年 60歳 定年退職 65歳まで再雇用

人材が豊富にそろっている大企業中心の問題ですが、現時点でミドル世代が持つ社会/職場環境や個人の課題の縮図に見えるので、この役職定年のケース例を取り上げました。


現状


役職定年が近づいてきたことをきっかけにあきらめ焦り、漠然とした不安を抱える

妻は更年期のためか体調不良気味。会話はほとんどない

就職活動中のひとり息子の活き活きとした様子を見るにつけ、若さの喪失感が増すばかり

役職定年を迎えるショックと、もうひと花咲かせたい願望とで揺れうごく

これら複数の要因が重なりぐらぐらとした状態に


メンタリングの目標


セカンドキャリアに向けての準備

・現在の仕事を継続か転職か
・人生のふり返り/棚卸しとこれから
・夫婦間のコミュニケーション


ありたい姿


・若さ 活き活き
やりがい 帰属感
・もう一花咲かせる
培ったスキル/ノウハウを活かせる環境


若さの喪失感をうめたい願望


まことさんの内側と外側


役職定年が近づいてきたのをきっかけに今までピンと来なかっただが
否応なしに自分事として向き合わざる負えなくなりました。

これからは働きがいも働きやすさも会社への忠誠心も持てなくなるだろうとこれまでの価値観が大きく揺らいでいます


年下上司と年上部下


・所得ダウン ⇒ モチベーションダウン ⇒ 働きがい落ち込み
・役職なし ⇒ 年下部下 ⇒ 働きにくい
・会社に尽くそうとする意欲ダウン ⇒ 帰属感ダウン


プライドや、もう一花咲かせたい、若さの喪失感をうめたい願望から早期退職金をもらい転職しようかと考え始め、転職経験者の友人らに情報収集に走ります。


一方では


体力も落ち新しい環境へのおっくうさと不安があり
住宅ローンの残高が1000万円あることなど


これらの対立/葛藤に
冷静に一つひとつ取り組んでいかなければなりません


次回の後編に続きます。


ケースの課題や解決策は1つのサンプルであり、すべてを代表するものではありません


ケースの内容/ポイントの詳細はラジオ # 24でご確認ください。⇓


ダイアリー式メンター Hara のラジオ #24

                       (視聴時間:7分 17秒)


あとがき


個人情報保護などの制約もあり、今のところ、最大公約数的なケースにとどめることをお詫びします。ご理解いただけたら幸いです。

ご自身とは異なる年代やライフスタイルであっても、人生体験や心情と重ね合わせて視聴してみてください。

人は自分とは異なるひとや、信条と異なるライフスタイルに対して寛容になりにくい傾向があります。

中年期である「人生の正午」は人生の大切な転換点。

人生のクライマックスに達する年代であると同時にクライマックスから
老い に向かう時期です。

さまざまな葛藤や矛盾を抱え孤独感、不安、自信喪失に陥ることも。

キャリアの成功者でもある役職者が有無も言わさずキャリアシフトチェンジを強いられる

この岐路に立ったときこそ、しんどくても自分自身に向き合い、自分らしさを改めて構築しなければ、どの道を選んだ場合でも行き詰まりやすくなるでしょう。

環境と折り合いをつけながら、一つひとつ取り組んでいきましょう。


皆さんにとって、何かしらのヒントや気づきやきっかけになれることを願っています。


with all of my thanks and friendship


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😊 メンターの「あんちょこ」シリーズ 公開中
   


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