K-POP「TXT」の曲名が超意外! 衝撃的すぎて参考書『韓国語1年生』で勉強を始めてみた
「ある日、頭からツノが生えた」だったの!?
私の中で韓国といえば、K-POP。家族がK-POP好きなことから、幼少期から車の中では必ずK-POP、家ではいつも韓国アイドルのライブ映像が流れていました。
いつものように車で流れていた、TOMORROW X TOGETHER(TXT)のある曲を聴いていました。急にタイトルを知りたくなり、検索してみるとその曲名は、
「어느날 머리에서 뿔이 자랐다」日本語に訳すと、「ある日、頭からツノが生えた」
というタイトルだったんです! えっ、そんな曲名だったの!? あんなにかっこいい曲なのに?と驚きました。それと同時に、韓国語を少し学んでみるのも面白そうだなと、ふと思いました。
そう思ったときに出合ったのが『韓国語1年生』です。帯に書かれた「韓国語を勉強したいと思ったらいちばんはじめに読む本。」というところに惹かれ購入しました。
K-POPの歌詞を理解したい!
けれど、私は語学学習を長く続けることが苦手です。大学入学当初、中国語を勉強し始めて3日で挫折した苦い記憶を思い出します。とりあえず読んでみるかと、「はじめに」を開くと、
これはまさに私のことでは!? 韓国語に少し興味があるくらいの私でも、気軽に勉強できそう! そう思いページをめくります。
CHAPTER1では、「誰もがぶつかる6つの壁」が紹介されています。例えば……
単語はどうやって覚えればいいの?
日本語との文法の違いにつまずく……
ハングルにふりがなをふってもいい?
そして、それらに対する答えが示されています。「ふりがなをふってもいい?」という壁に対する答えは「ふりがなをふってもいい!」。この答えは、私にとって意外でした。なぜなら、ふりがなをふってしまうと日本語の発音で読んでしまうのでダメなのではないかと思っていたからです。いくつか注意点はあるものの、ふりがなをふってよいのなら勉強しやすそう! 一気に韓国語学習のハードルが下がりました。
楽しみながら「伝わる」韓国語を目指す
CHAPTER2からは、ハングルの読み方、発音、単語、文法を学んでいきます。正直、ページ数が多いので挫折しそうになりますが、少しずつ読み進めていきます。
このCHAPTER2の中で、「韓国語で興味をもてる言葉から覚えましょう」という言葉があります。確かに既に知っている単語があるかもと思い頭の中で挙げてみました。
キヨー(かわいい)、ケンチャナヨ(大丈夫です)、ハナジュセヨ(一つください)、オンニ(お姉さん)、オンマ(お母さん)、オッパ(お兄さん)、コマウォ(ありがとう)、マシッソ(美味しい)……。
少しカタカナで書いてみただけでも、8つの単語や文が思い浮かびました。どれも韓国のアイドルが出ている動画や韓国ドラマで見て自然と覚えていた言葉です。こう見てみると、結構韓国語を知っているのではと思い、少しモチベーションが上がります。既に知っている、馴染みがある単語から正しい意味を調べてみるだけでも、楽しく勉強できますね。
特に私が分かりやすいと思ったのが、イントネーションの解説についてです。日本語を話すように韓国語を話してしまうと、正しいフレーズを使っていたとしても意味が伝わらないということでした。著者おすすめの、アクセントやイントネーションを韓国語風に矯正する方法は「棒読みで発音すること」。これをすると最低限韓国人に伝わるようになるそう。韓国語ネイティブのような発音を目指すことも素晴らしいことだと思います。ですが、独学で勉強する上では限界があるのも事実……。まずは「伝わる」ことを目標に、勉強を進められるアドバイスが掲載されているのでとても取り組みやすいです。
CHAPTER2では、発音や文法について詳しく書かれていますが、韓国語の勉強法のアドバイスが掲載されていることも魅力的です。例えば、「音読の反復練習」や「韓国語を日常生活の一部にする方法」など、韓国語の勉強を少しずつ長く続けるアドバイスが紹介されています。さらに参考書として終わらず、著者のハングルノート加藤さんから直接教えてもらっているように感じられるところも嬉しいです。
もっと韓国語を学びたい!
CHAPTER1、2と内容を紹介してきましたが、私が『韓国語1年生』で一番好きなのは、CHAPTER3の「韓国旅行『妄想』ツアー」です。もしも韓国旅行に行ったときに覚えておくと便利な知識や使えるフレーズ、さらに、おすすめのスポットやグルメも紹介されていて、見ているだけでも楽しめます。先日、大学の卒業旅行で韓国に初めて行ったのですが、この「韓国旅行『妄想』ツアー」を先に読んでおけば、もっと楽しめたのでは……と後悔しています(笑)。私が韓国で一番気に入った場所、市場で使える韓国語も紹介されています。次に韓国旅行に行くときには、しっかり覚えてよりローカルな雰囲気を楽しみたいです。
『韓国語1年生』を読んでみて、「頑張りすぎずに韓国語を学べる」ことに一番の魅力を感じました。完璧にハングルを覚えなくても、正しい発音でなくても、「伝わる韓国語・分かる韓国語」を目指すことができます。私は以前にも中国語や韓国語の参考書を片手に、独学で勉強しようと思ったのですが、結局続かず……。最後まで語学の参考書を読み切ることができたのはこの本が初めてかもしれません。
『韓国語1年生』を使い、楽しみながら韓国語の基本を学べたことで、もっと韓国語を勉強してみたいという気持ちが芽生えました。次の目標は「K-POPの歌詞がなんとなく理解できるようになること」「韓国に行ったときには、韓国語で現地の人に話しかけてみること」。「韓国語1年生」はただの語学参考書で終わらず、楽しみながら自分の世界を広げてくれる一冊です!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。加えて、この先も面白い書籍の情報を定期的に発信しますので、ダイヤモンド社書籍編集局の公式noteをぜひフォローしてください!