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ロココ = 四角い箱が右から左に高速で移動している様子。

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    • 清く正しい一青年の日記

      小説を書いている(書こうとしている)青年の日記、という見立ての小説。 つまり、「この日記はフィクションです」。

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    日曜日の駄弁13週目

    ツーブロの弟者さんと三浦大知さんがゲーム実況で「The Past Within」というゲームをやっていて、それをチラッと見て、「ああ、こういうゲーム好きだなぁ」と思ったのでした。 それがきっかけで、そのゲームのパブリッシャーが過去に作った「Samsara Room」をやってみました。 で、クリアまでやりました。 どうしても進まなくなったところで、公式が配信していた攻略動画をちらっと見てしまったけど、パズル要素の部分は全部ちゃんと自力で頑張りました。 このゲームをやって

      • 日曜日の駄弁12週目

        最近やっとインスタ再開しました。 https://www.instagram.com/librairie_sunshindo/ 再開なんていっても、もともともべつにそんなにやってなかったんだけど。 再開最初の投稿が「田中久文『九鬼周造』(講談社学術文庫)」でした。 たんたんと書影をアップするばかりのインスタなんですけどね。 読んだ本だけアップするという方針だと、毎日アップとか絶対無理なので、身の回りにある本、比較的最近手に入れた本を、読んだか読んでないか関係なしにア

        • 日曜日の駄弁11週目

          最近あるアイドルグループを追っかけてるんですけど、彼らが生み出すコンテンツを鑑賞していて、ある瞬間につらつらと考えたことがありました。 最初に直感したことは、「これは古典文学を読むのと似た経験をしている気がする」ということだったんです。 最近のアイドルって、YouTubeとかやってるんですよね。 それで、YouTubeってコメント欄があって、その動画を見たファンの人たちは、自分が感じたそれらのアイドルの萌えポイントみたいなものをコメントするわけです。 そのコメントって

          • 日曜日の駄弁10週目

            新型コロナが流行してから変わったことの一つが通勤手段で、以前は「基本電車、荷物を運ぶ必要がある時だけ車」だったのが、近頃は「いつでも車」というようになりました。 電車通勤と車通勤の一番の違いは、本を読めるかどうかで、車通勤だと移動中に本が読めないんですよね。 これはけっこう致命的といえば致命的で、これのせいでだいぶ読める本の量が減ったと思う。 電車に乗っていると、往復、少なく見積もっても1時間くらいは本を読めてただろうと考えると、これはもうなかなかの減り具合ではないかな

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            日曜日の駄弁9週目

            先日、神戸阪急で古本のイベントをやってました。 神戸阪急古書ノ市とかなんとかいう。 手前味噌ですけど、なかなかいい古本イベントだったんじゃないでしょうか。 手前味噌っていうのは、自分も出店者として参加していたからなんですけど。 (寸心堂って古本屋なんです。お見知りおきください。) ワールドエンズガーデンさんのところに、ちょい古めの外国文学の翻訳がいっぱい並んでたんですよね。 最近、いまさらながらにヌーヴォー・ロマンに関心が集中してたりするので、欲しい本がいっぱいあったんで

            日曜日の駄弁8週目

            「分かった!」と思ったことを、ひとに説明しようと思うと、それって案外難しいんですよね。 「分かる」と似た言葉に「知る」ってあるじゃないですか。 「いま知った!」ということを、ひとに説明するのは、難しくないんです。 例えば、「プルーストの生没年はいつでしょう?」ということについて知らないとして、Wikipediaででも調べてみて、「あ、1871年生まれで1922年に亡くなってるんだ」となったら、それをひとに説明するのは、なにも難しいことはないわけですよね。 「プルーストは1

            日曜日の駄弁7週目

            一週間に一回、その場の思いつきでどうでもいいようなことを書くということくらい、続けられるかなと思っていたんですけど、案外続きませんでした。 最近はわりと、書いたり読んだりすることに関しては、その時々の「気分にまかせる」ということにしてます。 若い頃はこれでけっこう真面目だったので、気分がのってようがのってなかろうが、「勉強せねば」みたいな気持ちで、毎日コツコツ本を読む、みたいなことをしていたんでした。 そういう習慣を持っていたことが悪かったとは思わないんですけど、もうそ

            小説の技法がキッチュに堕するとき――引くことと足すことと:もっと他愛ないハナシ(その35)

            ビュトールの『ミラノ通り』を読み始めてしばらくして思ったことは、今のエンタメ小説をいろいろ読んでいる人にとっては、ビュトールのこの書き方も、けっこうすぐ理解できるだろうな、ということでした。 逆に言うと、今から見ると、べつに新しい書き方という感じでもないというか。 まあ半世紀以上前に書かれている小説なんだから、当たり前ですけど。 ビュトールが発明したというわけではないと思うけれど、ビュトールが使ってみせた小説技法で一番有名なのは二人称小説だと思います。 小説ってたいてい

            GIVE ME BOOKS!! を振り返るなど:もっと他愛ないハナシ(その34)

            ゴールデンウィークの最後、5月7日(土)、8日(日)の二日間、奈良県コンベンションセンターで開催されたGIVE ME BOOKS!!というイベントに出店してました。 はじめてのイベントで、土地勘もまったくない場所への出店だったので、どういう心持ちで参加したらいいのか、とんと見当がついてませんでした。 そういうわけで、まったく商売っ気を出さずに、一箱古本市に出るようなつもりで出ることにしようと、あるときに決めました。 それで、自分のPCの周りに直近で読んでいた、あるいはこ

            日曜日の駄弁6週目

            大阪は梅田の阪急メンズ館の5階に、期間限定で古書ショップが出現してます。 old book & culture fair 僕も本を出しているんですが、たいていの古本即売会の時よりかなり分量が少ないので、外国文学縛りで出してます。 かつ、小説とか詩とか縛りでもあって、研究とか評論とかエッセイの類いは省きました。ナボコフの文学講義が入ってるくらいです。 すでに一回店番に入ったんですが、ガチ選書過ぎるのか、ぜんぜん売れる気配がありません。 ガチ外国文学好きの人たちに殺到して欲

            日曜日の駄弁5週目

            先週末は「たにまち月いち古書即売会」でした。大阪古書会館にて、金曜日から日曜日にかけて。初日も二日目も天気がいまいちだったし、売り上げはもうひとつだったとしても仕方ないなと思ってたんですけど、終わってみると案外売れていました。ありがたいことです。 その即売会の初日に、阿倍野の古本屋さんの大吉堂さんと会って、五月の予定のことなど話しました。五月のゴールデンウィークの頃の奈良での本のイベントに、合同で参加することになりました。 5月7日(土)、8日(日)。奈良県コンベンション

            日曜日の駄弁4週目

            大阪ではだいたい毎週月曜日は業者の市の日で(第5月曜を除く)、今週は置き入札では何も買えず、振りでカーゴ2杯に及ぼうかというほど買いました。 週末からある「たにまち月いち古書即売会」の直前に買った本を速攻で値付けしてすぐ即売会に出すということを、このところわりとしていて、今回もそういうつもりでした。 とはいえ、さすがにこの量は準備が間に合わないかなと思ったけれど、なんと間に合わせました。 この時に買った本(のうち、自分のお店で扱う気になった本について)は、全部週末の即売会に

            日曜日の駄弁3週目

            久しぶりにまたEvernoteを使うようになっていたんだけど、最新バージョンになると急にAtokとの相性が悪くなって、まったく使えなくなってしまった。 Evernoteさんは問題を把握しておられるのかしら。次のバージョンでは直ってたらいいんだけど。 もう亡くなっている人のツイッターアカウントに、自分のツイートに「いいね」が押されて、「ひぃっ」ってなりました。ホラーかっ! みたいな。 冷静に考えると、誰か関係者の人なりが中の人を引き続きやっているんだな、というだけの話ですけど

            日曜日の駄弁2週目

            古本屋になって、古書組合の業者の市なんかに出入りするようになって、わりとすぐに気がついたことの一つに、「嵩のはる本は新刊で買うとものすごく高くても、古本としてはしばしば二束三文だったりする」ということがあります。 嵩がはって高い本の一つに、昔は百科事典というのがありました。 かくいう僕も、ふつうに新刊として百科事典を買ってるんです。平凡社が出した一番最後の紙の百科事典でした。 親に買ってもらったんじゃなくて、自分で買ったんですよね。 僕も若いときには向学心みたいなものがあっ

            日曜日の駄弁1週目

            はしがき 一週間を振り返って、適当な話題についてテキトーなことを書こうと思います。 ラジオとかって、あんまり聞かないんだけど、オープニングトークとかいってフリートークするみたいな文化って、あったりしません? そういう感じのことを、文章でもやってみたいなって思いました。 日記というわけでもないけど、毎日、メモアプリに日付を入れて、その日その日に思い浮かぶこととか、読書ノートとか、それこそ日記的なメモとか、いろいろ書いてあるんです。 そのノートをこの一週間分振り返って、そ

            清く正しい一青年の日記8日目

            個別の他者について僕はそのごくごく一面しか知り得ない。 誰のことであれ、それらの他者について、始終観察し続けてその他者のイメージを僕の中に作るというようにはいかない。 極めて断片的な交流によって、その他者についての何かしらのイメージを持つしかない。 そうして抱いているイメージというのは、正確なわけがない。他者のことを正確にイメージするというのは、原理的に不可能なことだ。 他者のイメージというのは、暫定的なイメージでしかあり得ない。 もう一度交流すれば別のイメージが加わり、そ