実在に向けて―日曜日のおしゃべり19週目
日曜じゃないけど。
観念論的傾向っていうものがあるなぁ、みたいなことを書いたときから、ぼくはものすごく反省しているんです。
その文章を書いたことを反省しているんじゃなくて、自分があまりにも実在的な文章を書かないでいるということについて、反省するようになったんです。
実在とか観念とか分かりにくいけど、要するに「事実に類するようなことを、もっと書かないといけないな!」って思った、という話なんです。
事実に類するようなことって、どんなことかって、「どこそこ行って来た!」みたいなのとか、「なになに食べた!」みたいなのとか、「こんな本読んだ!」みたいなのとか、「なんの映画見た!」みたいなのとか、まあなんでもいいんですけど、自分が実際に経験したようなことを、もっと書いた方がいい! って、つくづく思いました。
逆に観念的な文章って何かっていうと、まあぼくが書きがちなやつですけど、「こんなことを考えました」みたいなやつですね。
それでぼくは最近、この二つのタイプの書き方のことをそれぞれ、「実在的エクリチュール」と「観念的エクリチュール」って、心の中で呼ぶようになってるんですけど、これからはもうちょっと実在的エクリチュールをやっていこうって、まあ、思ってるんですよね。
という今日この一連のエクリチュールはどっちなのかっていうと、観念的エクリチュールなんですけどね。
どないやねん!
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