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博多唐人町の記憶 2006年11月4日の画像を通してそれよりも遠いはるかな昔が見える



2006年に執筆された私の母のエッセイから引用

四十年近く前、私の一家は九州博多に住んでいた。夫が勤める会社の社宅だったその家は、博多湾から近く、海に出れば能(の)古島(このしま)がすぐ眼の前に浮かんでいた。作家の檀一雄が晩年二年ほど住んだという島である。

(中略)

  途中、住宅街への曲がり角に一軒の駄菓子屋があった。ここで息子は必ず身を乗り出して「ぎゅうにゅう、ぎゅうにゅう」と店の中を指差した。店番のおばあさんが、「この子は本当に牛乳の好きな子だね」と笑いながら瓶入りを一本渡す。その頃、牛乳は瓶に入っていた。」

この母のエッセイに書かれた「一軒の駄菓子屋」があった場所は(断言はしないが)現在ヘッドライン画像の和菓子屋(2006年11月4日  博多 唐人町 来訪時に撮影)がある場所とほぼ同じ場所であると思われる。現在もリンク先が存在している。




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