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数字偏重①②《再》 - 情報や比較数値の本質 +

 my note で提起するカテゴリーは多岐に渡っていますが、そのうちの代表的なシリーズの1つと位置付けられる表題の傾向 ---
◆数値ばかりにこだわりすぎていませんか?
◆その「数値情報」の本質を踏まえた上での”反応”ですか?
に思いを馳せる要因となる場面は、大衆に向けられるメディア情報においても相変わらず、日々繰り返されています。

 

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 『抽象的なことばかり言っていてもわからない。はっきりとわかる数字で示せ!』と指摘されるのを耳にしたことがありますか?仕事の中では珍しくないかもしれません。

 「数字が如実に表している」とは一理あります。その一方で、【デタラメな数字】や【大して意味をなさない数字】というものも時々見受けられ、その情報を受け取る人の”寛容が過ぎる”様子に呆気にとられることがあります😩

 

《情報の本質 - 地点数》

 このチラシの【温泉数】って、素直に受け止められますか?「22じゃなくて12でしょ?」とツッコミたくなる人はどのくらいいるでしょうか🙄

温泉数風呂計22種の湯note

 

天気情報の中で耳にする『【猛暑日地点数】は80でした!』。

 〔多い=暑い〕というイメージは湧きます。が、その数字の大小を聞いたからといって、”一地点”に居る自分にとって、どのような本質的な意味を感じ得ますか?
 少なくとも「分母」は欲しいですね。地点数がいくらなのか知ったところで、国内の全地点数=10000のうちの80地点なのか、100のうちの80なのか、では感触が違うでしょ?という話です。
 「地点の偏り」も気になりますが、言い出すとキリがありません😚~もし「全体のうちの一割もが北海道」であれば、事情は変わりそうですね😎

※猛暑日=日最高気温35℃以上 - 集計地点は昭和(南極)・富士山・南鳥島を除く929地点(2017年4月1日現在) ※気象庁ホームページ

 

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《情報の本質 - 延べ人数》

世紀の大事件に『これまで投入した捜査員延べ数は4000人を超え…』

 これを聞いて、どんな受け取り方をしますか?
 「延べ数」とは掛け算で、2名x2000日(約5年半)でも500名x8日でも同じ値ですし、捜査員はこの仕事のみでその他は一切していない前提(条件)なのか不明ですし、ドラマで見掛けるように本部で泊まり込むのはどうカウントするのか等、明確に定義付けができなさそうな雑な数値であるように感じます。
※単に知識不足な点はすみません💦

 

 数値が取り沙汰されなくても、「○○なんだって!」「マジで?」というふうな対話は、何かと本質不在のリアクション(と話題提起)であることが窺えます😌

 

『台風が温帯低気圧に変わったみたいだよ!』

 だからといってどうだというのでしょうか?
⇒意味も解らず取り沙汰しても仕方ありません。『台風が熱帯低気圧に変わった』は端的に「風力が弱まった」なので意味ありですが…

※温帯低気圧とは、台風が北上して冷たい空気を巻き込んで構造が変わったものであり、雨量が変化するわけでもなければ、風が弱くなるわけでもありません

So what?

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・・・とのセリフは聞いたことないですが^^;
言われてそう…😰

 

 「よく考えてみると何の話だったんだろう?」感がないか、会話が弾んで盛り上がった後で冷静になって顧みてみると、発展や成長があるかもしれませんね🤔

 

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 ここまでの例は、言わば「大して意味をなさない数字が取り沙汰され、それを皆が熱心に聴く件」についてでしたが、以下は、「まぁ意味はあるんだけど本質的にはどうなの?」という事例へと展開したいと思います。

 人と比較ばかりしてしまうのも難ありですが、それを避けて通れない、あるいは「努力継続のインセンティブ」となり得るのが、試験やスポーツ競技などの〔順位〕です。ただその単純数値だけが取り沙汰されたところで、「何人のうちの…」の部分が欠如していては、やっぱり意味が無さそうですね。
~例えば、紅白に分かれて競う運動会で、「総合2位になった!」とは言う人はいないでしょう🤣

 

 その点をカバーすべく?【偏差値】という尺度があり、学業成績でよく用いられます。点数よりも順位よりも正確に水準を計れるから、と捉えられています。
 でも結局これも如実であるとは言い難い --- 「母集団がどうなのか次第でしょ?」と、高校生の頃から白眼視してきました^^;

偏差値グラフ

 

 例えば、中学の時に「偏差値:65」とされていた生徒が、高校に入って学力が落ちたわけでもないのに40になった、という例があり得るわけです☝

 「算出の際に対象とするメンバーに誰がいるのか(=どういった範囲か)」に影響されるのが【偏差値】。自己弁護的な言い方をすれば「自分がいかに頑張ったか」ではなく「周囲がどれだけポカをしてくれたか」あるいは「どのような高度集団において、なのか」に依るものです。

 「努力した分が確実に結果に反映する」という因果関係が仮にあるとしても、「他のメンバーもが同様に頑張れば偏差値は上がらない⤵」という悲しい側面もあります。

 

 (標準偏差がどうだとか、詳しい統計学的な部分にまで踏み込んで理解している人は稀でも)多くの人が偏差値の根拠を認知しているかと思いますが、上記要素を考慮に入れるべきであるため、結局はファジーな指標基準でしかないように感じざるを得ません😡

 

《連想された話①》
瀬古利彦氏がマラソン競技について語った内容では、「タイムよりも順位にこだわる」という考え方を持っているそうです。
最高記録などのタイムは歳月が過ぎれば塗り替えられて過去のものは残らない。他方で『1999年◯◯マラソン優勝🏆』という記録<タイトル>は歴史に残るから。とのこと。確かにそれは一理ありますね☝

《連想された話②》
お菓子などの『◯◯◯セレクション金賞受賞』についても、これこそ順位表現は無いですがむしろ「対象者(物)は沢山あるんでしょ?」と思ってしまい、感心度を落としていませんか?

 

いかがでしたか?
何かしらの「気付き」が、貴方にも届きましたか?

 

 明日は《おさらい その2》をupする予定です🙇
~【緊急事態宣言下の大型連休】数値報道には残念なものが多数ありましたね😵

 

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