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やさしい医療情報

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#人生会議

ALS×人生会議 +オランダで見聞きした安楽死のこと

ALS×人生会議 +オランダで見聞きした安楽死のこと

ALSは刻々と病状が進行して行く病気です。
かつて「毎日が絶望の更新だ」と表現された患者さんもいらっしゃいました。

だからこそ、医師や家族をはじめとした支援者は、日々襲って来る不安や恐怖を、自分自身の不安や恐怖として共有し、共感し、
また、そんな日々の中にも時々訪れる、嬉しい時間や喜びを
小さなものでも一緒に見つけ、そちらも共有しながら一緒に進んでいく、伴走する、という姿勢がとても大事だと考えて

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【コロナ×人生会議、ニュースウォッチ9】25秒に集約された想い(7月20日NHK)

【コロナ×人生会議、ニュースウォッチ9】25秒に集約された想い(7月20日NHK)

25秒に集約された想い、そしてメガネを曇らせた熱意を少し書いてみます。

1時間インタビューに答えて25秒使ってもらえました。
こちらの最も伝えたかったとこ、あちらの最も伝えたいこと、それらを掛け合わせて発信されるんだな、と再確認。

テレビ取材、という状況では、当然の切り取りですので、それに文句を言ったりするのはお門違いと思っています。が、今時こうやってSNSで自分の考えも発信できる時代ですので

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望まない延命をさせる家族に罰則をへの危惧

SNS上で『本人の希望ではない延命をさせる家族』という言葉を目にして

胸が塞がる想いがしました。

以前、テレビの特集でも、家族が過剰な延命を申し出ているというような内容に取れるものがあり、その時も同じ不安を感じました。

罰則を決めれば解決するという意見を目にしました。

虐待、犯罪という言葉…

確かに、本人が望まないことをするべきじゃないし、本人の人生です。

ただ、家族も衝撃を受けて混乱

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本当の人生会議って何だろう?

がんサバイバーズクラブから、記事が配信されました。

担当の中村さんには、2年前にも記事を書いていただき、今までで

1番読まれた記事となり、その記事が、私、そして家族が前を向くきっかけになりました。

ポスターに意見を届けたことで、『炎上』とも言われてしまった一件。
私が伝えたかったこと。 以下、配信された記事です。

【旅立ちの朝焼け】真夏の空がほんのりと赤く染まり始めていた。
 夫とふたりで

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「人生会議」で思うこと。

吉本芸人の小藪さんを採用した「人生会議」のポスターの発送中止を、厚労省が決定した。

私個人としては、炎上だろうがなんだろうが、そういった考え方や取り組みがあることが人の目について、まず知ることができる機会を作ったということにおいて、大成功だと思う。人の目について話題にならなきゃ、何も始まらないんだから。

ただ、死を目前にした人の心というのは想像以上に壮絶な過程を経る。それは本人だけでなく家族も

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ACPについて思うこと~困ったら声に出そう

今朝、SNSで以下の記事を読みました。

『もしも一年後、この世にいないとしたら』という著書がある

国立がん研究センター精神腫瘍科の清水研先生のコラムです。

『もしも一年後…』がもしもじゃなくなった日。

夫ががんを告知されたのは、2014年12月4日。

忘れもしない、長男の誕生日の日でした。

主治医は告知の時に、余命を告げはしなかったのですが

「治療の意味は延命」という言葉に衝撃をうけ

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