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よそじの台所から【休みの食事 と 休みのこと】

夫なし。子は独立。
アレルギー対策に 油をやめ、お肉、乳製品、卵、小麦粉、お米や砂糖を減らした食生活。
「家族のためのご飯」を卒業した40代。主に自炊の記録 と 自分を観察する日記。

土曜日、下のお孫様の初節句のお祝いをした。
娘の家で、元夫が買ったお雛様を眺めながら、娘夫婦とその子供
わたしたち元夫婦で食卓を囲んだ。
何日も前から娘と「何食べる?」「何作る?」と相談し、結局食卓の半分は主役(下のお孫様はまだ何でも食べられるわけではない)ではない元夫の好物が並んだ。

このメンバーの中で「何食べたい?」と聞かれて「あれこれそれ」とすらすら出てくるのは、元夫のみ。
メインは手巻き寿司だったけれど、元夫は生ものが食べられない。
自分の分だけ別ということへの後ろめたさは微塵もなく、無邪気に「エビフライ!とんかつ!唐揚げ!!」
それにわたしとの結婚生活の間、頻繁に食卓に並んだ「生姜焼き風肉じゃがと肉味噌も!」

再婚済みの元夫。よくそんなものリクエストできるよなぁ、と思う。
実は
結婚生活を終えて10年、遠くから眺めたからこそよく分かることがあって、
元夫は「甘えることでコミュニケーションが円滑になる」と信じていてるようなんです。
だから頼ったり甘えることは「良いこと」という発想でものを考えている。

先日娘が姑さんの暴走について元夫に相談したことで、それは確信となった。
元夫のアドバイスは「いろいろお願いしてみたら」というものだったらしい。素直に甘えられる人に憧れがあったと思う。そういう人といたらわたしも・・。
だけど「甘えられない」「甘えちゃいかん」というベースを持ち、反面甘えられる人を羨やみ恨んでもいたわたし。
互いに正しいと思うことが違うということにすら気が付いていなかったのだから、会話は成り立たない。

元夫は長男だけど、しっかりしていたのはむしろ妹の方で、元義家族にとって元夫は「愛すべきダメ息子」
姑はよく孫(わたしの娘)に「お父さんはまったくしょうがねぇなぁ(姑の話し方です)」と言いながら笑っていた。
そのままでいて欲しい親と、期待に応えて甘え続ける息子。デコとボコがぴったりと張り付いていたんだなぁ。

家庭での役割を、社会や新しい家族の中でも「うまくやるため」に使ってしまう。
それはわたしも同じくだ。
でも今は後天的に身に着けた武器や鎧の下の「持って生まれた特性」をうまく使えるようになりたいと思う。
それが、心身共に楽な生き方・・なんじゃないかと考えています。


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