日日自炊自足【休みの食事 と 休みのこと】
金曜日仕事帰り、いつもの店で髪を切る。
いつもの店とは、職場近くの1000円カット。
この店に通いだしてからも長いけれど、そもそも1000円カット歴も長い。
若いころ美容院に通っていたわたしが1000円カットに通いはじめたきっかけは「めまい」。
30代前半あたり、原因不明のめまいで2週間ほど寝込むことがあった。
良くなったころ気分転換に美容院へでかけたところ、シャンプー台から起き上がったとたんにめまいに襲われ、当時自営業だった元夫(当時やら元やらややこしい)に電話をして迎えに来てもらい店から駐車場までおんぶで運ばれた。
以来の1000円カット。
寝起きするシャンプー台なし。
先の予定を立てるのが苦手で「切りたいと思ったら今すぐ切りたい!」わたしにとって、予約の必要なしということも嬉しかった。
髪質上当時は万年「すっとんおかっぱ」にしかしていなかったので、こだわれず細かい注文の必要もないわたしはそもそも1000円カットに向いていたのだった。
そしてもちろん安いそして早い、会話の必要なし!(今の施術してくれる方とはよく話すけれど、美容院のおしゃべりはずっと苦手だった。)
それからずーーっと1000円カット一ラヴァーなのです。
本来は木曜日に出かける予定が、担当の方(一応プラス100円で指名ができる)が休憩時間でいなかったので、翌日の金曜日に出かけた。
予約がないとこういうことは起こるが、それでも予約よりマシ・・という思考回路。
担当の方は旅行が好きで、施術中はほぼ、彼女があちこちに行ったとか行くとかいう話を聞く。
今年の夏休みは石垣島でシュノーケリングをするそうだ。
でも泳げないそうで・・その原因を「プールがある学校に通ったことがない」ことによるものだと教えてくれた。
彼女の出身は北海道。
夏休みも冬休みも同じ25日間。そのうえ、学年の生徒数十数人という過疎地域。
「じゃぁスキーをやるんですか?」と聞くと「近くに山がないから、スケートでしたね。それも雪を踏み固めるから、がったがた!」
何度か引っ越したけれど、関東の短距離移動しかしていないわたしにはこんな話が面白い。
カットを終えいったん帰宅。
荷物を置いて、定期券外の下り一駅歩いたマーケットにパンを買いに行く。
が、目当ての厚切りパンは売りきれ。しょっく・・
ときめく総菜も見当たらず、道すがら、長らく気になっていた個人の弁当屋で「のりから弁当」650円を注文してみる。
チェーンなら300円程度の「のり弁当」
唐揚げ付きといえども、その倍以上の値段。
しかし店前は、いつも3人ほどが出来上がりを待っている。
わたしよりだいぶ背丈の小さなおばあちゃんが、紙に「のりから」と書いて、注文台からも見える調理場の男性に声をかける。
閉店間際だったようで、ショーウィンドウや看板の電気が消される中10分ほどで番号を呼ばれカウンターへ行くと
5歳お孫様の「ぐー」くらいのから揚げがふたつ入っている弁当パックのフタが、どうしたって閉まらないほどのボリューム。
それを紙と輪ゴムで無理やり閉じて袋に入れてくれた。
家に帰り食べ始めると、米の量も満足を通り越す多さ。
恐れ入りました。
土曜日、お昼に白髪染めに出かけ、その足で娘宅へ。
お孫様が「そとそとそとそと!」と騒ぐので、ちょっとだけと言って炎天下に散歩・・・・。
お孫様の案内でたどり着いたのは「そりゃそーだろ!」としか言えない無人の公園。
「ひとりじめだねっ!」とはしゃぐお孫様はシャワーを浴びたかの如く、乾いている髪が見つからないほどの汗。
ほんの少し遊んで、マーケットに避難。
ふたりでアイスを買い食い。
夜は娘が作ってくれた餃子を食べた。
帰宅したころ娘から、お孫様ふたりが寝ている画像がLINEに届く。
「ぽっぽ(お孫様からのわたしの愛称)も疲れた・・」と帰宅後ベットにばたん。
その疲れを引きずって、日曜日は一歩も外に出られず。
回復したらジムと図書館へ・・と思っていたが、買い物にも出られない。
ずっとうっすら頭が痛い。
うーん、やっぱり更年期かなぁ?
それとも暑さかなぁ?
明らかに生命力が低下している。
わたしが死ぬのって、真夏かもな・・と思う。
月曜日は有給休暇。
欲しい本があって、久しぶりに大きな本屋へ行くことに。
東京駅の丸善。
ずっと小さな本屋しか行っていなかったので、ずらりと並んだ背の高い本棚が新鮮。
わたしの地元の図書館はとてもしょぼくって「本を見て選ぶ」ということには向いておらず、予約して借りているので、たくさんの本があるということに圧倒された。
こうして見ていると、あれにもこれにもと興味がわいてくる。
たまには大きな本屋へ行くのもいいな。
がしかし、やはり体調がすぐれない。
お昼はどこかでと思ったけれど、早く地元に帰りたいという気持ちが強くなり、目的の本を買うと早々に帰りの電車に乗る。
地元近くの乗り換え駅で降りるとほっとしてお腹がすいてきて、わたしには珍しく蕎麦屋に入っててんぷら蕎麦を食べた。
昼間、駅ビルのそば屋には年配の客が多く
わたしが彼らの年齢になったころ、こうして1000円と少しするてんぷら蕎麦を昼間から食べることなんてできるのだろうか
と考え、店を出た。
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