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日日自炊自足【1月23日の夕食 と 食券機恐怖症】

夫なし。子は独立。
自炊の習慣で自分の必要をみたす、50代ひとり暮らし。
アレルギー対策に 油をやめ(家にある油はラー油のみ)、お肉、乳製品、卵、小麦粉、お米や砂糖をなるべく減らした(い)食生活。

「家族のためのご飯」を卒業した献立の記録 と 自分を観察する日記。

残りの
・大根 油揚げ の煮物(味付:砂糖 醤油)
・茹でて冷蔵庫に入れていた ブロッコリー のお浸し(味付:醤油 鰹節)
and
・天ぷら(テイクアウト)
・うどん 生卵 長葱(味付:麺つゆ)

昨日は夕食用に、某そばチェーン店で天ぷらをテイクアウトした。

男性の一人客が多いその店に初めて入った日、カウンターの中には肝っ玉系のおばちゃん(わたしより明らかに年上のだと思われるので、そう書くことを許してほしい。)がいて、わたしがおどおどと近付いていくと「何が欲しいの?」と笑顔で聞いてくれた。
何がテイクアウトできて、何ができないか分からない状態で
カウンター上部にぶらさがっていたポスターを見つけ
「この天ぷらの盛り合わせ、持ち帰りできますか?」と聞くと
「できるよ!一人前ね?」と言って、その場で現金で支払わせてくれ、揚げたての天ぷらを袋に入れながら「おまけ付けといたからね!」と言った。
縁もゆかりもない街に引っ越してきたばかりだったこともあって、それはとても嬉しかったととして記憶に残っている。

それから何度かその店で天ぷらを買った。
そのたびカウンターのおばちゃんに直接現金で支払った。


そして昨日。
マーケットの見飽きた鮮魚コーナーで「あ、今日天ぷらにしようかな」と思いつき、あの店へ行った。

自動ドア正面のカウンターにいつものおばちゃん・・・はおらず
若く明らかに外国人という見た目の男性が、2人立っていた。
「あの、天ぷらを持ち帰りで買いたいんですけど。」
と言うとその男性は2人で「もちかえり できます」と言って、自動ドア脇にある食券機を指さした。


あああぁぁ・・・・で、ですよねぇ・・・・。

わたしはこの「食券機」というものに多大なる苦手意識がある。
何かがあった、という失敗の記憶があるわけではない。
それなのになぜだか強い恐怖心を持っており、そういう店はきっぱりと避けている。
だから、ラーメン屋にも入らない。
そもそもそんなにラーメンが好きなわけでもないので、生活に支障があることもなく、避けるということができ続けてしまっていた。
だからこそ、はじめてこの店に来た日。
食券機をすり抜け、ダメもとでカウンター注文を敢行した。
その方が恥ずかしい、と言われれば「ごもっとも」と言うほかないが、そうまでしても食券機を操作したくない。というほど苦手なのである。

が、今日はどうやら、逃げることができない。
「いや、これまでは現金で支払えました。」と外国人相手に主張するのは、食券機を操るよりも難しい気がした。
家には食事のメインになるものが何もない。
ここを出てときめくもののなかったマーケットの生鮮コーナーに戻るなら、食券機に挑んでみようじゃないかーーーっっ。
とその時、店内に聞き覚えのあるイントロが流れる。
わたしの好きなバンドだった。
その曲はわたしに、ロッキーのテーマと同じ効果をもたらした。


今入ってきた自動ドア付近に戻り、初めて食券機の前に立つ。
押しボタンがわーーーーっと並んでいるのかと思っていたら、画面に触れるタッチパネル方式であった。
何度か来ているのにそんなことすら知らなかった。
お・・おばちゃん(泣)
優しさに、後から気付くことも あるんだお。(ibistu心の俳句)

この店は1つの店舗の中にグループ内の2つの店が入っている、ということになっている。

例えば
牛丼の吉野家に(そんな店ないけど)牛すきの吉田屋(仮)が入っているイメージ。
外側に看板がふたつ掲げられているが、店の中に入ってみればカウンターもイートインスペースもひとつ。
店の事情でそうなっているわけで、客側にはあまり意味のない構造だ。

タッチパネルの最初の画面には、そのどちらの店を選択するかが表示されていた。
第一関門はあっさり突破した。
すると次は「店内」「テイクアウト」の文字が表示され、もちろん「テイクアウト」をタッチ。
お、行けるのか、自分!

が、次の画面でずらりとメニューが表示された。
画像はなく、文字だけが縦書きで並んでいる。
もうすでに探せる気がしない。
いやしかし探すんだ。
まだロッキーのテーマ(実際は好きなバンドの曲)は終わっていない。
「天ぷら・・天ぷら・・」と探していると左下に「揚げ物コーナー」を見つけた。

ほっ。

しかしその中に、これまでおばちゃんにお願いしてきた「盛り合わせ」が見つからない。

天ぷら単品
天ぷら単品
天ぷら単品・・・
え。コロッケ?もあるんだ、どうしよ。
どれにもタッチできずに悩んでいると


画面は唐突に



どちらの店を選択するかの画面


要するに、振り出しにに戻ってしまった。




はああああぁぁぁぁぁぁぁ・・・・!!!!!!!!!


また最初から同じ手順でメニューまで進む。
長々食券機の前にいたせいで、カウンターの男性がひとりこちらに向かって来るのが横目に見える。
かき揚げ、海老天とタッチするのが確認できたのか、男性は引き返しカウンターに戻った。
そして最後にちくわ天をタッチし

会計ボタン


を探すも見つからない。

え、どこ。
清算どこ?
他の名前??

画面を見ると、合計金額は表示されいる。


あ、もしや「会計」とか「清算」とか宣言しなくてもいいわけ!?
380円という表示に対して、自販機の硬化を入れるようなところに500円玉を差し込む。
と、お釣りと、脇の受け取り口に食券が発行された!!


やったよ、やったよおばちゃん!!!あたい、できたよ!!!(泣)


いやしかし、他の客に並ばれたら
後ろに人の気配があったら・・と思うとやはり冷や汗ものだった。
人生の修業はまだまだ続く。


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