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日日自炊自足【休みの食事 と 休みのこと】

夫なし。子は独立。
自炊の習慣で自分の必要をみたす、50代ひとり暮らし。
アレルギー対策に 油をやめ(家にある油はラー油のみ)、お肉、乳製品、卵、小麦粉、お米や砂糖をなるべく減らした(い)食生活。

「家族のためのご飯」を卒業した献立の記録 と 自分を観察する日記。

8月11日(金)の祝日から、昨日15日(火)まで5日間、職場のお盆休みだった。
初日、15日は予約していた白髪染めに出掛けた後、娘の家へ行った。
お昼はわたしのリクエスト通り、ホットケーキを作ってくれた。
ホットプレートで焼いたものに、用意しておいてくれた生クリームを付けて食べる。
お孫様はそこに「シナモン」をかけた。
わたしはシナモンが苦手なので、4歳児がシナモンをかけて(それも「かけすぎ!」と怒られるほどにかける)食べることにとても驚いた。

そもそもわたしが4歳の頃、家にシナモンなんていう粉があっただろうか。
その存在も知らなかっただろうと思う。
その後、外へは暑くて出かけられないし、ホースが壊れて自宅駐車場での水遊びもできず・・
ひたすら娘の家にいた。
ソファーに腰かけていると、だんだん尻が前に滑って・・まるで寝ているみたいな態勢になる親子(娘とわたし)。
お孫様には普段は制限時間を設けているテレビを存分に見せ、娘とひたすら話した。

子供の話とか、家族の話とか、テレビドラマの考察とか、世間話とか。
そして夕方帰宅し、軽く食事をして寝た。

翌日は「だーさん」と映画「ぼくたちの哲学教室」を見に行った。
「だーさん」は最近お気に入りの本屋さんのイベントで知り合った、同い年の男性だ。
興味のあることや、ものの捉え方とか考え方が近くて、気付けば知り合ってから・・ずいぶん頻繁に出かけている。
が、連絡は約束程度で、会う以外のコミュニケーションはほぼない。

わたしは自分のペースでコミュニケーションをとるため、家族以外のLINE通知をオフにしている。
「自分のペースでコミュニケーションをとる」というと、まるで上から目線のように読めてしまうかもしれないが、そいうことではなく・・
通知を確認すると「早く返信しなくては」という気持ちが忙しなく感じてしまい、それに「ストレス」という名前を付けて避けたくなるのだ。
そのストレス回避のために思いついたのが「LINE非通知」だったのである。

非通知にしておいて、こちらに精神的な余裕があるときにLINEを開き、メッセージが来ていればすぐに返信する。
結局は「確認後すぐに返事をする」ということには変わりはないのだけど、でもいつでも(余裕のない時)「すぐ返事をしなくては」と思うのと
余裕があるときだけ「すぐ返信をする」のとでは、気分が全く違うのだ。
これができるのは、わたしがLINEで雑談をすることがない。ということが大きいだろうと思う。
雑談でいちいち「余裕があるときに返信」をしていたら、会話がぶつぶつと切れて、相手は不満に感じるだろうと思う。

そういう意味でも「だーさん」とのコミュニケーションには不満がない。
もしも「だーさん」もわたしと近いタイプなのだとしたら・・
あまり懐きすぎないように気を付けなければならないな、と思う。
「だーさん」は映画の最中泣いていた。その後も映画の話をすると目が真っ赤になっていた。泣くことができないわたしはそれをとても羨ましく思った。
そのあとは散歩をした。
「だーさん」は植物に興味があって「これはなんだろう?」と疑問を持ったり、虫がいると立ち止まって写真を撮る。
わたしも散歩が好きだけど、そういうことはしない。
誰かと散歩をするということがあまりないので、他の人の視点が増えるのは面白いなと思った。

散歩の無駄を無駄と感じないわたしは、今のところ「だーさん」との散歩も楽しめている。
それから、小さな本屋へも一緒に行った。
わたしは本をたくさん読んでいる(かつての自分に比べて)・・とは思っているけれど、相変わらず「本(読書)が好き」とは思えていない。
だから本を好きと言える人と話すことが・・あまりできない。
本好きな人の話は聞けても、わたしが提供できる話題はないからだ。
それに難しいことを言われたり「何が好き?」と聞かれても答えられる自信がなかった。

でも「だーさん」と本屋へ行ったのはとても楽しかった。
「だーさん」は押し付けるでもなく、自分が読んだことがある本を教えてくれて「くだらいことを深堀しているのが面白いんです」と言うので「わたしもそういうの好きです」という。←同い年なのに、未だに半敬語のわたしたち。
わたしは自分が「言葉を覚えるために本を読んでいる」と言ったことを覚えていてくれていたからか「何を読んでいるか」とか「誰が好きか」とか、そんなことは聞かれなかった。
でも「だーさん」が読んでいると言った本から、関連がありそうなエピソードを話したりして・・その経験が「自分が本について誰かと話しができた」と思えて嬉しかった。

ただし「だーさん」といると1日中外にいなければならず、食べたくないものも食べなくてはならない。
そういうことにお金を使わざるを得ないということに負担を感じていて、これをどう解決しようか・・ということが今、わたしの頭を悩ませている。

翌日は久しぶりにジムへ行った。
膝を痛めてから約3週間休み、その後膝に負担のないトレーニングメニューに変更してもらった。
それでもなんとなく動かすことが怖くて、1週間振りになった。
膝の様子を見ながら、スクワットも浅め浅めを心掛けるものの、それでは物足りない・・

こんなんでトレーニングの意味はあるのか?
ほら、他の人はもっと懸命にやっているぞ。
と思考が言う。
そういうものをかわして、膝の痛みが出ない程度の負荷で動かしていく。
痛みが出る前とは汗の出る量も、水を飲む量も違う。
そういうことにまた
こんなんでトレーニングの意味はあるのか?
ほら、他の人はもっと懸命にやっているぞ。
と思考が言う。

けれどわたしは思考の言うことを聞かず、身体の意識を優先することができた。
翌日もトレーニングへ出かけたい気持ちがあったけれど、まだ再開したばかり。次はまた週末に行くことにした。
「行かない」「やらない」をストレスなく選べたことも、休み中の良い経験になったと思う。

最終日は肩のリハビリに病院へ行き、図書館で借りた本を持ってチェーンのカフェでコーヒーフロートを飲んだ。
休み前に借りた小説を読み終えて、今朝の通勤から「だーさん」が読書を再開したきっかけになった、という本を読み始めた。




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