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よそじの台所から【10月11日の夕食 と 愛を知る そのための困難】

夫なし。子は独立。
アレルギー対策に 油をやめ、お肉、乳製品、卵、小麦粉、お米や砂糖を減らした食生活。
「家族のためのご飯」を卒業した40代。主に自炊の記録 と 自分を観察する日記。

残りの
・牛豚挽き肉 大豆 茄子 生姜 にんにく 長葱 の麻婆豆腐を 米 麦のご飯にかけた丼 ゆで卵 オクラ(味付:豆板醤 鶏がらスープ 味噌 砂糖 酢 醤油)
・漬物(市販品)
and
・木綿豆腐 舞茸 長葱 のスープ(味付:鶏がらスープ)
・水

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一人暮らしの我が家にパキラがやって来たのは、確か2年ほど前のこと。
それまでわたしは自分のことを「植物を枯らす人間」だと思ってきた。
何度か植物を買ったのだと思う。そうして何度か枯らしたのだと思う。

店頭でわたしを引き付けた彼らは生き生きとしていた。
だから勝手に枯れるのではなく、きっとわたしが枯らしてしまうのだ。
そんな思い込みにより、長らく植物に苦手意識を持っていた。

枯れて捨てるとなれば、植物と土はどうして捨てるのか。
鉢は何ゴミか。そんなことを考えるだけで面倒で、距離をとってきた。

が、独り身になってしばらく、自分の世話だけでは時間を持て余し、かといって動物と暮らすほどの責任感や覚悟も持てず、とうとう植物を買った。

それがパキラだった。
水は土が乾いたらたっぷりと、葉水は毎日。比較的楽に育つと言われたものを選んだ。
葉は明らかにうなだれることもあったし、1枚2枚黄色くなって触れるだけで落ちるものもあった。
それでも葉と葉の間から小さく新しい葉が出て、それが気が付かないうちに大きくなって、まわりの葉と同化していく。
そんなことを繰り返して、今も我が家で元気に育っている。

その経験が、わたしにもうひとつの植物を買わせることになった。
確か引っ越しのタイミングだったので3か月ほど前。
ペペロミア・アングラータ
実は買ったときに名前を聞くのを忘れてしまって、最近やっと「これか」と探し当てた。

というのも、一部の葉に「枯れ」が見られたからだ。
原因や対処法を探そうにも、名前が分からないのでは調べようもなかったのだ。
購入時お店の方に「水は土が乾いたらあげてください」と言われたことで、パキラと同じタイミングで水やりとしていたけれど、調べてみるとペペロミアは多肉の一種で葉に水をためており、パキラほど水やりの必要がないらしいのだ。

今朝応急処置的に枯れた葉の付いた茎を2本切り取ってみたけれど、よくよく見てみると土から顔を出している茎の何本かにも枯を発見した。
その先の葉は今は元気だけれど、明日明後日には・・・
そう思うといてもたってもいられず、ベランダガーデナーの姉へLINEした。
が、姉が育てているのは花であって、観葉植物の知識はない。
やはり自分で調べる(助ける)しかないのだ。
パキラを育てた時間が、枯れに向き合う自信となっていた。
あれこれのサイトや動画を見ながら、心の中でペペロミアを

「ペペタン」と呼んでしまっているわたしがいた。

パキラには名前はないし、ペペロミアにだって今日の今まで名前はなかった。
手のかかる子ほどかわいい とはこのこと なのですか?
わたしが愛を知るには

困難な出来事、が必要だった

の かもしれない。


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