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日日自炊自足【2月13日の夕食 と 己を動かす】

夫なし。子は独立。
自炊の習慣で自分の必要をみたす、50代ひとり暮らし。
アレルギー対策に 油をやめ(家にある油はラー油のみ)、お肉、乳製品、卵、小麦粉、お米や砂糖をなるべく減らした(い)食生活。

「家族のためのご飯」を卒業した献立の記録 と 自分を観察する日記。

残りの
・高野豆腐 の煮たの(味付:めんつゆ)
and
・鰤 の漬け丼(味付:すし酢 醤油 みりん わさび)
・牛肉 蓮根 人参 ピーマン の煮もの(味付:醤油 砂糖 みりん)
・茹でた ブロッコリー(味付:塩) 
・お吸い物(市販品)

仕事帰り、なんだか体調がすぐれない。
頭が「痛い」というほどでもない。
身体が「だるい」というほどでもない。
気持ちが「重い」というほどでもない。

そんな風に、ドコ が ナニ という明確な不良が見抜けないまま、マーケットに寄り買い物。
こんな日に限って「ポイント3倍」の旗が揺れていて、あの液体やあの乾物も買わなければと長居する。

お昼に持って行くおにぎり用、冷凍ご飯のストックが切れていたので、今日は米を炊くと決めていた。
ということに便乗して、鰤の切り落としのお刺身を買って、炊き立てご飯で丼を作ることにした。

家に着いて米をはかり土鍋で水に浸しておく間、背もたれのある椅子に腰かけた。
名前のつかない不調にゆっくりしたい気持ちもある、が
昨日仕込んだ煮物はある。
冷蔵庫に残り物もある。
と、このあとの段取りと時間配分が、思考を流れて止まらない。
帰宅してから食事まで座る習慣のないわたし。
この状態が落ち着かないのだろう。

結局「ブロッコリーだけは茹でてしまわないと。」と、立ち上がって、そのままフライング気味に土鍋に火を入れた。
「そうだそうだ、鰤も漬け込まないと。」
思考はこうして途切れることなく用事を思いついては、己を動かし「いつも通り」を守ろうとする。

火を入れてから10分程度で炊き上がる米。
しかしそのあと更に10分蒸らさなければならない。
「そうだそうだ、洗濯しないと。」
時間をうめるために、食事以外の家事にも手を伸ばす。

刺身についてきたパセリを流水で洗って水につけておく。
冷蔵庫の残り物を食卓に並べる。
今から盛り付ける、あれやこれ用の器を選んで出しておく。
洗ってそのままになっていた器を食器棚にしまう。

やることが尽き、仕方なく米の蒸らし時間を短縮する。
米をボールに移し、市販のすし酢をかけ混ぜ合わせたものを器に盛り、醤油とみりんの液に漬けてあった鰤をのせて夕食は完成した。

ここまできてようやく思考が「休む」を許可してくれるかのように、静かになる。
食後シンクに置いた食器は洗わず、洗顔と歯磨きだけで8時半にはベッドに入り、朝まで起きることがなかった。


朝、昨日の刺身についていたパセリをザルにのせて、いつも少しだけ開けてある窓際に干しておく。
2~3日で完全に乾燥するので、袋に入れてから手で挟んで、葉をパラパラにしたものを保管しておき、チーズトーストやカレーにかけて食べる。
市販の乾燥パセリは青のりのように細かいけれど、自分で乾燥させると少し大きめにできるのが良い。
以前刺身のパセリは食べるでもなく捨てていたけれど、今はこうしている。



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