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長編純愛小説【東京days】

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#恋愛小説

長編恋愛小説【東京days】10(プロローグ完結)

この作品は過去に書き上げた長編恋愛小説です。

シンナーの匂いが消えるまで近所を散策することにした。

奈美がバスガイドのように、丁寧に住まい周辺を案内してくれる。

思えば仕事以外で、新宿御苑に訪れたことなど一度もなかった。

目に飛び込む景色一つ一つが新鮮だ。
奈美が得意気にマシンガンのように早口で説明を続けている。

『ねぇ、聞いているの?』
『あぁ、ごめん。この街に魅了されたようだ』

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長編恋愛小説【東京days】9

この作品は過去に書き上げた長編恋愛小説です。

『はい』
『奈美』
『だから何』
『う~ん、最高の気分だよ』
『訳が分からない』

僕たちは顔を見合わせて無邪気に笑った。

奈美の住まいに立ち寄る際に買っておいたドリンクを二人で飲む。

『ここって本当にいいでしょ』
そう言葉を口にする奈美は本当に、この場所が気に入っているのだろう。

『御苑の気を感じることが出来るからだろう』
『うん。今も強く感

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長編恋愛小説【東京days】3

この作品は過去に書き上げた長編恋愛小説です。

奈美は平然としている。
黙って次の言葉を待っているのが本当に伝わってくる。

僕のほうが緊張している。ずっと見つめられて恥ずかしさで顔が赤くなっていく。

どうやら奈美のあどけない表情や自然と発する言葉に魅了されて恋心を抱きつつあるようだ。

僕が奈美に一目惚れされたのに。

苛立ちを隠せず、待ちくたびれたお客様に気づく。

『お客様、大変申し訳あり

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長編恋愛小説【東京days】2

この作品は過去に書き上げた長編恋愛小説です。

ある日、疲労で倒れた女性を店舗内で介抱していたスタッフに変わって、心配になり話し掛けたのが奈美との初対面だった。

僕はまだ奈美が大学生くらいに見えた。
本当に随分と若く見えたものだ。

奈美もまた僕に対して同様の思いを持っていたようで、実年齢より若く見えたそうだ。

この初対面が僕たちを思ってもいなかった方向へと運命が導いていくのだった。

それは

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