見出し画像

第1回 「デンタツくんの達人」ワークショップの開催

こんにちは!
2024年3月18日の夕方、豊橋の前田南町公民館にて、第1回 「デンタツくんの達人」ワークショップが開催されました。
三重大学の近藤先生のコーディネートのもと、電子回覧板アプリ「デンタツくん」が導入された豊橋市松山校区にて、地域の今を分析しました。


デンタツくんを通じて地域づくりの達人へ

今回のワークショップのまとめ(作成:豊橋技術科学大学 宮嶋さん)

 豊橋市松山校区では、自治会の効率化や地域参加の積極化へ向け、電子回覧板アプリを導入しています。しかし、自治会の現状やこれからを考えるにあたり、実際にアプリの機能や地域の強みを活かす観点ではまだまだポテンシャルを秘めているように感じます。
そこで今回のワークショップではまず「地域を知ろう」をテーマに、事前に行ったアンケート調査の共有や、住民のみなさんと協力して地域の今を調べました。

松山校区における暮らしと自治会活動に関するアンケート

 まず、アンケート調査の結果を共有しました。事前調査にて、松山校区自治会の町会長へのアンケート、松山校区の住民へのアンケートの大きく2種類の調査を行いまとめています。今回はこの調査の結果から特筆すべき部分をピックアップし掲載していきます。

町会長へのアンケート調査

 調査概要は下記の表1の通り。全町会長へ会合を通じて配布し、アンケートを取りました。

表1.町会長アンケート概要

 カンタンに回答者の属性を見てみましょう。
下記の図1に回答者の年齢と性別をまとめています。
松山校区では自治会長の8割以上が70代以上、性別は無回答を除く全てが男性であることがわかります。
のちのワークショップでも声が挙がりますが、自治会運営の高齢化がみてとれますね。

図1.回答者の基本情報(自治会長)

そして下の図2が各自治会でのICTツールの導入状況です。
このアンケートはデンタツくん導入前の利用状況を表していますが、役員のみのメールやアプリは6割が「利用していない」、町内全体ではどの媒体でも8割以上が「利用していない」状況のようです。

図2.デンタツくん導入前の自治会でのICTツール利用状況(N=15)


住民へのアンケート調査

 調査概要は下記の表2の通り。住民へWEB・紙の両方で回答可能なかたちでアンケートを取りました。

表1.松山校区住民アンケート概要

 回答してくれた住民のみなさんの基本情報を見てみましょう。
60代以上が65%程を占め、性別は男性が58%とやや多いようです。

図3.回答者の基本情報(住民)

下の図4は住民の方のICTツール導入意向を訊いたもの。
導入への関心について概ねの結果をまとめると
 関心があるを選んだ方は全体の 約30%
 どちらとも言えない、無回答が 約54%
 関心がないが 約15%
ICTツールというものがよくわからない人も多かったのか、どちらとも言えないが多い結果でした。

図4.自治会活動へのICTツール導入に関する意向 N=759

これらをもう少し詳しく調べるためにクラスタ分析という分析をしてみると・・・
 関心層 32%
 無関心層 57%
 
無回答層 11%
この無関心層を関心層へと変えてゆきたい、そのためには、まずは地域の課題を知り、その課題へのアプローチとしてのICT活用を考えていくことがよいのではと思います。

なので今回は 「地域を知ろう!」をテーマにグループワークを行いました。

グループワーク¦触って調べて地域の今

ワークショップの様子

 ワークショップは4つのグループに分れて松山校区を分析しました。
町の人口や世帯数など、国のオープンデータから基本情報をまとめた上で、
・大事だと思う自治体活動
・大事だと思わない自治体活動
・インターネット利用状況
・住民間の関係性
などを問いかけ、その自治会のニーズを読み解いていきました。
そうして各グループの結果をまとめたのが下のイラストです。

全ての町で、「若者の自治会参加」に触れているのが特徴的ですね。
その上で、東小田原町ではイベントがよく行われていたり、東松山町では世帯数が少ない分まとまりがあるなど、各町の特色も見て取れます。また、大手中柴町では情報発信の少なさ、前田南町では自治会役員の担い手不足への不安など、具体的な課題も挙げられています。

成果を携え次のワークショップへ!

 地域の課題が具体的に見えたことで、次のアプローチも考えやすくなりましたね。
既に導入されている電子回覧板アプリ「デンタツくん」を使って何か新たなアプローチはできないか?
デンタツくんを知ってもらうだけでも、地域の情報発信などの問題へ取り組めるキッカケになるのではないか?

今回のワークショップで住民のみなさんが伝えてくれたさまざまな意見を携え、第2回ワークショップへと繋げていきます。
次回の内容もnoteの記事にまとめていきますので、お楽しみに!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?