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被害妄想を客観視できるようになった!発達障害息子の主治医の言葉

僕は笑われている、バカにされている


日本の高校に進学してから、息子は一気に被害妄想的な発言が増えてしまいました。(日本の学校のあり方を批判するつもりはありません。息子の場合の事実を書きます)


一緒に出かけるたびに息子の口から出た言葉、
「あの人(たち)は、僕のことを笑っている!」
「僕はバカにされているんや!」

道で誰かとすれちがったり目があうたびに、私に言ってきていました。

「そんなわけないでしょ!」
私は息子の気持ちを全く聞こうとはせず、イライラ口調ですぐに言葉を止めていました。


26歳になって、やっと発達障害とわかるまでは、
「なんて卑屈な子なんだろう...」
「どうすればまとも(?)になるんだろう...」
と、知識のない私は、息子にとってマイナスの考え方しかできない母親でした。



疲れていると、なりやすい被害妄想


仲良しのおばあちゃんの死→父親の病気から母親と家出→リモートワークから通いになったB型事業所と、ここ1か月余りで息子にとって苦手な「変化」が多々ありました。息子は心身ともにかなり疲れていて、事業所でパソコン作業をしている際に、被害妄想が出てきたそうです。

スタッフの女性が息子の近くで笑っていたのを
息子は「僕のことを笑っている」と感じてしまいました。

最近は「いや、そんなわけない!」「これは僕の勘違いや」と、すぐに思い直したり、時には口に出して気持ちをコントロールできるようになっていましたが、かなり疲れていたせいか、その時はどうしても心が収まらなかったそうです。


被害妄想になっても対処できるようになってきた


息子は思い切って、笑っていたスタッフに聞きました。
「あのぉ、僕の勘違いだとは思うんですけど、『さっき笑っておられたのは僕のことなのかな?』と気になり、心が落ち着かなくなってしまいました。失礼なことを言ってスミマセン!」

「あっ!そうだったんですか?そうではありませんよ。」
「○○の件で笑っていたのです。こちらこそスミマセン。」

息子はスタッフの返事を聞いて、安心して作業を再開しました。



精神科医から嬉しい言葉

「事業所で、被害妄想みたいになったんです。」

息子の話を聞かれたのち、クリニックのお医者様はこう言われました。
「スタッフに直接話されたのは良かったですね。」
「自分の気持ちを客観視できるようになっています。大きな変化ですよ!」



現時点の息子の感情のコントロール方法


意にそわないこと、心に引っかかることがあったとき、
自分で考える前に、息子は私に感情的な電話をしてきました。
または唯一の親友にLINEでお構いなしの怒りの長文を送っていました。

1年ほど前から、ブツブツ自分で何か言うようになりました。
「これは善意からの言葉だ。」
「僕の聞き間違いや。」
「今、○○くん(友達の名前)は仕事中だから邪魔してはいけない。」
などなど。

時おり怒りに任せてLINEで文字を打っていますが、友達には送らず、消去するようになりました。
私に(怒りの)電話をしてくることもほとんどなくなりました。



どんな感情になっても、まず受けとる


感情に任せた暴言
どう考えても無茶苦茶な理屈

以前の私は、すぐに息子に注意をしていました。
「そんなこと言ってはいけません!」
「家で言っていたら、外でも出るよ!」

ふと気づきました。
家で言えなかったら、どこで言えるのでしょうか?

まず、どんな内容でも息子の言うことをしっかり聞くようになりました。
ネガティブ感情を受け入れすぎると自分自身もやられるので、
受け取るという感じかな...?


次第に息子は私に対してオープンになっていきました。
以前は、友達に電話するとき、
「聞かないでね!」と私に言って、自分の部屋に入りましたが、
最近は私の目の前でも平気で電話をするようになりました。

あっ!被害妄想の話からずれてしまいましたね(^_^;)
時間はかかりますが、息子は確実に成長しています。



ここまで読んでいただき、ありがとうございます。

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