見出し画像

「人の言うことなんか聞かなくていい!」は、精神科医の愛がある言葉だった

「基本的に人の言うことは聞かなくてもいいんですよ。」

精神科の医師が、息子の顔を見ながらハッキリとそうおっしゃいました。

「私も人の言うことなんか聞きませんからね…」
と言ってニコっとされる医師は、確かにちょっと独自な感じの方です。

人との「和」を重んじる日本に生まれてきた私。
「人の気持ちを思いやるのは当然、他の人からの意見や苦言も、私を想ってのことであれば、真摯に受け入れるべき!」
そう信じて疑いませんでした。

ですので、この「人の言うことなんか…」の発言に、私は一瞬ビックリしました。

医師の言葉で息子も私も楽になった

息子には仲の良い友達が一人だけいます。
2歳ぐらい年上で、ちょっとお兄さんみたいな存在です。
その友達が、息子のことを想って、息子に意見をすることも時折あるようです。

「僕のために言ってくれているのに、言われたように出来ない…」
そう感じて息子は落ち込み、低い自己肯定感が更に低くなっていきます。

そして自分でも、
「20代の僕はこうであるべきだ」
「こうでなければならないのに!」と、息子は自分をドンドン追いやってしまいます。

そんな息子に対して「人の言うことなんか聞かなくていい」発言は、ビックリでしたが、ありがたいものでした。


何事も自分で気付くことが大事ということ

もちろん、友達が悪いとか良いとかということではありません。

結局、
「ああ、あの時ああ言ってくれていたのは、この事だったのか!」と、自分で自然に気が付くことが大事だと、医師は続けておっしゃいました。


人の言うことを気にし過ぎると、混乱してしまう

人は人、
言うことがコロコロ変わったり、間違っていたりは、当然あり得ることです。ですので、いちいち発言を気にかけていると、息子のような、ある意味真面目過ぎる気質の者は、非常に混乱します。

それを知っていて、「人の言うことなんか…」と医師は言ってくださったのだろうと私は解釈しました。

私の感じ方は、息子には特に話しません。
やはり息子自身が自然に感じ取ることが大切かと思いますので…


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?