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旅の「長い移動時間」がけっこう好きだ。

最近、旅をしていて気づいたことがある。

自分が、「長い移動時間」がけっこう好きだということだ。

飛行機や長距離バス、ローカル電車というのが定番だろうか。
フェリー移動というのも捨てがたい。

実家が田舎にあったので、小中高と、通学路はだいたい片道一時間だった。

田舎というか、だだっ広い平野の奥地の、ど辺鄙な場所に住んでいたのだ。

最寄りバス停まで10km、最寄り駅まで20kmみたいな立地だった。
だから、人よりは長時間移動に耐性があるのかも。

夜明け前の東京
何も無い山奥のサービスエリア、嫌いじゃない。

きっと、多くの人の感性からすると、移動時間は短ければその方がいいのだろう。
いや、私だって別に、長ければいいと言う訳では無いけど。

でも、考えて見てほしい。

日常生活で、そんなに長い自由時間をぽっと渡されることって、ほとんどないのだ。

家で2時間暇なら、YouTubeを見たり弁当のおかずを作り置きしたりすればいい。
そもそも、2時間と区切って考えないだろう。

カフェで2時間時間を潰すなら、次の旅行の計画を立てたり、パフェを食べたりできる。

でも、例えば飛行機の2時間って、ほとんど動けないし、電波も自由に使えない。

制限のある自由の中で、与えられた時間をどうにか使わなければいけない。

いつもは無為に流れ去っていく時間だけど、今から2時間だけ、電波なしで使ってくださいと急に区切られると、何に使おうかと考えさせられるのだ。

読書しようか。
見たかったアニメをダウンロードしておこうか。
スマホの写真整理というのも結構楽しい。

旅行の一部だから、無為に過ごしすぎるのも、なんだか勿体ない。
まあ、寝不足旅行では寝こけてしまう時も多いけど。

新幹線から拝んだ富士山🗻

移動時間って、なんというか「意識的に」時間を使える気がする。
最近では、旅の前からそれを楽しみにしている節がある。

だから、青春18切符で8時間移動も、夜行バスを乗り継いで日本横断も、やりたいことを事前に決めて行けばそんなに苦じゃないのだ。

むしろ、アニメや小説のストーリーが盛り上がってきたところで下車を迫られると、もう少し乗せてくれとさえ思っちゃう。


元々、マルチタスクとかスキマ時間の作業とかが苦手なのだ。
なにかやろうとすると、その1つに向き合ってしっかり時間を作りたい性格。

だから、移動時間の「制限のある自由時間」って、私には結構ありがたいのだ。

今度、自己分析と人生設計をするためだけに、青春18切符でいけるところまでゆっくり旅してこようと思っている。

移動時間も、旅の大事な一部。

どう過ごすかで、その旅の満足度もけっこう変わったりするかもしれない。


以上、韓国へ向かう飛行機で書き上げた記事をお届けしました。

新千歳空港近くの原野
カラフル屋根が可愛い釜山の街並み。

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