[禍話リライト]女の路地[THE禍話 第1夜]
「おなかがすいた」
夜中に子供が起きだして泣くので、仕方なくコンビニに行くことにした。
時計を見るとすでに丑三つ時。
夫は夜勤ですでに家にいない。
夜中に壁の薄いアパートで子供の泣き声を響かせるわけにもいかなかった。
都会で夜中に歩くのは怖い。
早く帰ってしまいたかったので、近道を通ることにした。
コンビニは近道である路地を抜けた先の大通りにある。
路地を出てすぐ横にあるので、路地を通るだけで30分ほどの時間短縮になるはずだ。
路地に差し掛かって一息つく。
自転車がすれ