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暇なときに読みたいどうでもいい話

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2020年5月の記事一覧

スーパーまでの1.4kmの道のりで見えた人々の物語

スーパーまでの1.4kmの道のりで見えた人々の物語

コロナ休校で身動きが取れず、運動不足が続いている。運動不足解消のため、家の近くのスーパーには行かず、あえて1.4kmほど離れた河原沿いに立つスーパーに徒歩で行くことにしている。そこですれ違った人たちのそれぞれの物語。

ぐんにゃぐんにゃを体現する父親河原への入り口となる階段を下りて歩き始めると、小学校高学年の活発そうな女の子が現れた。軽いジョギングくらいの速さで、汗をキラリと光らせて通り過ぎて行く

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ミセノマスク

ミセノマスク

散歩の途中に通りかかった焼き鳥屋さんに「マスクの下は笑顔です」という張り紙が貼ってあった。従業員がマスクをしていると表情が伺えないので、来てくれる客に配慮しているのだろう。

マスクの下に隠された本心緊急事態宣言以降、飲食店の窮状がガラガラの店内からも伝わってくる。売上減につながる一切の要因を排除するため、従業員の接客態度で印象を悪くしたくないという店側の考えが伺える。

10年ほど前に東京で働い

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パンがどんどん早くなっていく

パンがどんどん早くなっていく

「パンがどんどん早くなっていく」。小学校高学年の時の記憶だ。給食の時間、給食係としてパンを配っていたAくんが言った。なぜそうなったのかはわからないが、パンの列に並んでいたクラスメートたちがパンを受け取ってはすぐに交代し、その後ろのクラスメートが受け取って素早く交代し、そのまた後ろの友達に早くつなぐという、とにかくパンを早く受け取るだけの謎の遊びが始まった。

記憶に刻まれたある瞬間Aくんはとても嬉

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