日本の国家安全保障2000年代 147
第3章 東アジア各国の戦力 中国
2000年代 7
中国の航空戦力
は、
人民解放軍海軍
とともに、
人民解放軍空軍
がある。
人民解放軍空軍
は
スホーイ Su-27戦闘機
NATOコード:フランカー
初飛行1981年、
自重17700kg、
推力122,6kN×2、
を
1993年
に
ロシア
から
26機
を
輸入したのを皮切りに、
着実に輸入し続け機数を増やした。
さらに
1996年
には
スホーイ Su-27戦闘機
の
生産ライン輸入協定
を
調印し、
1998年末
から
ノック・ダウン生産を始めた。
その後、
スホーイ Su-27戦闘機
の
中国国内
での
ライセンス生産も開始し、
殲撃11 J-11戦闘機
と
名付けられ
2000年代前半、
100機以上
を
保有している。
また、
スホーイ Su-27戦闘機
を
無断コピー製造した
殲撃11B J―11B戦闘機
の
生産を開始した。
殲撃11B J-11B戦闘機
は
中国製アヴィオ二クス
を
搭載し、
生産数は非常に多い。
さらに
スホーイ Su-27戦闘機
の
戦闘爆撃機型
で
制空任務、
爆撃任務
を担う
スホーイ Su-30MKK戦闘爆撃機、
スホーイ Su-30MK2戦闘爆撃機、
スホーイ Su-35戦闘爆撃機
を
ロシアから輸入しており、
輸入を続ける予定である。
スホーイ Su-30MK2戦闘爆撃機
を
中国
が
模倣、
コピー生産した
殲撃16 J-16戦闘機
は
中国製
の
エンジン、
アヴィオ二クス
を
搭載している。
殲撃8Ⅱ J-8Ⅱ戦闘機
自重14300kg、
推力65,9kN×2
を
50機保有、
殲撃8 J-8戦闘機
初飛行1970年代半ば、
自重15000kg、
推力59,82kN×1
を
100機以上保有、
殲撃7 J-7戦闘機
原型ミコヤンMiG-21戦闘機初飛行1956年、
中国国内生産型初飛行1970年代前半、
自重5257kg、
推力59,62kN×1
を
400機保有、
殲撃6 J-6戦闘機
原型ミコヤンMiG-19初飛行1953年
を
3000機保有、
殲撃5 J-5戦闘機
原型ミコヤンMiG-17初飛行1950年
を
400機保有、
強撃5 Q-5攻撃機
初飛行1965年、
自重6654kg、
推力36,52kN×2
を
750機保有
している。
かつて少数であった
ロシア製の第4世代戦闘機
は
300機以上
となり、
ロシア製のコピー第4世代戦闘機
も
相当数
が
生産され
さらに旧世代戦闘機
を
数千機保有しているため
周辺諸国の脅威となっている。
ただ、
殲撃6 J-6戦闘機
殲撃5 J-5戦闘機
は
あまりにも古いので、
デコイ(囮)
保管、
デコイ用無人機
自爆用無人機
となっている。
アメリカ
の
エンジン輸出拒否
によって
計画が頓挫した
イスラエル
の
ラビ戦闘機。
イスラエル
の
ラビ戦闘機
は
ロッキード・マーティン Fー16ファイティング・ファルコン戦闘機
を
ベース
に
イスラエル
が
開発した戦闘機である。
アメリカ
に
ラビ戦闘機計画
を
頓挫させられた
イスラエル
は
アメリカ
への
報復的
に
ラビ戦闘機
を
開発した
イスラエル人技術者
を
農業技術者の名目
で
中国入りさせ、
中国
に
開発協力したことにより、
殲撃10 J-10戦闘機
が
開発された。
殲撃10 J-10戦闘機
は、
アメリカCIA
の
発表によると、
イスラエルに輸出された
ロッキード・マーティン F-16ファイティング・ファルコン戦闘機
の
技術が流用されている模様で、
周辺諸国にとって脅威となる。
また、
ダイバーターレス・インレット
の
殲撃10B J-10B戦闘機
も
開発され、
配備され始めている。