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世界一の超高齢化社会の国 日本

”日本は高齢者人口比率が世界一”であるという事実は、もう皆が知っています。特に日本では、お茶の間や井戸端会議では毎日のように話題にのぼり、特に何の解決策もないままに、他の話題に移っていく日々を経験していると思います。

”高齢化社会はじわじわと”、”すぐに目に見えないものだから認識し難い”。長い間このようなことも言われてきました。

今は日本全国、どこの地域でも皆がリアルな現実に直面しています。

総務省が2020年9月に発表した日本および世界の高齢者人口(65歳以上)の割合は、日本の世界一は揺ぎ無く、またその数値は過去に提唱されていた予測通りの数値を示しています。

・世界の高齢者人口(65歳以上)の割合 上位5ヶ国
日本 28.7% イタリア 23.3% ポルトガル 22.8% フィンランド 22.6% ギリシャ 22.3%

驚くべきは2位のイタリアより5%以上も高い数値なのです。

2014年に刊行された元岩手県知事であり総務大臣も経験された増田寛也氏編著の名著「地方消滅」は、当時大きく話題になり、自治体に勤務されている方や日本の高齢化に立ち向かっている方々の必読書とまで言われた良書です。

全ての章が、いまでも非常に参考になる内容ばかりで記されていますが、この本の巻末には、「全国市町村別の将来推計人口」が掲載されています。

この推計は、国立社会保障・人権問題研究所(社人研)の(平成25年3月/2013年3月)推計に基づいているものです。

この表は総人口および若年女性人口を2010年の数値および2014年の予測数値を比較して掲載しています。この書籍の発刊当時は、この数値を元に896の自治体が消滅可能性都市として記されていた衝撃的な内容でした。

現在は2020年です。単純に考えてみますと、2010年から10年の時を経ているので、社人研の2040年の予測数値まで約3分の1の時が経過してしまいました。

もし本書籍をお持ちの方、および購入されるご予定の方は、自分のお住まいの自治体が公表している人口の最新数値を確認して本データと比較してみてください。

驚くべきは、想定通りの減少を示している自治体が多いこと、さらに2010年当時の予測ペースをはるかに上回る人口減少に直面している自治体も数多く存在していることです。

その昔、ある著名な経済人が人口減少の恐ろしさをこう話したそうです。
「おまえら、人が一人減る恐ろしさを知っているのか? 目、鼻、耳、口、触感の五感に加えて、胃袋が消えるんだぞ!」

高齢化社会と人口減少の問題は国家の未来を左右する非常に大きなテーマです。このテーマは、定期的に気づいたことをアップしていきたいと思っています。皆様もさまざまな立場でこの問題に立ち向かっていることと思います。自分もなんとか素晴らしい未来になることを願っている一人です。

サポートしていただけると大変有難いです。頑張っていきますので、ぜひ宜しくお願い致します!