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愛おしい旅の記憶

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どんな体験も、自分にしか味わえない"人生の旅" そんな旅の記憶。時に深く、色濃く。 ここだから書けるわたしの旅を。 書いている時には軽やかで、きっと愛おしい日々に変わっているから。
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2022年5月の記事一覧

vol.5 自然が後押ししてくれた

大宜見から帰る朝。両親の家を出る時から、湧き上がってくる気持ちに涙が止まらなくなった今朝。
ありがたさなのか、寂しさなのか。

夜中から続く雨が車に乗った途端、大粒に。

一瞬にして嵐のような外の景色は、まるで心を表すかように私はわんわん泣いた。

横で運転する母に「大宜見に全部出して」「浄化だね」と大笑いされながら、内側にあったもう要らない塊が溶けてゆく。寂しさの涙ではない。インナーチャイルド(

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vol.4 心の声

4月から沖縄の大宜味村にきて1ヶ月半、両親の家でゆっくりとした日々を過ごすことができた。沖縄は梅雨入りをしてじめじめとしていたけれど、今朝は風が涼しい。肌がさらさらしていてとても気持ちがいい。

はぁ、よかった、よかった。東京を離れて大自然の中にいきたい。少しペースを落としてゆっくりと過ごしたい。長くいたい。そんな心の声を聴けて動けて本当によかったと思えた最終日。

1ヶ月以上も家を離れ東京の仕

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vol.3 ちゃんと自分の道を歩いている

3月 私は激しく怒り、とにかく狂っていた。思い返すと笑えてくるけれど、炎のように燃え尽きて、きっとここからまた新しく芽吹くのだと思っている。

外側の世界に対して、怒りばかりが溢れた。今目の前で起きてることというよりは、それは反応させてくれたこと。本当の感情は、奥に奥に押し込めてしまったいつかのもの。

怒りと始まりの悲しみ。徐々に重い蓋がズレて勢いよく溢れ出たようだった。これまでの人生で、無意識

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